Windows10では、従来のコマンドプロンプトを改良したWindows PowerShellが標準搭載されており、使用する場面も多いと思います。Windows10にはPowerShellを起動するための様々な方法が用意されています。
本記事では、Windows10でPowerShellを起動する方法について詳しく紹介します。
基本的なPowerShellの開き方だけでなく、管理者として起動する方法、ショートカットキーやコマンドを使って素早く簡単に起動する方法も含めて紹介します。
この記事の内容
- 方法1: スタートメニューから起動する
- 方法2: クイックアクセスメニュー(Win + X)から起動する
- 方法3: ファイル名を指定して実行(Win + R)から起動する
- 方法4: 検索ボックス(Win + S)から起動する
- 方法5: エクスプローラーのメニューから起動する
- 方法6: エクスプローラーのアドレスバーから起動する
- 方法7: エクスプローラーを右クリックして起動する
- 方法8: タスクマネージャーから起動する
- 方法9: ショートカットを作成して起動する
- 方法10: スタートメニュー/タスクバーにピン留めして起動する
- 方法11: コマンドプロンプトから切り替える
- 方法12: 実行ファイル(powershell.exe)を直接起動する
方法1: スタートメニューから起動する
PowerShellは、通常のアプリケーションと同じようにスタートメニューから起動することができます。スタートメニューから起動する手順は以下の通りです。
- 「Windowsマーク」をクリックするか、「Windows」キーを押してスタートメニューを開きます。
- アプリ一覧をスクロールして、「Windows PowerShell」をクリックして展開します。
- 「Windows PowerShell」をクリックして起動します。
- 「Windows PowerShell ISE」と間違えないよう注意してください。
- 管理者として起動する場合は、「Windows PowerShell」を右クリックして「管理者として実行する」を選択してください。
方法2: クイックアクセスメニュー(Win + X)から起動する
Windowsのクイックアクセスメニューを使用することで、PowerShellを素早く起動することができます。クイックアクセスメニューから起動するには、以下の手順で操作します。
- 「Windows + X」キーを入力するか、「Windowsマーク」を右クリックしてクイックアクセスメニューを開きます。
- 「I」キーを入力するか、「Windows PowerShell」をクリックして起動します。
- 管理者として起動したい場合は、「A」キーを入力するか、「Windows PowerShell(管理者)」を選択してください。
方法3: ファイル名を指定して実行(Win + R)から起動する
ファイル名を指定して実行ダイアログを使用することでも、PowerShellを素早く起動することができます。起動手順は以下の通りです。
- 「Windows + R」キーを入力するか、「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 名前に「powershell」と入力してEnterキーを押すか、「OK」をクリックします。
- 管理者権限で起動する場合は、「powershell」と入力して「Ctrl + Shift」キーを押しながらEnterキーを押してください。
方法4: 検索ボックス(Win + S)から起動する
タスクバー右側の検索ボックスを使用して、次の手順でPowerShellを起動することもできます。
- 「Windows + S」キーを入力するか、検索ボックスをクリックします。
- 検索ボックスに「powershell」と入力します。
- 最も一致する検索結果から「Windows PowerShell」をクリックして起動します。
- 管理者として起動する場合は、「Windows PowerShell」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
方法5: エクスプローラーのメニューから起動する
ファイルの操作に使用するエクスプローラーを使ってPowerShellを起動することもできます。
この方法は、エクスプローラーで開いているフォルダをPowerShellのカレントディレクトリとして起動することができます。具体的な起動手順は以下の通りです。
- 「Windows + E」キーを入力してエクスプローラーを起動し、カレントディレクトリにしたいフォルダを開きます。
- 「クイックアクセス」や「PC」などを開いている状態の場合、PowerShellを起動するメニューが選択できません。
- エクスプローラー上部の「ファイル」タブをクリックします。
- 「Windows PowerShellを開く」→「Windows PowerShellを開く」の順に選択して起動します。
- 管理者として起動する場合は、「Windows PowerShellを管理者として開く」を選択してください。
方法6: エクスプローラーのアドレスバーから起動する
エクスプローラーのアドレスバーを使用してPowerShellを起動することもできます。
この方法も、開いているフォルダをPowerShellのカレントディレクトリとして起動することができます。ただし、管理者として起動できない点に注意してください。
エクスプローラーのアドレスバーから起動する具体的な手順は以下の通りです。
- 「Windows + E」キーを入力してエクスプローラーを起動し、カレントディレクトリにしたいフォルダを開きます。
- アドレスバーをクリックして「powershell」と入力してEnterキーを押します。
方法7: エクスプローラーを右クリックして起動する
エクスプローラーのウィンドウ内を右クリックすると表示されるコンテキストメニューからPowerShellを起動することもできます。
この方法も、開いているフォルダをPowerShellのカレントディレクトリとして起動できますが、管理者として起動できない点に注意してください。
エクスプローラーを右クリックしてPowerShellを起動するには、以下の手順で操作します。
- 「Windows + E」キーを入力してエクスプローラーを起動し、カレントディレクトリにしたいフォルダを開きます。
- エクスプローラーの右ペインの空白部分を「Shift」キーを入力しながら右クリックします。
- 「PowerShellウィンドウをここで開く」を選択して起動します。
- 「Shift」キーを入力していないと、コンテキストメニュー内に「PowerShellウィンドウをここで開く」が表示されないので注意してください。
方法8: タスクマネージャーから起動する
タスクマネージャーからPowerShellを新しいタスクとして作成して起動することができます。具体的な手順は以下の通りです。
- 「Ctrl + Shift + Esc」キーを入力してタスクマネージャーを起動します。
- または、「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択することでも同様の操作ができます。
- タスクマネージャーの上部メニューで「ファイル」→「新しいタスクの実行」の順にクリックします。
- 「powershell」と入力してEnterキーを押すか、「OK」をクリックします。
- 管理者として起動したい場合は、「このタスクに管理者特権を付与して作成します」にチェックを入れてください。
方法9: ショートカットを作成して起動する
PowerShellのショートカットファイルを作成して、デスクトップなどの任意のフォルダから起動することもできます。
PowerShellのショートカットを作成して起動するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」をクリックするか、「Windows」キーを押してスタートメニューを開きます。
- アプリ一覧をスクロールして、「Windows PowerShell」をクリックして展開します。
- フォルダ内の「Windows PowerShell」をデスクトップ上にドラッグ&ドロップします。
- 作成したショートカットをダブルクリックすると、PowerShellを起動できます。
- 管理者として起動したい場合は、ショートカットを右クリックして「管理者として実行」を選択してください。
以上の手順で、PowerShellをショートカットから起動できます。作成したPowerShellのショートカットは、他のショートカットと同様に任意のフォルダに移動して使用できます。
方法10: スタートメニュー/タスクバーにピン留めして起動する
通常のアプリケーションと同じように、スタートメニューやタスクバーにPowerShellをピン留めして起動することもできます。
PowerShellをスタートメニュー、またはタスクバーにピン留めして起動するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」をクリックするか、「Windows」キーを押してスタートメニューを開きます。
- アプリ一覧をスクロールして、「Windows PowerShell」フォルダをクリックして展開します。
- 「Windows PowerShell」を右クリックして、「スタートにピン留めする」をクリックします。
- タスクバーにピン留めする場合は、「その他」→「タスクバーにピン留めする」の順に選択してください。
- ピン留めしたタイル/アイコンをクリックすることでPowerShellを起動できます。
- 管理者として起動したい場合は、ピン留めしたタイル/アイコンを右クリックして「管理者として実行する」を選択してください。
方法11: コマンドプロンプトから切り替える
コマンドプロンプト上でpowershellコマンドを実行して、PowerShellに切り替えることができます。具体的な手順は以下の通りです。
- 「Windows + S」キーを入力するか、検索ボックスをクリックします。
- 検索ボックスに「cmd」と入力してEnterキーを押すか、検索結果の「コマンドプロンプト」をクリックします。
- 管理者として起動したい場合は、右クリックして「管理者として実行」を選択してください。
- コマンドプロンプトが起動したら、「powershell」と入力してEnterキーを押します。
- コマンドプロンプトに戻したい場合は、cmdコマンドを入力してEnterキーを押してください。
コマンドプロンプト上に「Windows PowerShell」と表示されたら、PowerShellの状態です。または、プロンプト先頭の「PS」でPowerShellの状態を判断できます。
PowerShell上でも、同様のコマンドでコマンドプロンプトとPowerShellを切り替えることができます。
方法12: 実行ファイル(powershell.exe)を直接起動する
システムフォルダ内のPowerShellの実行ファイルを直接起動することもできます。具体的な手順は以下の通りです。
- 「Windows + E」キーを入力してエクスプローラーを起動します。
- アドレスバーをクリックして、「%windir%\System32\WindowsPowerShell」と入力してEnterキーを押します。
- 「v1.0」フォルダをクリックして開き、「powershell.exe」をダブルクリックして起動します。
- 管理者として起動する場合は、「powershell.exe」を右クリックして「管理者として実行」を選択してください。