Windows10には、システムの構成や設定情報を格納するレジストリと呼ばれるデータベースが存在します。
レジストリを編集することは通常ありませんが、Windowsで問題が発生している場合にはレジストリを編集して解決できることがあります。
レジストリを編集するには、Windowsの標準の管理ツールであるレジストリエディタを使用します。
本記事では、Windows10でレジストリエディタを起動する方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
事前知識: レジストリエディタの起動には管理者権限が必要
レジストリエディタは管理者として実行する必要があるため、起動時にUAC(ユーザーアカウント制御)が表示されます。
UACのダイアログが表示されたら、管理者アカウントの場合は「はい」を、一般ユーザーアカウントの場合は、管理者アカウントのユーザー名とパスワードを入力してください。
また、Windowsの設定でUACを無効化している場合は、レジストリエディタを起動できないため注意してください。
方法1: プログラム一覧から起動する
レジストリエディタを起動する最も基本的な方法は、スタートメニューから起動することです。具体的な手順は以下の通りです。
- 「Windowsマーク」をクリックするか、「Windows」キーを押してスタートメニューを開きます。
- アプリ一覧から「Windows管理ツール」をクリックして展開します。
- 「レジストリエディタ」をクリックして起動します。
方法2: 検索ボックス(Win + S)を使って起動する
タスクバーの検索ボックスを利用して、以下の手順でレジストリエディタを起動することもできます。検索ボックスを利用することで、素早くレジストリエディタを開けます。
- 「Windows + S」キーを入力するか、検索ボックスをクリックします。
- 「regedit」または「レジストリエディタ」と入力します。
- 最も一致する検索結果に表示される「レジストリエディタ」をクリックして起動します。
方法3: ファイル名を指定して実行(Win + R)で起動する
レジストリエディタを最も速く起動する方法は、ファイル名を指定して実行ダイアログを使用することです。この方法で起動するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windows + R」キーを入力して、ファイル名を指定して実行ダイアログを開きます。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択することでも同様の操作ができます。
- 「regedit」と入力してEnterキーを押すか、「OK」をクリックします。
方法4: スタート/タスクバーにピン留めして起動する
レジストリエディタは他のアプリケーションと同様に、スタートメニューやタスクバーにピン留めして起動することもできます。
レジストリエディタをピン留めするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」をクリックしてスタートメニューを開きます。
- アプリ一覧から「Windows管理ツール」をクリックして展開します。
- 「レジストリエディタ」を右クリックして「スタートメニューにピン留めする」を選択します。
- タスクバーにピン留めしたい場合は、「レジストリエディタ」を右クリックして「その他」→「タスクバーにピン留めする」を選択してください。
以上の手順で、レジストリエディタをスタートメニューまたはタスクバーにピン留めできたら、タイル/アイコンをワンクリックするだけで起動できます。
方法5: エクスプローラーのアドレスバーから起動する
エクスプローラーのアドレスバーからレジストリエディタを簡単に起動することもできます。具体的な手順は以下の通りです。
- 「Windows + E」キーを入力して、エクスプローラーを起動します。
- アドレスバーに「regedit」と入力してEnterキーを押します。
方法6: タスクマネージャーから起動する
タスクマネージャーでレジストリエディタの新しいタスクを作成して起動することもできます。この方法は、Windowsにフリーズなどのトラブルが起きている場合でもレジストリを編集できる可能性があります。
タスクマネージャーを使ってレジストリエディタを起動するには、以下の手順で操作してください。
- 「Ctrl + Shift + Esc」キーを同時に押して、タスクマネージャーを起動します。
- 上部メニューの「ファイル」をクリックして「新しいタスクの実行」を選択します。
- メニューが表示されない場合は、右下の「詳細」をクリックしてください。
- 「regedit」と入力して「OK」をクリックするか、Enterキーを押します。
方法7: PowerShell/コマンドプロンプトから起動する
Windows PowerShellやコマンドプロンプトで、コマンドを実行してレジストリエディタ起動することもできます。PowerShellを使う場合は、以下の手順で起動できます。
- 「Windows + X」キーを押すか、「Windowsマーク」を右クリックしてクイックアクセスメニューを開きます。
- 「Windows PowerShell(管理者)」を選択して起動します。
- 「regedit」と入力してEnterキーを押します。
コマンドプロンプトから起動する場合も、同様に「regedit」のコマンドを実行して起動できます。
方法8: 作成したショートカットから起動する
レジストリエディタを頻繁に起動する場合は、ショートカットを作成しておくと便利です。レジストリエディタのショートカットを作成するには、以下の手順で操作します。
- 「デスクトップ」または「適当なフォルダ」の何もない場所を右クリックして、「新規作成」→「ショートカット」の順に選択します。
- ショートカットの作成ウィザードが起動したら、入力フィールドに「regedit」と入力して「次へ」をクリックします。
- 「ショートカットの名前」を任意で入力して「完了」をクリックします。
以上の手順で、レジストリエディタのショートカットを作成することができます。作成したショートカットをダブルクリックするとレジストリエディタを起動できます。
作成したショートカットは、任意のフォルダに移動して利用することもできます。
方法9: 実行ファイル「regedit.exe」を直接起動する
Windowsのシステムフォルダを開いて、レジストリエディタの実行ファイルを直接起動することもできます。具体的な手順は以下の通りです。
- 「Windows + E」キーを入力して、エクスプローラーを起動します。
- アドレスバーに「%windir%」と入力してEnterキーを入力します。
- Windowsのシステムフォルダが開いたら、「regedit.exe」をダブルクリックして起動します。