デュアルモニターが検出されない/拡張できない時の対処/設定 – Windows10/11

デュアルモニターの設定は決して難しくはありません。基本的に特別な機材は不要で、ディスプレイと接続用のケーブルさえあれば簡単にデュアルモニター環境が完成します。

デュアルモニター環境を作ろうとしてもモニターが検出されない場合は、ディスプレイの接続やグラフィックドライバーに問題が起きていることが原因として考えられます。

今回は、Windows10/11のPCでデュアルモニターが検出されない、ディスプレイが拡張できない時の対処方法について紹介します。

対処1: ディスプレイを再接続して再起動を行う

ディスプレイの接続、またはWindowsのシステムに一時的な問題が起きていることが原因で、ディスプレイを拡張できないケースが考えられます。

そのため、ディスプレイを再度接続し直して、パソコンの再起動とモニターの電源を入れ直しを行なってみてください。具体記には以下の手順で行います。

  1. パソコンをシャットダウンします。
  2. パソコンとモニターの電源ケーブルを抜きます。
  3. ディスプレイを接続するケーブルを一度取り外して、1分程度待ちます。
  4. ケーブルを再度接続します。
    • 再接続する際は、モニターとパソコンをつなぐケーブルが両サイドしっかりと接続されていることもご確認ください。
  5. パソコンとモニターの電源ケーブルを接続します。
  6. モニターの電源を入れてから、パソコンの電源を入れます。

上記の手順でディスプレイを再接続してから再起動を行なっても、ディスプレイが検出されない場合は、次の対処に進んでください。

対処2: ディスプレイの設定を確認する

ディスプレイの設定に問題があることが原因で、デュアルモニターが検出されないケースが考えられます。そのため、次の手順でディスプレイの設定を確認してみてください。

  1. タスクバーの「Windowsマーク」をクリックします。
  2. スタートメニューが表示されたら「歯車アイコン」をクリックして設定ウィンドウを開きます。
  3. 「システム」をクリックします。
  4. 「ディスプレイ」をクリックします。
  5. 右ペインの最上部の「ディスプレイの選択と整理」の画面に2つのディスプレイ(1番と2番)が表示されているか確認します。
    • 2番のディスプレイが表示されていない場合は、「検出」ボタンをクリックしてみてください。
      • Windows11の場合は、「マルチディスプレイ」のメニューを展開して「検出」ボタンをクリックしてください。

    • 1つのディスプレイに「1|2」と表示されている場合は、表示画面が「複製」になっています。「複製」になっている場合は、以降に記述する設定方法で表示画面を「拡張」に切り替えてください。
    • 「検出」ボタンをクリックしてもディスプレイが1つしか表示されない場合はモニターが認識されていません。別の対処法で解決を試みてください。

モニターが認識されているにも関わらず、デュアルモニターの画面が表示されない場合は続けて次の設定もご確認ください。

「マルチディスプレイ」の設定を確認する

続いて「マルチディスプレイ」の設定を確認します。「複数のディスプレイ」の下にあるドロップダウンリストをクリックし、環境に合わせて以下のように選択します。

  • デュアルモニター側に表示領域を広げる場合 → 「表示画面を拡張する」を選択
  • 2つのディスプレイに同じ画面を映したい(ミラーリングしたい)場合 → 「表示画面を複製する」を選択

Windows11の場合は、「識別」の右隣にあるボタンをクリックして「表示画面を拡張する」または「表示画面を複製する」を選択してください。

プロジェクターやテレビを外部モニターとして使用する場合は入力切り替えなど、ディスプレイ側でも表示設定が必要になる場合があります。操作マニュアル等を参照して正しく設定を行ってください。

「解像度」の設定を確認する

「解像度(またはディスプレイの解像度)」の設定を確認し、モニターのサイズに合わせた解像度を指定します。

画面上部のモニターアイコンをクリックすることで設定対象のモニターが選択できるので、2つのモニターに対して正しい解像度を指定してください。

適切な解像度には(推奨)の文字が表示されます。(推奨)の解像度に一度変更して、表示されない場合は別の解像度を試してみてください。

対処3: ディスプレイの接続先を確認する

デュアルディスプレイを接続している映像端子に問題があることが原因で、デュアルディスプレイが検出されないケースが考えられます。

PCがグラフィックボードを搭載している場合は、オンボード側の映像端子に接続している場合は、PCの構成によってはデュアルディスプレイが検出されないケースがあります。

そのため、デュアルディスプレイをグラフィックボード側の映像端子に接続しているか確認してください。

オンボード側の映像端子を使用してデュアルディスプレイを使用したい場合は、『対処6: オンボードのグラフィックアダプターを有効にする』の内容を参考にしてください。

対処4: Windows Updateを実行する

OSのバージョンが古いままだと様々な不具合の原因になります。Windowsが最新の状態になっているか確認し、利用可能なアップデートがあればアップデートを行います。

Windows Updateを実行するには、以下の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
  2. 「更新とセキュリティ」をクリックします。
    • Windows11の場合は、「WindowsUpdate」をクリックします。
  3. 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
  4. 新しい更新プログラムが見つかった場合は、自動でインストールされます。
    • 「再起動」や「ダウンロード」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。
  5. Windowsが最新の状態になったことを確認します。

Windowsを最新のバージョンにアップデートできたら、デュアルモニターが検出されるか確認してください。

対処5: グラフィックドライバーを更新/再インストールする

グラフィックドライバーに問題が起きていることが原因で、デュアルモニターが検出されないケースがあります。

そのため、グラフィックドライバーをアップデートして、デュアルモニターが検出されるようにならないか試してみてください。アップデートを行うには、以下の手順で操作します。

  1. タスクバーにある「Windowsマーク」を右クリックし、「デバイスマネージャ」を開きます。
  2. デバイスマネージャウィンドウのリストから「ディスプレイアダプターの項目を探し、矢印アイコンをクリックしてツリーを展開します。
  3. 「ディスプレイアダプター」ツリーの下に表示されたドライバー名を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
  4. 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリックします。クリック後自動でチェックと更新が行われるので、処理が完了するまでしばらく待ちます。

ドライバーのアップデートを行っても問題が解決しない場合は、ドライバーの再インストールを行います。グラフィックドライバーを再インストールするには、以下の手順で操作します。

  1. 上記と同様、「スタート」→「デバイスマネージャ」の手順でデバイスマネージャウィンドウを表示し、「ディスプレイアダプター」ツリーを展開します。
  2. 「ディスプレイアダプター」ツリー下のドライバー名を右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。
  3. 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にはチェックを入れずに、「アンインストール」をクリックします。
  4. パソコンを再起動します。
  5. もう1度デバイスマネージャを開き、グラフィックドライバーが再インストールされている(ディスプレイアダプターのツリー下にグラフィックドライバー名が戻っている)ことを確認します。

ドライバーが自動でインストールされない場合は、グラフィックボードまたはパソコンのメーカーサイトからドライバーを手動でダウンロード・インストールしてください。

対処6: オンボードのグラフィックアダプターを有効にする

グラフィックカードを使用している場合、自動でオンボードのモニター出力が無効化される場合があります。

もしグラフィックカードとオンボードのモニター出力を併用する場合はBIOS設定画面からグラフィックの出力設定を変更してください。

オンボードのモニター出力を有効にするにはBIOSからオンボードマルチモニター機能を有効にするか、オンボードグラフィックアダプターの優先度を上げます。

BIOS設定画面を開いたら「Graphics」や「Advanced」設定グループを調べ、次の設定を行います。

  • オンボードマルチモニター機能(IGPU Multi Monitor)の設定項目があれば、有効にします。
  • 「Primary Graphics Adapter」など、グラフィックアダプターの優先度を指定する項目があれば「Internal VGA Adapter」のような、オンボードグラフィックアダプターを表す項目を指定します。
  • 「On Chip VGA Setting」など、オンボードグラフィックアダプターの有効・無効を切り替える項目があれば「有効(Enabled)」を指定します。

BIOSの設定を誤るとパソコンが起動しなくなる等のトラブルの原因になります。

操作方法や表示はパソコンの機種ややマザーボードごとに異なりますので、必ず操作マニュアルを確認しながら操作を行ってください。

解決しない時は

コメント

  1. テツヤ より:

    対処5で治せました。本当に感謝致します!
    最近win8.1を10にバージョンアップしたり、軽量化の為あちこちいじくってました。
    何が影響したのか原因がわからず
    かなり焦りました。
    本当にありがとうございました!

  2. マー油 より:

    他のサイトのどの方法を試してもだめだったのですが、
    この方法を試した瞬間に両方つながるようになり、とてもうれしいです!
    本当に助かりました!!ありがとうございました!!!

  3. ふぇありる より:

    液タブが認識しなくなり大変困っておりましたが、対処4で治りました。
    あなたは私の恩人です!゚+(人・∀・*)+。♪

  4. TA より:

    助かりました。ありがとうございます!

  5. やましろ より:

    対処4(前半)で解決しました。
    素晴らしい!

  6. n より:

    直りました!大感謝です!

  7. a より:

    対処5で解決しました!
    どうもありがとうございました。
    助かりましたTT

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