iPhoneやiPadと同じく、Apple Watchにも定期的にソフトウェアアップデートが配信されて、watchOSをアップデートすることができます。
通常であれば、受信したアップデート通知の通りに操作すれば問題なくアップデートが完了するはずです。しかし、アップデートを実行しても、「確認中」のまま先へ進まなかったり、「アップデートを確認できません」というエラーが表示されてアップデートができないケースがあります。
本記事では、Apple Watchのソフトウェアアップデートが実行できない/終わらない問題の対処方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: デバイスのWi-Fi接続をオンにする
Apple Watch、またはiPhoneがWi-Fiに接続できていないことが原因で、watchOSをアップデートできないケースが考えられます。
そのため、両方のデバイスでWi-Fi機能がオンになっており、同じWi-Fiに接続していることを確認してください。
Apple WatchとiPhoneのWi-Fi機能をオンにする手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Wi-Fi」をタップします。
- 「Wi-Fi」のスイッチを「オン」に切り替えます。
- スイッチの下で「接続中のWi-Fiネットワーク」を確認します。
- 接続しているWi-Fiが異なる場合は、ネットワークを選択して同じWi-Fiに接続してください。
Wi-Fiの接続に問題がある場合は、「Wi-Fi」のスイッチを一旦「オフ」にしてから「オン」に切り替えるか、ルーターを再起動することで問題が解決する可能性があります。
Apple WatchとiPhoneのWi-Fiの接続を確認できたら、Apple Watchアプリを開いて、「マイウォッチ」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」と進んで、watchOSのアップデートを試してみてください。
対処2: Apple Watchアプリを再起動する
iPhoneのApple Watchアプリに一時的な不具合が発生していることが原因で、watchOSをアップデートできないケースが考えられます。
そのため、Apple Watchアプリを終了してから再起動して問題が解決しないか確認してみてください。
iPhoneでApple Watchアプリを再起動するには、以下の手順で操作します。
- iPhoneX以降:
- 画面下から上方向にスワイプします。
- 「Apple Watch」のパネルを上方向にスワイプして終了します。
- 何もない場所をタップしてホーム画面に戻って、「Apple Watch」をタップして起動します。
- iPhone8以前:
- 「ホームボタン」を2回タップします。
- 「Apple Watch」のパネルを上方向にスワイプして終了します。
- 何もない場所をタップしてホーム画面に戻って、「Apple Watch」をタップして起動します。
Apple Watchアプリを再起動できたら、再度watchOSをアップデートできないか試してみてください。
対処3: デバイスを再起動する
Apple Watch、もしくはiPhoneに一時的なシステムトラブルが発生していることが原因で、watchOSをアップデートできないケースが考えられます。
そのため、両方のデバイスをそれぞれ再起動して、問題が解決しないか確認してください。Apple WatchとiPhoneを再起動する手順は以下のとおりです。
- Apple Watch:
- 本体側面にある「サイドボタン」を長押しします。
- 電源オフスライダーが表示されたら、ドラッグして電源を切ります。
- 電源が完全に切れたら、30秒程待ってから「サイドボタン」を長押しして電源を入れます。
- iPhone:
- 本体側面にある「サイドボタン」と、「音量ダウンボタン」を同時に長押しします。
- ホームボタン搭載端末の場合は、「サイドボタン」を長押ししてください。
- 電源オフスライダーが表示されたら、ドラッグして電源を切ります。
- 30秒程待ってから「サイドボタン」を長押しして電源を入れます。
- 本体側面にある「サイドボタン」と、「音量ダウンボタン」を同時に長押しします。
Apple WatchとiPhoneをそれぞれ再起動できたら、再度watchOSをアップデートできないか試してみてください。
対処4: Apple Watch単体でアップデートする
Apple WatchがwatchOS 6以降の場合は、Apple Watch単体でソフトウェアアップデートを実行することができます。
iPhoneを使ってwatchOSをアップデートできない場合は、Apple Watch単体でのアップデートを試してみてください。
Apple Watchでソフトウェアアップデートを実行するには、以下の手順で操作します。
- Apple Watchのホーム画面から「設定」アプリを起動します。
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」の順にタップして進みます。
- アップデートが表示されたら「インストール」をタップしてシステムアップデートを実行します。
以上の手順で、Apple Watch単体でwatchOSをアップデートすることができます。Apple Watch単体でのアップデートができなかったり、アップデートが失敗する場合は、次の対処方法に進んでください。
対処5: Apple Watchを充電しながらアップデートする
Apple Watchのバッテリー残量が少ないことが原因で、watchOSのアップデートが中断されてしまうケースが考えられます。
そのため、Apple Watchのバッテリー残量が50%以上あるか確認してください。バッテリー残量が少ない場合は、充電器に接続して充電を行ってください。
Apple Watchを充電できたら、充電した状態のままwatchOSのアップデートを実行してみてください。
対処6: Apple Watchのストレージ空き容量を増やす
Apple Watchのソフトウェアアップデートを実行するには、ストレージに3.1GB以上の空き容量が必要です。
Apple Watchのストレージの空き容量が不足していると、容量に関するエラーが表示されてwatchOSのアップデートを実行できません。
そのため、Apple Watchのストレージ空き容量を確認して、不足している場合は確保してください。ストレージ空き容量を確認するには、以下の手順で操作します。
- iPhoneで「Apple Watch」アプリを起動します。
- 「一般」→「使用状況」の順にタップしてます。
- 「ストレージ」→「使用可能」の項目で空き容量を確認します。空き容量が3.1GB未満の場合は、空き容量を増やす必要があります。
空き容量が不足している場合は、使用状況画面に表示されるアプリ一覧で、使用量の多いアプリを探して不要なデータを削除してください。例えば、「ミュージック」の使用量が高い場合は、不要な音楽を削除してください。
また、不要なアプリがある場合は、アプリをアンインストールして空き容量を確保することもできます。
対処7: iPhoneとApple Watchを再ペアリングする
iPhoneとApple Watchのペアリングに問題が起きていることが原因で、watchOSを正常にアップデートできないケースが考えられます。
そのため、iPhoneとApple Watchのペアリングを一旦解除してから、再度ペアリングしてみてください。ペアリングの解除と再ペアリングを行うには、以下の手順で操作してください。
- iPhoneで「Apple Watch」アプリを起動します。
- 「マイウォッチ」→「すべてのWatch」と進みます。
- ペアリングされているApple Watchの右側にある「i」ボタンをタップします。
- 「Apple Watchとのペアリングを解除」をタップします。
- GPS+Cellularモデルの場合は、モバイルデータ通信プランについての確認ポップアップが表示されます。すぐに再ペアリングするので、「プラン維持」を選択してください。
- 確認画面が表示されたら、「ペアリングを解除」をタップして解除を実行します。
- Apple IDを求められた場合は、メールアドレスとパスワードを入力してください。
- 解除が完了したら、「ペアリングを開始」をタップし、画面の指示に従ってApple Watchの初期設定を行ってください。
以上の手順で、iPhoneとApple Watchを再度ペアリングすることができます。ペアリングができたら、再度watchOSのアップデートを試してみてください。
対処8: iOSを最新バージョンにアップデートする
iPhoneのiOSのバージョンが古いことが原因で、Apple Watchのソフトウェアアップデートが実行できないケースが考えられます。
そのため、iPhoneのiOSが最新バージョンになっているか確認してください。iPhoneのiOSをアップデートするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」→「ソフトウェア・アップデート」とタップして進みます。
- 利用可能なアップデートが表示されたら、「ダウンロードとインストール」をタップします。
- 「お使いのソフトウェアは最新です」と表示される場合は、既に最新版にアップデートされています。
- アップデートを実行したら、画面の指示に従ってダウンロードとインストールを行ってください。
iOSを最新バージョンにアップデートできたら、Apple Watchアプリを起動してwatchOSのアップデートを実行してみてください。
対処9: ソフトウェアアップデートファイルを削除する
ダウンロードしたwatchOSのアップデートファイルが破損していることが原因で、正常にインストールできずアップデートできないケースが考えられます。
上記の問題は、ダウンロードしたアップデートファイルを一度削除してから、改めてダウンロードし直すことで解決できます。
ダウンロード済みのwatchOSのアップデートファイルを削除して再ダウンロードを行うには、次の手順で操作します。
- iPhoneで「Apple Watch」アプリを起動します。
- 「一般」→「使用状況」へと進みます。
- 「ソフトウェアアップデート」の項目をタップします。
- 項目がない場合は、別の対処法を試してください。
- 「削除」をタップします。
- 最初の画面に戻って、「マイウォッチ」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」画面へ移動し、アップデートを実行します。
ダウンロードしたアップデートファイルを削除して再度ダウンロードとインストールを実行できたら、正常にwatchOSがアップデートできたか確認してください。
対処10: iPhoneでロックを解除をオフにする
iPhoneでApple Watchのロックを解除する機能をオフにすることで、watchOSのアップデートの問題が解決したことを一部のユーザーが報告しています。
そのため、iPhoneでロックを解除をオフにすることで、アップデートの問題が解決する可能性があります。この方法を試すには、以下の手順で操作してください。
- iPhoneで「Apple Watch」アプリを起動します。
- 「設定」をタップします。
- 「パスコード」をタップします。
- 「iPhoneでロックを解除」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
iPhoneでロックを解除をオフにできたら、watchOSのアップデートを実行して正常に完了するか確認してください。
解決しない場合
全ての対処方法を試してもwatchOSをアップデートできない場合は、使用しているApple WatchとiPhoneのモデルを確認してください。
使用しているApple Watchのモデルが古いと、最新のwatchOSに対応していない場合があります。
また、iPhoneのモデルが古いと最新のiOSにアップデートできないため、watchOSのアップデートも実行できない点に注意してください。