Androidのスマホやタブレットではアプリを「強制停止(強制終了)」することができますが、この操作が何を行うか疑問に思う方もいると思います。
本記事では、Androidのアプリの強制停止がどのように機能し、それがアプリやデバイスに与える影響について詳しく解説します。また、アプリの強制停止と無効化の違いについても解説します。
アプリの強制停止の意味は?
Androidデバイスのアプリの「強制停止」とは、アプリが行っているすべての処理を即座に完全に停止させる機能です。
Androidのアプリは起動すると、基本的に別のアプリに切り替えてもバックグラウンドで待機状態になり完全に終了しません。アプリによってはバックグラウンドで処理が実行される場合もあります。アプリの強制停止を行うことで、バックグラウンドを含めたアプリのすべての処理を完全に終了することができます。
また、アプリが一時的な不具合でフリーズしたり正常に動作しなくなった場合、アプリを強制停止して再起動することで問題が解決することがあります。
アプリを強制停止するとどうなる?
Androidデバイスでアプリの強制停止を行うと、そのアプリのすべての処理が停止するため以下のような影響があります。
- アプリの再起動が必要:
アプリを強制停止した後に再び使用するには、アプリを再起動する必要があります。アプリの再起動はバックグラウンドから開く場合と比べ、アプリを開くまでの時間が若干掛かります。 - 進行中のデータが失われる場合がある:
アプリで進行中の保存されていないデータが失われる恐れがあります。リアルタイムでデータを保持するアプリであれば問題はありませんが、アプリによっては編集中の文書や進行中のゲームの進捗が失われることがあります。 - バックグラウンド処理の停止:
アプリはバックグラウンドで待機状態にならず完全に停止するため、アプリのバックグラウンド処理も停止します。 - メモリとリソースの解放:
停止するアプリによっては、使用していたメモリなどのリソースが解放され、パフォーマンスおよびバッテリー効率が向上する場合があります。 - アプリキャッシュの消去:
一部のアプリでは、強制停止と同時に一時的なデータであるキャッシュが消去されることがあります。これにより、アプリの問題が解決したりパフォーマンスが向上することもあります。
アプリの強制停止は必要?
アプリの強制停止は、アプリにフリーズなどの不具合が発生した際に有効なトラブルシューティング手段ですが、頻繁に使用するとアプリの正常な機能に影響を与えることがあります。
アプリを強制停止することでリソースが解放されデバイスのパフォーマンスおよびバッテリー効率が向上する可能性があります。しかし、アプリを再起動する際に多くのリソースが必要になってしまいパフォーマンスやバッテリー効率が低下するケースもあります。
そのため、アプリの強制停止は闇雲に行わず、必要な場合にのみ使用することをお勧めします。
強制停止と無効との違い
Androidのアプリにおける「強制停止」と「無効化」は異なる機能を持ちます。
強制停止はアプリを一時的に停止させるもので、再起動すれば再び使用できます。強制停止は主にアプリのトラブルシューティングなどに使用します。
無効化はアプリを使用不可能な状態にし、再び使うためには有効化が必要になります。無効化は使わないアプリをアンインストールせずに非表示にして機能を無効化するために使用します。
アプリを強制停止する方法
Androidでアプリを強制停止するには、設定アプリから操作します。アプリの強制停止を行うには、次の手順で操作してください。
- 「設定」を開きます。
- 「アプリ(アプリと通知)」をタップします。
- 「すべてのアプリ」をタップします。
- アプリの一覧から「停止したいアプリ」をタップします。
- 「強制停止(強制終了)」をタップします。
- 確認ポップアップが表示されたら「OK」をタップします。
以上の手順でアプリを強制停止することができます。停止したアプリはバックグラウンドの処理も停止します。
強制停止したアプリを再起動したい場合は、ホーム画面またはアプリドロワーからアプリをタップすることで通常通り起動できます。
アプリを強制停止しても問題が解決しない場合
アプリで発生した不具合は強制停止してから再起動することで、問題が解決することが多いです。
しかし、アプリを強制停止してもアプリ内の不具合が解決しない場合があります。アプリを強制停止しても問題が解決しない場合は、以下の対処方法を試してみてください。
- デバイスを再起動する
- アプリを最新バージョンにアップデートする
- アプリのキャッシュおよびアプリデータをクリアする
- アプリをアンインストールしてから再インストールする
これらの対処方法をアプリの強制停止と併せて行うことで、アプリの不具合などの問題を解決できる可能性があります。