Macを素早くスリープ状態にする方法【ショートカット】

Macを素早くスリープ状態にする

Macをスリープ状態にすることで電力を節約して、バッテリーなどのハードウェアの寿命を延ばすことができます。

この記事では、Macを素早くスリープ状態(または休止状態)にする方法について詳しく紹介します。

さまざまなショートカットや設定を活用して素早くスリープ状態にする方法を紹介するので、自身にあった方法を探す参考にしてください。

方法1: Appleメニューからスリープする

Macをスリープする基本的な方法は、上部のメニューバーにあるAppleメニューを使用することです。Appleメニューからスリープするには、以下の手順で操作します。

  1. 画面左上隅の「Appleマーク」をクリックします。
  2. ドロップダウンメニューから「スリープ」を選択します。
    Appleメニューでスリープ

この方法は最も簡単ですが、より素早くスリープに移行したい場合は以降の方法を参考にしてください。

方法2: ショートカットキーでスリープする

キーボードショートカットでスリープ

Macにはスリープ状態に移行するためのショートカットキーが用意されています。Macをショートカットキーでスリープするには、以下のいずれかのキーの組み合わせを入力してください。

  • Macをスリープ状態にする:
    • Option + Command + 電源ボタン、もしくはOption + Command + Eject
  • ディスプレイのみをスリープ状態にする:
    • Control + Shift + 電源ボタン、もしくはControl + Shift + Eject

「電源ボタン」または「Eject(上三角に横線)キー」はキーボードの右上に配置されています。上記のショートカットキーを入力することで、ディスプレイがすぐにスリープ状態になります。

注意: キーボードにTouch IDを搭載したMacの場合は、Ejectキーまたは電源ボタンの代わりにTouch IDを押してもスリープ状態にすることができません。Touch IDを搭載している場合は、次の方法を参考にしてください。

方法3: ショートカットキーをカスタマイズする

ショートカットキーをカスタマイズすることで、Appleメニューからのスリープをショートカットキーで実行することができます。この方法は、Touch IDを搭載したMacでも使用することができます。

Macをスリープするショートカットキーをカスタマイズするには、以下の手順で操作してください。

  1. 画面左上隅の「Appleマーク」をクリックして、「システム環境設定」を選択します。
  2. 「キーボード」を選択します。
  3. 「ショートカット」タブを開きます。
  4. 左メニューで「アプリケーション」を選択します。
  5. 右側の「+アイコン」をクリックします。
    キーボード ショートカット アプリケーション 追加
  6. アプリケーションで「全アプリケーション」を選択していることを確認して、メニュータイトルに「スリープ」と入力します。
  7. キーボードショートカットの項目欄をクリックして、任意のスリープのショートカットキーを入力して「追加」をクリックします。
    スリープのキーボードショートカットを設定

    • 他のショートカットキーと重複しないキー(Contorl+Command+▼など)の組み合わせを入力してください。

ショートカットキーをカスタマイズできたら、設定したショートカットキーを入力するとMacをスリープ状態にすることができます。

方法4: ディスプレイを閉じる

ノート型のMacBook AirやMacBook Proを使用している場合は、ディスプレイを閉じることでスリープ状態にできます。

ただし、MacBookが外部ディスプレイに接続している場合は、スリープではなくクラムシェルモードに移行してしまいます。クラムシェルモードに移行させないためには、外部ディスプレイの接続を切断してください。

方法5: 電源ボタンでスリープする

キーボードに電源ボタンを搭載しているMacの場合は、電源ボタンを1.5秒押して離すことでスリープ状態にすることができます。

ただし、電源ボタンを長押ししすぎると強制シャットダウンしてしまう点に注意してください。

また、この方法は電源ボタンを搭載していないMacでは実行できません。Touch IDを搭載したキーボードでは実行できない点に注意してください。

方法6: ロック画面からスリープする

Macのロック画面でEscキーを入力することで、スリープ状態にすることができます。この方法は、ロック画面を一旦表示する必要がありますが、キーボードを使うことで素早くスリープ状態にすることができます。

Macをロック画面にしてスリープ状態にするには、以下の手順で操作してください。

  1. 画面左上隅の「Appleマーク」をクリックして、「画面をロック」を選択します。
    Mac 画面をロック

    • キーボードを使用する場合は、「Control + Command + Q」のショートカットキーを入力します。
    • キーボードにTouch IDを搭載している場合は、Touch IDを押すだけで画面をロックすることができます。
  2. ロック画面が表示されたら、キーボードの「Esc」キーを入力します。

「Control + Command + Q」キーまたはTouch IDを押した後に「Esc」キーを入力することで、Macを素早くスリープ状態にできます。

方法7: ホットコーナーでスリープする

Macには画面の角に様々な操作を割り当てることができるホットコーナー機能が実装されています。この機能にスリープの操作を割り当てることで、Macを素早くスリープ状態にすることができます。

ホットコーナー機能にスリープ操作を設定するには、以下の手順で操作してください。

  1. 画面左上隅の「Appleマーク」をクリックして、「システム環境設定」を選択します。
  2. 「デスクトップとスクリーンセーバ」を選択します。
  3. 右下の「ホットコーナー」をクリックします。
    Mac ホットコーナー
  4. 操作を割り当てたいコーナーのセレクトボックスをクリックして「ディスプレイをスリープさせる」を選択します。
    コーナーの機能割り当て スリープ

    • マウスカーソルの移動による誤作動を防止したい場合は、Command、Shift、Option、Controlなどの装飾キーを押しながら選択してください。装飾キーを押しながら選択した場合は、その装飾キーを押しながらポインターを角に移動した時のみ操作が実行されます。
  5. 「OK」をクリックして設定を保存します。

ホットコーナーにスリープ操作を設定できたら、マウスカーソルを選択したコーナーに移動させることでMacがスリープ状態になります。

方法8: スリープ時間の設定を変更する

Macにはスリープ時間が設定されており、一定時間操作をしない状態が続くと自動的にスリープ状態になります。

このスリープするまでの時間を短くすることで初期設定よりも早くMacをスリープ状態にできます。スリープ時間の設定を変更したい場合は、次の手順で操作してください。

  1. 画面左上隅の「Appleマーク」をクリックして、「システム環境設定」を選択します。
  2. 「バッテリー」または「電源節約」を選択します。
  3. 左ペインで「バッテリー」または「電源アダプタ」を選択します。
    • バッテリー使用の場合と電源アダプタを使用している場合で、スリープするまでの時間を個別に設定できます。
  4. 右ペインの「ディスプレイをオフにする」のスライダーをドラッグしてスリープまでの時間を調整します。
    ディスプレイをオフにする

    • 確実にスリープさせるには、以下のオプションがオンになっていることを確認してください。
      • 可能な場合はハードディスクをスリープさせる
      • ディスプレイがオフの時にMacを自動でスリープさせない(電源アダプタの場合)

上記の設定を変更することで、設定した時間が経過した後にMacが自動的にスリープ状態になります。

方法9: ターミナルコマンドでスリープする

ターミナル上で特定のコマンドを実行することでも、Macをスリープ状態にすることができます。ターミナルコマンドでMacをスリープするには、以下の手順で操作してください。

  1. Finderで「アプリケーション」→「ユーティリティ」の順にフォルダを開きます。
  2. 「ターミナル」をクリックして起動します。
  3. ターミナルが開いたら、以下ののコマンドを入力してEnterキーを押して実行します。
    pmset sleepnow
    • または、以下のコマンドでもスリープ状態にすることができます。
      osascript -e 'tell application "System Events" to sleep'
      または
      osascript -e 'tell application "Finder" to sleep'
    • ディスプレイのみをスリープさせる場合は、以下のコマンドを使用してください。
      sleep 1 && pmset displaysleepnow

以上の手順で、ターミナルコマンドでMacをスリープすることができます。

方法10: Siriの音声入力でスリープする

Siriの音声入力を使用してMacを素早くスリープ状態にすることもできます。Siriの音声入力でMacをスリープするには、以下の手順で操作します。

  1. 画面右上の「Siriアイコン」をクリックするか、"Hey Siri"と言ってSiriの音声入力を開始します。
    Mac Siriを起動する

    • Siriアイコンがない場合は、以下の手順で設定を有効にしてください。
      1. 画面左上隅の「Appleマーク」をクリックして、「システム環境設定」を選択します。
      2. 「Siri」を選択します。
      3. 「"Siriに頼む"を有効にする」にチェックを入れます。
  2. Siriが起動したら、「スリープして」などの音声入力を行います。

方法11: タッチバーでスリープする

タッチバーが搭載されているMacBook Proモデルを使用している場合は、タッチバー上にスリープボタンを追加することができます。

タッチバーにスリープボタンを追加するには、以下の手順で操作してください。

  1. 画面左上隅の「Appleマーク」をクリックして、「システム環境設定」を選択します。
  2. 「キーボード」を選択します。
  3. 「Touch Bar設定」をクリックします。
  4. 「Control Stripをカスタマイズ」をクリックします。
  5. 「スリープ」ボタンをTouch Barにドラッグして追加します。
    Touchbar スリープを追加
  6. 「完了」をクリックします。

以上の手順でタッチバーにスリープボタンを追加できます。タッチバー上のスリープボタンを押すことで、Macがスリープ状態になります。

方法12: ショートカットでスリープショートカットを作成する

Macに標準でインストールされているショートカットアプリを使用して、スリープのショートカットキーを作成することもできます。

ショートカットアプリでスリープのショートカットキーを作成するには、以下の手順で操作してください。

  1. Finderで「アプリケーション」フォルダを開き、「ショートカット」アプリをクリックして起動します。
  2. 上部メニューで「ファイル」→「新規ショートカット」を選択します。
  3. 右ペインで「シェルスクリプトの実行」を探し、左側の画面にドラッグします。
    • 「シェルスクリプトの実行」は、右上の検索ボックスに「ターミナル」と入力すると見つけることができます。
  4. スクリプティングアクションが無効になっているメッセージが表示された場合は、「環境設定を開く」をクリックして「スクリプトの実行を許可」にチェックを入れます。
    ショートカット スクリプトの実行を許可
  5. シェルスクリプトを実行のテキストボックスに「pmset sleepnow」と入力します。
  6. タイトルバーにショートカットの名前(スリープショートカットなど)を入力します。
  7. 右ペインの最上部で「ショートカットの詳細(スイッチアイコン)」を選択します。
  8. 「クイックアクションとして使用」にチェックが入っていることを確認し、「Finder」と「サービスメニュー」にチェックを入れます。
  9. 「キーボードショートカットを追加」をクリックして、任意のスリープのショートカットキーを入力します。
    • 他のショートカットキーと重複するとショートカットが実行されないため、重複しないショートカットキーを入力してください。

    ショートカットアプリ スリープショートカットの作成

  10. ショートカットのウィンドウを閉じます。

以上の手順で、ショートカットアプリでスリープのショートカットを作成できます。設定したショートカットキーを入力するとMacがスリープします。

ショートカットキーを使用しない場合は、Dockでショートカットアプリを右クリック(またはControlを押しながらクリック)して「ショートカットを実行」→「ショートカット名」を選択してスリープ状態にできます。また、各アプリの「サービス」メニューから「ショートカット名」を選択してスリープ状態にすることもできます。

方法13: Automatorでスリープショートカットを作成する

Macに標準でインストールされているAutomatorアプリを使用して、スリープ状態にするショートカットを作成することもできます。

Automatorアプリでスリープショートカットを作成するには、以下の手順で操作してください。

  1. Finderで「アプリケーション」フォルダを開き、「Automator」アプリをクリックして起動します。
  2. 書類の種類の選択画面が表示されたら、「クイックアクション」を選択して「選択」をクリックします。
    • 書類の種類の選択画面が表示されない場合は、「ファイル」→「新規」を選択してください。
  3. 右ペインの「ワークフローが受け取る現在の項目」のセレクトボックスをクリックして「入力なし」を選択します。
  4. 左ペインのアクションで「ライブラリ」を選択します。
  5. アクションの一覧で「シェルスクリプトを実行」を探し、右ペインのワークフロー画面にドラッグします。
  6. シェルスクリプトを実行のテキストボックスに「pmset sleepnow」と入力します。
    Automator スリープシェルスクリプトの入力
  7. 上部メニューの「ファイル」→「保存」を選択します。
  8. 「クイックアクションの名前(スリープサービスなど)」を入力して「保存」をクリックします。
  9. 画面左上隅の「Appleマーク」をクリックして、「システム環境設定」を選択します。
  10. 「キーボード」を選択します。
  11. 「ショートカット」タブを開きます。
  12. 左メニューで「サービス」を選択します。
  13. 右側の一覧で、一般にある「クイックアクションの名前」を選択して「ショートカットを追加」をクリックします。
    Automator スリープ ショートカットキーの設定
  14. 任意のスリープのショートカットキーを入力します。
    • 他のショートカットキーと重複しないキー(Contorl+Command+▼など)の組み合わせを入力してください。

以上の手順で、Automatorアプリで作成したクイックアクションをショートカットキーに割り当てることができます。設定したショートカットキーを入力するとMacがスリープ状態に切り替わります。

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