Microsoft Officeのファイルが開けない時の対処法【Word/Excel/PowerPoint】

PCでWord、Excel、PowerPointのファイル(docx/xlsx/pptx)を開こうとするとエラーで開けなかったり、別のアプリで開いてしまうケースがあります。

エラーメッセージは、「ファイルを開くことができません。ファイル形式、またはファイル拡張子が正しくありません。」、「ファイルを開こうとしてエラーが発生しました」、「ファイルは破損しています」などが表示される場合があります。

今回は、Windows10でMicrosoft Officeのファイルが開けない時の対処法について詳しく解説します。

特定のOfficeのファイルだけでなく、Word、Excel、PowerPoint自体が起動しない場合は、次のページの対処を参考にしてください。

対処1: ファイルの関連付けを再設定する

Word、Excel、PowerPointのファイルの関連付け設定に問題が起きており、ファイルが開けないケースがあります。

そのため、次の手順でファイルの関連付けの設定を確認して再設定してみてください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
  2. 左ペインで「既定のアプリ」をクリックします。
  3. 右ペインで「アプリごとに既定値を設定する」をクリックします。
  4. 一覧から「ファイルを開けないアプリケーション(Word/Excel/PowerPoint)」を選択して「管理」をクリックします。
  5. 対応する拡張子の一覧が表示されます。
  6. 拡張子の右のアイコンをクリックして、別のアプリが設定されている全ての拡張子を対象のOfficeアプリに変更してください。
    • 「アプリを選ぶ」で対象のOfficeアプリが表示されない場合は、変更する必要はありません。

ファイルの関連付けを再設定することができたら、再度ファイルが開けないか確認してください。

対処2: Dynamic Data Exchangeを無視する

Excelファイルが開けない場合は、Dynamic Data Exchangeの機能が原因で、Officeのファイルが開けないケースがあります。

そのため、次の手順でDynamic Data Exchangeを無視する設定を有効にしてください。

  1. Excelを起動して、メニューバーの「ファイル」を選択します。
  2. 左メニューの下部にある「オプション」をクリックします。
  3. 左ペインで「詳細設定」をクリックします。
  4. 全般の項目にある「Dynamic Data Exchange(DDE)を使用するほかのアプリケーションを無視する」のチェックを「オン」に変更します。
  5. 「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。

対処3: ファイルを開いて修復する

Officeのファイルの一部が破損していることが原因で、ファイルを正常に開けないケースが考えられます。

Word、Excel、PowerPointで破損したファイルを開こうとした場合は、修復のメッセージが表示されます。

修復のメッセージが表示される場合は、「はい」をクリックしてファイルが正常に開けないか試してみてください。

対処4: アドインを無効にする

Word、Excel、PowerPointに追加しているアドインが原因で、ファイルが正常に開けないケースがあります。

そのため、次の手順でアドインを全て無効化してからファイルを開き直してみてください。

  1. 「Word/Excel/PowerPoint」を起動します。
  2. 上部メニューの「ファイル」をクリックします。
  3. 左ペイン最下部の「オプション」を選択します。
  4. Officeのオプションが開いたら、左ペインから「アドイン」を選択します。
  5. 「管理」のプルダウンから「COMアドイン」を選択して「設定」をクリックします。
  6. 使用できるアドインのリストにある全てのアドインのチェックを外して「OK」をクリックします。

アドインが全て無効にできたら、アプリケーションを一度閉じてから再度ファイルを開いてください。

対処5: ハードウェアグラフィックアクセラレータ機能を無効にする

Word、Excel、PowerPointのアプリケーションは、ハードウェアグラフィックアクセラレータ機能を使ってファイルの表示を高速化しています。

しかし、このハードウェアグラフィックアクセラレータ機能が原因で、ファイルが正しく開けないケースがあります。

そのため、次の手順でハードウェアグラフィックアクセラレータ機能を無効にしてからファイルを開き直してみてください。

  1. 「Word/Excel/PowerPoint」を起動して、メニューバーの「ファイル」を選択します。
  2. 左メニューの下部にある「オプション」をクリックします。
  3. 左ペインで「詳細設定」をクリックします。
  4. 表示の項目にある「ハードウェアグラフィックアクセレータを無効にする」のチェックを「オン」に変更します。
  5. 「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。

以上で、ハードウェアグラフィックアクセレータの設定を無効にできます。再度ファイルが正常に開けないか確認してください。

対処6: ファイルの制限機能の設定を修正する

Officeのトラストセンターのファイルの制限機能が有効になっていることが原因で、特定のOfficeファイルを開く操作がブロックされているケースがあります。

そのため、次の手順でトラストセンターの設定を開いてファイルの制限機能を解除してみてください。

  1. 「Word/Excel/PowerPoint」を起動して、メニューバーの「ファイル」を選択します。
  2. 表示されるメニューから「オプション」を選択します。
  3. 左ペインから「トラストセンター」を選択します。
  4. 右ペインの「トラストセンターの設定」をクリックします。
  5. 右ペインから「ファイル制限機能の設定」を選択します。
  6. 「ファイルの種類」リストにある全てのチェックチェックを外してOKをクリックします。

以上の手順で、ファイルの制限機能を解除することができます。ファイルが開けるようになったか確認してください。

対処7: Officeをオンライン修復する

Officeのアプリケーションに問題が起きており、ファイルが正常に開けないケースが考えられます。

そのため、次の手順でOfficeのアプリケーションの修復を実行して、問題が解決しないか確認してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
  2. 右ペインのアプリ一覧で「Microsoft Office (エディション名)」を選択して「変更」をクリックします。
  3. ユーザーアカウント制御が出た場合は「はい」をクリックします。
  4. 「オンライン修復」のオプションを選択して「修復」をクリックします。
  5. ウィザードにしたがって修復を完了します。

Officeのオンライン修復が完了したら、再度ファイルが開けないか確認してください。

対処8: 互換性のあるアプリケーションでファイルを開く

Officeと互換性のあるアプリケーションで開くと正常に開ける場合があります。

一部のファイルだけがOfficeでどうしても開けない場合は、互換性のあるアプリケーションで開けないか試してみてください。

ここでは互換性のあるアプリケーションをいくつか紹介します。

Office Online

Office Onlineは、Microsoftが提供しているオンライン上で利用できるOfficeです。

機能は制限されているものの、ファイルを開くという用途には問題なく使えるでしょう。追加伊方は以下のとおりです。

  1. ブラウザで『Office Online』のサイトにアクセスします。
  2. 「サインイン」ボタンをクリックして、Microsoftアカウントでサインインします。
  3. 「アップロードして開く」をクリックして、「開けないOfficeファイル」を選択してアップロードします。
    • この際に再度パスワードの入力を求められたら入力してください。
  4. ファイルが正常に開いたら内容を確認します。

ファイルが正常に開けた場合は、Online Officeからファイルをダウンロードすると、通常のOfficeで開けるようになる場合もあります。

開いたファイルをダウンロードする場合は、メニュー「ファイル」→「名前を付けて保存」→「コピーのダウンロード」を選択してください。

Googleドライブ

Googleドライブにアップロードすることでも同様にOfficeファイルを開ける可能性があります。

ただし、Googleドライブの場合はOffice Onlineに比べてレイアウトなどが崩れるケースがある点に注意してください。

GoogleドライブでOfficeのファイルを開くには次の手順で操作します。

  1. 『Google Drive』にアクセスします。
  2. 「Googleアカウント」でログインします。
  3. Google Driveに「開けないOfficeファイル」をドラッグ&ドロップでアップロードします。
  4. アップロードしたファイルをダブルクリックして、画面上部の「Googleドキュメント/スプレッドシート/スライドで開く」をクリックします。
  5. ファイルが正常に開いたら内容を確認します。

開いたファイルをダウンロードしたい場合は、メニュー「ファイル」→「ダウンロード」→「Word/Excel/PowerPointの形式」を選択してください。

解決しない場合

全ての対処方法を試してもOfficeのファイルが開けない場合は、対象のファイルが破損していることが考えられます。特に「ファイルが破損しているため開くことができません」のエラーが表示される場合は、ファイルの破損が疑われます。

インターネット上やネットワークドライブ上からダウンロードしたファイルの場合は、ファイルが完全にダウンロードできていないケースがあります。そのため、ファイルが再ダウンロードできる場合は、ダウンロードし直してからファイルを開いてみてください。

別のハードディスクなどにファイルのバックアップが取ってある場合は、バックアップから復元してファイルが正常に開けないか確認してください。

コメント

  1. 匿名 より:

    参考になりました。ありがとうございました。

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