iPhoneにはTouchIDが搭載されており、Androidスマートフォンでも指紋認証センサーを搭載した機種が増えています。セキュリティ効果も高く非常に便利ですが、指紋認証が使えない、突然使えなくなってしまったというトラブルに悩む声も少なくないようです。
本記事では、スマホで指紋認証/TouchIDができない・反応しない時の対処法について紹介します。簡単な操作や再設定で解決できることもあるので、方法を1つずつ試してみてください。
この記事の内容
対処1:指と指紋認証センサーを清潔にする
指や指紋認証センサーが汚れていることが原因で、指紋認証ができないケースがあります。
そのため、指や指紋認証センサーに汚れなどがないことを確認し、センサーに汚れが付着している場合は乾いた布で丁寧に拭いてください。
また、指が濡れていたり、逆に過度に乾燥して荒れていたりすると指紋認証に失敗しやすくなります。指の状態が以前と変わった場合は、『対処4:指紋を再登録する』を参考に指紋の登録をやり直してください。
対処2:スマホを再起動する
スマホのOSに一時的なトラブルが起きていることが原因で、指紋認証ができないケースがあります。
そのため、スマホの再起動を一度行なってから、指紋認証ができないか試してみてください。スマホを再起動する手順は、それぞれ次の通りです。
- iPhoneの場合:
- 「音量ボタン」と「電源ボタン」を同時に長押しして「スライドで電源をオフ」が表示されたら、「電源アイコン」を右方向にスワイプします。
- iPhone SE、iPhone8以前の場合は、「電源ボタン」のみを長押ししてください。
- iPhone SE、iPhone8以前の場合は、「電源ボタン」のみを長押ししてください。
- 再度電源ボタンを長押しして、Appleマークが表示されたら離します。
- 「音量ボタン」と「電源ボタン」を同時に長押しして「スライドで電源をオフ」が表示されたら、「電源アイコン」を右方向にスワイプします。
- Androidの場合:
- 「電源ボタン」を長押しして「再起動」をタップします。
再起動の操作方法がわからない場合は、お使いの機種の取扱説明書やサポートページを参考にしてください。
スマホを再起動できたら、指紋認証が正常にできるようになったか確認してください。
スマホの再起動を行なっても解決しない場合は、続けて強制再起動を試してみてください。
- iPhone 8 以降の場合:
「音量+ボタン」を1回押してから、「音量-ボタン」を1回押します。Appleロゴが表示されるまで「電源ボタン」を長押しします。 - Xperiaの場合:
「音量アップボタン」と「電源ボタン」を同時に8秒以上長押しして、3回振動したら離します。 - Galaxyの場合:
「音量ダウンボタン」と「電源ボタン」を同時に7秒以上長押して離します。 - AQUOSの場合:
「電源ボタン」を8秒以上長押しして、デバイスが振動したら離します。 - Pixelの場合:
「電源ボタン」を30秒以上長押しして、画面が切り替わったら離します。 - HUAWEIの場合:
「電源ボタン」を8秒以上長押しして離します。
スマホを強制再起動できたら、再度指紋認証ができないか確認してみてください。解決しない場合は、次の対処方法に進んでください。
対処3:指紋認証の設定を確認する
スマホ指紋認証に関する各種設定項目に問題がないか再度確認しましょう。
iPhoneの手順
iPhoneの「Touch IDとパスコード」の設定項目がオフになっていると指紋認証が機能しません。以下の手順で設定を確認して下さい。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「Touch IDとパスコード」をタップします。
- パスコードの入力を求められた場合は入力します。
- 「Touch IDを使用」の下の項目の中にオフになっている項目があればオンに切り替えます。
Androidの手順
Androidの場合は、機種にもよりますが指紋登録の手順が必要なケースがあります。指紋認証を登録した覚えがない場合は、以下の手順で指紋認証の登録を行って下さい。
- 「設定」をタップする
- 「ロック画面とセキュリティ」を選択する
- 「指紋設定」を選ぶ
- 解除コードを登録する
- 指紋を登録する
機種ごと(Xperia、AQUOS、HUAWEI)の細かい手順が以下のページで紹介されています。お使いの機種を調べ指紋登録の設定手順を確認して下さい。
対処4:指紋を再登録する
スマホに登録済みの指紋情報や設定を一旦削除し登録し直すことで、指紋認証ができるようになるケースがあります。
iPhoneの手順
- 「設定」→「Touch IDとパスコード」の画面を開きます。
- 「指紋1」をタップします。
- 「指紋を削除」をタップします。
- 複数の指紋を登録している場合は同様の手順で全て削除します。
- 「指紋を追加」をタップし、指紋を再登録します。
Androidの手順
- 「設定」アプリを起動し、「セキュリティ」をタップします。
- 「指紋」をタップします。
- 「指紋をリセット」または「指紋の削除」をタップします。
- 登録済みの指紋を全て削除したら「指紋の追加」をタップして指紋の再登録を行います。
機種により操作が異なる場合がありますので、手順通りに操作できない場合は端末のマニュアルを参照して指紋情報と設定の削除を行ってください。
対処5:システムソフトウェアをアップデートする
スマホのシステムソフトウェアのアップデートにより問題が解決できることがあります。
iPhoneの手順
- 設定アプリを起動します。
- 「一般」→「ソフトウェア・アップデート」をタップします。
- 利用可能なアップデートが表示された場合は「ダウンロードとインストール」をタップし、アップデートを開始します。
Androidの手順
- 設定アプリを起動します。
- 「システム」→「詳細設定」→「システムアップデート」をタップします。
- 利用可能なアップデートが表示された場合は、画面の指示に従って更新手続きを開始します。
対処6:常駐アプリの干渉を受けていないか確認する
常駐アプリの影響を受けて指紋認証機能が正常に働かなくなることがあります。特定のアプリをインストールしてから異常が発生し始めたような場合は、原因として思い当たるアプリがあれば該当アプリを停止させるかアンインストールしてください。
原因に見当がつかない場合は、スマホをセーフモードで起動してください。セーフモード状態でセンサーが反応する・しないで原因を特定することができます。
- セーフモードの状態で反応する・・・
センサーに物理的な異常や故障はないと思われるため、『端末を工場出荷状態に戻す方法』で問題が解決できる可能性があります。 - セーフモードの状態で反応しない・・・
センサーの物理的な故障や不具合が考えられます。『センサーが故障している場合は修理・交換』を参考にしてください。
セーフモードの手順
iPhoneの場合
- 端末の電源を完全に切ります。
- 音量の+ボタンを押しながら電源ボタンを押します。しばらくの間2つのボタンを押し続けます。
- 画面が表示されたら音量+ボタンを押し続けたまま電源ボタンを離します。
- ホーム画面が表示されたら音量ボタン+を離します。
Androidの場合
Androidの場合は機種により操作が異なるため、お使いの端末の取扱説明書を参照してください。もし手順がわからなければ、電源ボタンを長押しして電源メニューを表示した後「電源を切る」を長押ししてみてください。多くのAndroid端末ではこの操作でセーフモード起動することができます。
また、Androidの場合は省電力機能により指紋認証が正常に機能しなくなる場合があります。以下の手順で操作を行い、指紋認証機能に関係のあるアプリケーションを省電力の最適化対象から除外してください。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「バッテリー」をタップします。
- 右上にある「…」アイコンをタップします。
- 「バッテリーの最適化」をタップします。
- 画面上部の「アプリ」タブを選択します。タブが表示されていない場合は上部のメニューバーまたはメニューアイコンをタップし、すべてのアプリ一覧を表示してください。
- アプリ一覧から「指紋センサー」「Fingerprint Sensor」「Lockscreen」など、指紋認証やロックスクリーンに関係のあるアプリケーションを探してタップします。
- 設定変更画面が表示されたら「最適化しない」を選択します。
対処7:指紋認証のジェスチャー機能を無効にする
Androidのスマホの場合、機種によっては指紋認証のジェスチャー機能が有効になっていることが原因で、指紋認証がうまくできないケースが考えられます。
そのため、指紋認証のジェスチャー機能を無効にした状態で、指紋認証が正しくできないか確認してみてください。
Google Pixelの場合は、次の手順で指紋認証のジェスチャー機能を無効にすることができます。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「システム」→「操作(またはジェスチャー)」の順にタップします。
- 指紋認証センサーを使用するジェスチャーのスイッチを「オフ」に変更します。
- 指紋認証センサーをスワイプして通知を表示する
指紋認証のジェスチャー機能を無効にできたら、指紋認証が正常に機能しないか確認してください。
対処8:端末を工場出荷状態に戻す
以前は問題なく指紋認証が使えていたという場合は、端末を工場出荷状態に戻すことで問題を解決できる可能性があります。
ただしこの操作を行うとスマホの内部ストレージに保存されているすべてのデータと設定情報が消えてしまいます。操作の前に必ずデータのバックアップを取ってから慎重に行うようにしてください。
iPhoneの手順
- 「設定」アプリを起動し、「一般」→「リセット」の画面を開きます。
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。
- パスコードとApple IDのパスワードを入力します。
- 初期化手続きが開始されます。処理が完了するまでしばらく待ちます。
Androidの手順
- 「設定」アプリを起動します。
- 「バックアップとリセット」をタップします。
- 「工場出荷時の状態に戻す」をタップします。
- 「端末をリセット」をタップします。
- パスワード・パスコード等を求められた場合は入力します。
- 最後に「全て削除」をタップして初期化を開始します。
対処8:センサーが故障している場合は修理・交換
これまでの対処法を試しても改善しない場合、指紋認証センサー本体が故障している可能性が高いです。故障診断を行い、必要に応じて修理または端末の交換を行ってください。
iPhoneの場合
「このiPhoneでTouch IDをアクティベートできません」のエラーが出る場合、iPhoneのホームボタンの指紋認証が壊れているケースが考えられます。
Apple Store直営店またはApple正規サービスプロバイダへ端末を持ち込むか、配送修理を依頼してください。Apple修理サービスについての詳しい情報は以下リンク先のページをご確認ください。
修理料金が発生した場合、キャリアの契約プランや加入サポートによっては補償を受けられる場合があります。
Androidの場合
Androidデバイスの場合は、機種によっては指紋認証センサーの動作テストを行うことができます。
そのため、以下の手順で指紋認証センサーのテストを行なって、ハードウェアが故障しているか判断してみてください。
- 標準でインストールされている「電話」アプリを起動します。
- シークレットコード「*#0*」を入力して「通話アイコン」をタップします。
- 機種によっては、「*#*#7378423#*#*」から指紋認証センサーの動作テストを行える場合もあります。
- 「Sensor」→「Fingerprint Scanner Test」の順にタップします。
- 指紋センサーに指を置いて、正常に反応するか確認します。
動作テストで指紋認証センサーが反応しない場合は、ハードウェアが故障していることが考えられます。Androidデバイスのメーカーの修理サポートを利用することを検討してください。
また、契約先キャリアや加入サポート内容によってはキャリア側で修理受付やサポート、補償を行ってもらえる場合もありますので、契約内容をよくご確認の上キャリアによるサポートもご活用ください。
突然に同じ事象に見舞われて、困っていたところ、ここでの情報をヒントに回復できました。
私の端末では Android 8.1 で、
「com.qualcomm.qti.biometrics.fingerprint.service」
という名前でした。
これのバッテリーモードを最適化しないに、戻したら直りました。
端末によって組み込まれてるハードウェア(ドライバ)が異なるなど、それぞれ名前が違うようですね。
バッテリー最適化してくれるのはいいけど、こゆ使うようなものは最適化しないでほしいところですね。