Windows10またはWindows11のPCを使用していると、キーボードのNumLockキーがロックされてしまい、NumLockキーを押しても解除できない問題が起きることがあります。
この問題は、特にノートパソコンやテンキーがないスリムキーボードで発生することが多いです。
本記事では、NumLockキーを解除できない/オフにできない時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: Fnキーを押しながらNumLockを解除する
ノートパソコンやテンキーの付いていないほとんどのスリムキーボードでは、Fnキーなどを押しながらNumLockの機能を持ったキーを押すことで解除できます。
NumLockの機能を持ったキーは、ファンクションキー(F8、F4など)に割り当てられていることが多いです。NumLockの機能を持ったキーには「NumLock」や「Numlk」と印字されているため、キーボードを確認してください。
また、NumLockキーの解除に使用するキーの組み合わせは、使用しているノートパソコンまたはキーボードによって異なる点に注意してください。NumLockキーの有効/無効を切り替える一般的なショートカットキーは以下の通りです。
- 「Fn + NumLock」キー: Fujitsu、Sony、Gateway、DELL、SHARP、Lenovo、ASUS、NEC
- 「Fn + F4」キー: DELL
- 「Fn + F7」キー: Lenovo
- 「Fn + F8」キー: HP、Lenovo
- 「Fn + F11」キー: TOSHIBA
- 「Fn + Insert」キー: Lenovo
- 「Shift + NumLock」キー: Sony
- 「Ctrl + NumLock」キー
NumLockキーが有効になっている場合は、対応するショートカットキーを一度押すとNumLockが解除されます。NumLockキーを解除した後で有効にしたい場合は、もう一度同じショートカットキーを入力するとNumLockが有効になります。
上記のいずれのショートカットキーを押してもNumLockキーが解除されない場合は、ノートパソコンやキーボードのマニュアルを確認してください。正しいキーを入力しているにも関わらずNumLockを解除できない場合は、以降の対処方法を試してください。
対処2: スクリーンキーボードを使って解除する
Lenovoのノートパソコンなどの一部の機種では、キーボードにNumLockキーがないため解除できないケースがあります。
キーボードにNumLockキーがない場合は、スクリーンキーボードを使ってNumLockキーを解除してください。具体的な手順は以下の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 左ペインの「アクセシビリティ」を選択します。
- Windows10の場合は、「簡単操作」を選択してください。
- 右ペインの「キーボード」をクリックします。
- 「スクリーンキーボード」のスイッチを「オン」に切り替えます。
- スクリーンキーボードが表示されたら、右下にある「オプション」をクリックします。
- 「テンキーを有効にする」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
- 「NumLock」をクリックして解除します。
以上の手順で、スクリーンキーボードを使ってNumLockキーを解除できます。解除ができたら、キーボードが正常に入力できるようになったか確認してください。
対処3: PCを再起動する
Windowsのシステムに一時的な不具合が発生していることが原因で、NumLockキーを通常の手順で解除できないケースが考えられます。
そのため、PCを一度再起動することで、NumLockキーの問題が解決する可能性があります。PCを再起動するには、「Windowsマーク」をクリックして「電源アイコン」→「再起動」を選択します。
PCを再起動できたら、NumLockキーを押すかショートカットキーを入力してNumLockが解除されるようになったか確認してください。
対処4: CapsLockキーを解除する
NumLockキーだけでなくCapsLockキーが有効になっていることが原因で、NumLockキーが解除できないケースを一部のユーザーが報告しています。
そのため、CapsLockキーもロックされている場合は、CapsLockキーを解除してからNumLockキーの解除を試してみてください。
CapsLockキーを解除するには、「Shift + CapsLock」のショートカットキーを押すか、「Fn + Shiftキー + CapsLock」キーのショートカットキーを押してください。機種によっては、「Ctrl + CapsLock」キーで解除できる場合があります。
CapsLockキーを解除できたら、NumLockキーを解除できるようになったか試してみてください。
対処5: PCをクリーンブートする
PCにインストールされているサードパーティのアプリケーションが原因で、NumLockキーを解除できないケースが考えられます。
そのため、PCをクリーンブートした状態で、CapsLockキーを解除できないか試してみてください。PCをクリーンブートする手順については、以下のページを参考にしてください。
PCをクリーンブートできたら、CapsLockキーを押すか、ショートカットキーを入力してCapsLockが解除できるか確認してください。解除できた場合は、サードパーティのアプリに原因があるため、キーボードの入力に影響を与えるアプリケーションの機能を無効化するか、アンインストールを行なってください。
対処6: UEFI/BIOSでNumLockを無効にする
PCの機種によっては、UEFI/BIOSの設定でNumLockキーを強制的に無効にすることもできます。
そのため、NumLockキーを使用することがない場合は、UEFI/BIOSでNumLockを無効にできないか試してみてください。ただし、無効後に有効に戻したい場合は、UEFI/BIOSから設定を再度変更する必要がある点に注意してください。
UEFI/BIOSでNumLockを無効にするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 左ペインで「システム」を選択します。
- 右ペインの「回復」をクリックします。
- 「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」をクリックします。
- 回復環境の画面が表示されたら、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」の順にクリックします。
- 「UEFIファームウェアの設定」を選択して「再起動」をクリックします。
- UEFI/BIOSの設定画面が開いたら、「NumLock State」の設定項目を探して「Disabled(無効)」に変更します。
- 設定の項目名は、「NumLock Key」や「Boot Up NumLock Status」など異なる場合があります。
- 設定箇所が不明な場合はマニュアルを参考にするか、設定を初期設定に戻してみてください。
- UEFI/BIOSの設定を保存してPCを再起動します。
UEFI/BIOSでNumLockを無効にできたら、PC起動後にNumLockキーが解除されて無効になったことを確認してください。
対処7: レジストリを編集してNumLockを無効にする
Windowsのレジストリを編集してNumLockの機能を強制的に無効にすることもできます。
ただし、レジストリの編集を誤るとWindowsの動作に問題が起きる恐れがあるため、必ずバックアップを取ってから行うことをおすすめします。
レジストリを編集してNumLockを無効にするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 名前に「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
- 左ペインのツリーを展開して、以下のキーにアクセスします。
HKEY_USER\.Default\Control Panel\Keyboard\
- 「Keyboard」キーを右クリックして「エクスポート」を選択し、レジストリのバックアップを保存しておきます。
- 右ペインで「InitialKeyboardIndicators」の値をダブルクリックして開きます。
- 値のデータを「0」に変更して「OK」をクリックします。
- NumLockを有効に戻す場合は、「2」または「2147483648」に変更してください。
- PCを再起動してレジストリを反映します。
レジストリを変更してPCを再起動できたら、NumLockキーが解除され無効になったことを確認してください。
スクリーンキーボードで解決できました!天才ですね!