パソコンを使っていると、何かと見聞きするのがMBやGBなどの単位です。
何となく容量の単位だとは分かっていても「一体どれくらいのサイズ?」「どれが一番大きいの?」と混乱することはありませんか?
単位をきちんと知っていると、パソコンを選ぶ時やデータを送る時など、色々な場面で役立ちます。一度、きちんと整理して覚えてしまいましょう!
今回は、パソコンのHDD容量の単位・豆知識について紹介します。
この記事の内容
容量の単位を一覧表で比較してみよう!
コンピューターの世界では、データの容量を表す最小単位はbit(ビット)で、1bit×8=1Bになります。一覧の方がわかりやすいので、早速見ていきましょう。
単位(英語名) | 読み方 | 補足 |
---|---|---|
B(Byte) | バイト | 1B = 8bit |
KB(Kilo Byte) | キロバイト | 1KB = 1,000B |
MB(Mega Byte) | メガバイト | 1MB = 1,000KB |
GB(Giga Byte) | ギガバイト | 1GB = 1,000MB |
TB(Tera Byte) | テラバイト | 1TB = 1,000GB |
PB(Peta Byte) | ペタバイト | 1PB = 1,000TB |
EB(Exa Byte) | エクサバイト | 1EB = 1,000PB |
ZB(Zetta Byte) | ゼタバイト | 1ZB = 1,000EB |
YB(Yotta Byte) | ヨタバイト | 1YB = 1,000ZB |
表の下に行くほど容量の大きい単位になっています。
1000m=1km、1000g=1kgのように、一定の容量ごとに単位そのものが変わると理解するとわかりやすいですね。
パソコンの容量表示には誤差がある!
一覧表を見ていただき、1GB=1000MBというのはお分かりいただけると思いますが、「実際にパソコンの容量を確認してみたらカタログと違う!」ということがあります。
この場合、実際は35GB前後の誤差が生じます。こういった誤差は、メーカー側とシステム側の容量表示の違いによるものです。
メーカー側とシステム側の容量表示の違い
メーカー側は1000Byte=1KByteとして表記しますが、Windowsのシステム上では1024byte=1Byteとして計算します。
システムが1024byte=1Byteとして計算する理由ですが、2進数を使うコンピュータにとって切りの良い数字は2・4・8・16・・・の「2の乗数」だからです。
そのため、一般的にわかりやすい10進法で表記しているカタログ等に記載してある容量と、実際にパソコンでHDD容量を確認した時の数字に誤差が生じてしまうという結果になるわけです。
写真・動画・音楽のデータ容量の目安
容量の単位がわかったところで、実際に、身近なものの容量がどれくらいなのか見ていきましょう。
写真の容量
使用するカメラや撮影モード(ファインモード、ベーシックモード等)の画質によっても大きく変わります。
一般的な写真の画素数による容量の目安は以下のとおりです。
- 500万画素(2560*1920)・・・1枚あたり約1.4MB
- 1000万画素(3888×2592)・・・1枚あたり約3.1MB
- 1800万画素(5184×3456)・・・1枚あたり約6.1MB
つまり、1GBに保存できる写真の枚数は、500万画素で約635枚、1000万画素であれば約295枚、1800万画素で約150枚ということになります。
動画の容量
動画の場合は、SD画質で720x480、通信速度0.6Mbpsだとすると、1GBで保存できるのは約15分です。
また、フルHD動画で1920x1080、1.3Mbpsの場合は約7.5分が目安となります。
音楽の容量
音楽データの場合は、AAC128KbpsでXPモード(4分/曲)だとすると、1曲あたり約4MBなので、1GBで保存できるのは約250曲ということになります。
パソコンのHDDの容量はどれくらいが理想?
では、パソコンのHDDはどれくらいの容量が理想的なのでしょうか。
そもそもHDDはデータの保管庫で、「書斎」などと表現されることも多く、いわゆるデータを保管する部屋のことです。部屋が広い=HDDの容量が大きいほど、物=データがたくさん保管できるということになります。
ExcelやWordしか使わないのであればそれほど気にする必要はありませんが、大量の写真や動画などを保存するのであれば大容量のHDDが必要になることもあるでしょう。使用目的によって、理想の容量は違うというのが結論です。
最近のパソコンは容量不足になりにくい
最近では、デスクトップパソコンのHDDは1TB、ノートパソコンでも500GBが主流となっています。
動画のような容量の大きいデータを扱わない限り、最低でも250GB以上あれば使用するには十分です。
もし使用目的が変わって大容量が必要になったとしても、外付けのHDDを活用するなどで容量を増やすこともできるので、本体を買い替えたりしなくても大丈夫です。
SSD搭載のノートパソコンは注意
パソコンの容量は年々増加していますが、最近ではHDDではなくSSDを搭載したノートパソコンも増えてきています。
SSDは読み込み・書き込みスピードが速い利点がありますが、その分1GBあたりの価格が高いです。
そのため、SSDを搭載したパソコンはHDDより容量が少ない機種が多いので、購入時には注意するようにしましょう。
応用編!メールの添付ファイルも容量に気を付けよう!
ビジネスメールに、相手に連絡をせず大容量のファイルを添付するとトラブルの原因になるケースがあります。
送信したファイルのサイズが大きすぎると、受信側のメールサーバーが危険なプログラムと判断する可能性があるため、相手がメールを受信できないケースもあるのです。
もし添付ファイルの容量が数十MBある場合は、メールに直接添付するのではなく、
- ファイルを圧縮する
- 共有フォルダを使う
- 大容量ファイル転送サービスを使う
上記のような方法でトラブルを回避することができます。
ぜひこの機会に単位を覚えて、データ容量を意識するきっかけにしていただければと思います。