ノートパソコンやタブレットを外出先でも使いたいと思ったことはありませんか?外出先でインターネットを利用するにはモバイルルーターを使用する・公衆無線LANを利用するという方法のほか、テザリングを利用するという選択肢があります。
設定が難しそうなイメージがあるかもしれませんが、実際にやってみると意外と簡単なものです。
そこで、本記事ではiPhone/AndroidでWifiを使ったテザリング設定方法(インターネット共有のやり方)について紹介したいと思います。もしまだ利用したことがなければぜひ活用してみてくださいね。
この記事の内容
iPhone・Androidの「テザリング」とは?
テザリングはスマホの電波を利用し、ノートパソコンやタブレットなどのWi-Fiに対応している機器をインターネットに繋ぐ仕組みです。
スマホがインターネットに繋がる場所であれば、スマホ以外の機器を一切使わずにパソコンやタブレットでもインターネットが利用できるようになります。
ただし利用用途にもよりますが多用すると通信量が膨大になりやすく、すぐにスマホに速度制限がかかってしまいます。
そのため外出先での利用が多い場合は、テザリングより専用のモバイルルーターを利用するほうが良いでしょう。逆にパソコン・タブレットは自宅や会社での利用がメインという場合は、専用の回線契約が不要なテザリングがおすすめです。
テザリングの利用料金
専用の回線契約や機器は不要なのですが、テザリングを使用するためにはスマホの契約でテザリングオプションを契約する、またはテザリングが使用できるプランに加入する必要があります。
料金はキャリアや契約プランごとに異なります。2018年現在の主なキャリアのオプション料金は以下のとおりです。
docomo | ・パケット定額サービスまたはデータプランへの加入が必要 ・テザリングの利用料金は無料 |
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au | ・データ定額1/2/3/5/8/10/13に加入している場合はテザリングオプション無料 ・それ以外は月額500円 |
softbank | ・「データ定額ミニ1GB/2GB」「データ定額5GB」「データ定額S」のいずれかに加入している場合は無料 ・「データ定額20GB/30GB」「家族データシェア50GB/100GB」に加入している場合は月額500円 ・それ以外の定額プランは月額500円だが、加入から2年間無料 |
どのキャリアを見ても例外はありますが、データ定額プランに加入していればテザリングは無料で利用できます。
iPhone・Android側のテザリング設定のやり方
それではテザリングの設定を行ってみましょう。まずは親となるスマホ側から設定します。
iPhoneのテザリング設定手順
- ホーム画面にある「設定」アプリをタップします。
- 設定画面が表示されたら「モバイルデータ通信」をタップします。
- 続いて「インターネット共有」をタップします。
- 「ほかの人の接続を許可」のスイッチをオンにします。
- もし「Wi-Fiはオフです」というポップアップが表示されたら「Wi-Fiをオンにする」をタップします。
- インターネット共有の項目がオンになれば設定は完了です。
同じ画面に表示されている「Wi-Fiのパスワード」は子機側の設定に必要になります。設定画面を閉じないでおくかパスワードをメモしておきましょう。
Androidのテザリング設定手順
- ホーム画面またはアプリ一覧から「設定」アプリを起動します。
- 設定メニューから「無線とネットワーク」をタップします。
- 「テザリングとポータブルアクセス」の項目を探してタップします。
- この項目は機種によって場所が異なるので、もし見つからない場合は「接続」や「モバイルネットワーク」などの項目の中も探してみてください。
- 「Wi-Fiアクセスポイント」の項目をタップします。
- 「Wi-Fiアクセスポイント」のスイッチをオンにします。
- 続いて「Wi-Fiアクセスポイントを設定」の項目をタップします。
- アクセスポイント名(SSID)、パスワード、暗号化タイプを設定します。
- アクセスポイント名(SSID): 接続側から見えるWi-Fiの名前です。特殊な記号を避けて入力して下さい。
- パスワード: Wi-Fi時に必要なパスワードを入力します。
- 暗号化タイプ: Wi-Fiのセキュリティを選択します。「WPA2 PSK」を選択します。
アクセスポイント名とパスワードの項目は、子機側の設定で使用するので、メモしておく、もしくは現在の画面を開いたままにしておいてください。
以上でスマホ側の設定は完了です。もし手順通りに設定できない場合はご利用のスマホがテザリングに対応しているか確認してみてください。
「インターネット共有」「テザリング」の項目がない場合は?
設定アプリにiPhoneであれば「インターネット共有」、Androidであれば「テザリング」の項目が表示されるはずです。
もし上記の項目がない場合は、スマホの機種がテザリングに対応していないケースが考えられます。
対応機種は各キャリアサイトの専用ページで確認できますので、各キャリアの対応機種のページを確認してください。
また、テザリングのオプションに加入しないと、テザリングの設定ができないキャリアもある(*Softbank)ので、契約中のオプションを確認するようにしてください。
子機(パソコン・タブレット)側の設定
スマホ側の設定が終わったら、次にインターネットに繋ぎたい機器側(パソコン、タブレット)の設定を行います。
スマホ側の設定が完了すれば、スマホがWifiのアクセスポイントとして機能するので、Wi-fiに接続する手順と同じ手順で接続できます。
今回はWindows 10のパソコンと、iPadなどのApple製タブレットの設定方法を紹介します。
Windows 10パソコンの接続手順
- 画面右下のタスクトレイにある「ネットワーク」アイコンをクリックします。
- 接続先一覧に表示された「自分のスマホ名」をクリックします。
- 続いて「接続」をクリックします。この時「自動的に接続」のチェックを入れておくと次回以降はパソコン側の設定操作を省略してテザリングが開始できるようになります。テザリングを使う機会が多いのであればチェックを入れておくと便利です。
- 次に「パスワード」を入力します。スマホの画面に表示されているパスワード(もしくは先ほどメモしたパスワード)をパソコンの画面に入力します。
- 最後に「次へ」のボタンを押します。
しばらく待ち、「接続済み」の表示が現れたらテザリングの接続は完了です。インターネットのページを開いて、問題なく閲覧できるか確認しましょう。
iPadの接続手順
- ホーム画面にある「設定」をタップします。
- 設定画面が開いたら「Wi-Fi」をタップします。
- 「Wi-Fi」の項目をオンにします。
- 一覧に接続先が表示されるので「自分のスマホの名前」をタップします。
- パスワードを要求されるので、「テザリングのパスワード」を入力します。
- 最後に「接続」をタップすれば設定は完了です。
初回の設定はやや面倒ですが、1度設定してしまえば次回以降はほとんど手間なしでテザリングを開始できるようになります。
接続一覧に自分のスマホが表示されない時は?
利用可能な接続先一覧には、スマホのテザリング設定が正しくできていれば、自分のスマホの名前が表示されます。
たとえばiPhoneをご利用であれば「(利用者名)のiPhone」と表示されます。Androidは機種により異なりますが、スマホの機種名が表示されることが多いです。
iPhoneの場合、テザリングできないケースが多ようで、次の記事でSSIDが見つからず接続できない時の対処法を紹介しています。もしテザリングできない方は、併せて参考にしてみてください。