Windows10では、デスクトップやエクスプローラー上のフォルダやファイル、アプリ、ドライブ等のアイコンを自分好みのアイコンにカスタマイズすることができます。
アイコンの変更方法は、変更するデータの種類によって異なります。ほとんどのアイコンは標準機能で変更できますが、専用のアプリを使わないと変更できない場合あります。
本記事では、Windows10で様々な種類のアイコンを変更する方法についてそれぞれ詳しく解説します。
この記事の内容
デスクトップアイコンの変更方法
デスクトップアイコンとは、デスクトップやエクスプローラーに表示される「PC」、「ゴミ箱」、「ネットワーク」、「ユーザーフォルダ」のアイコンのことです。
これらのアイコンを変更したい場合は、デスクトップアイコンの設定から変更することができます。
また、Windows10のデスクトップには初期設定で「ゴミ箱」のみ表示されますが、同じ設定画面からアイコンの表示・非表示を切り替えることもできます。
デスクトップアイコンの設定を変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を開きます。
- 「個人用設定」をクリックします。
- 左側のリストにある「テーマ」をクリックします。
- 画面右側を下へスクロールし、「関連設定」の中にある「デスクトップアイコンの設定」をクリックします。
- 「デスクトップアイコンの設定」ウィンドウが開きます。ウィンドウ上部のチェックボックスを使って各種アイコンの表示・非表示を設定することができます。
- アイコンを変更するには、中央のリストから「変更したいアイコン」を選択し、「アイコンの変更」ボタンをクリックします。
- 一覧からアイコンを選択して「OK」をクリックします。
- 自分で用意したアイコンを使用する場合は、「参照」ボタンをクリックし、アイコンファイルを選択してください。ファイル形式は「.ico」「.icl」「.exe」「.dll」が使用できます。
- 変更したアイコンを元に戻したい場合は、デスクトップアイコンの設定で、元に戻したいアイコンを選択してから「既定値に戻す」をクリックしてください。
- 「OK」をクリックして設定を閉じます。
以上の手順でデスクトップアイコンを変更することができます。
ショートカットアイコンの変更方法
デスクトップやエクスプローラーにあるアプリのショートカットアイコンを異なるアイコンに変更することもできます。
ショートカットは、アプリに限らずフォルダやファイルへのショートカットであっても同様の手順で変更できます。
ショートカットアイコンを変更する具体的な手順は以下の通りです。
- 「アイコンを変更したいショートカット」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- プロパティウィンドウが開いたら、「ショートカット」タブの中にある「アイコンの変更」ボタンをクリックします。
- 一覧からアイコンを選択するか、「参照」ボタンよりアイコンファイルを指定して「OK」をクリックします。
- 「適用」→「OK」の順にクリックして設定を保存します。
スタート/タスクバーのアプリアイコンの変更方法
スタートメニューのアプリアイコンやタイル、タスクバーのアプリアイコンを変更することもできます。これらは実際にはショートカットファイルです。
スタートメニューまたはタスクバーのアプリアイコンを変更する場合は、事前にアプリを終了しておく必要があります。
スタートメニュー/タスクバーのアプリアイコンを変更するには、以下の手順で操作します。
- スタートメニューのアプリ一覧で「アプリ名」を右クリックし「ファイルの場所」を選択します。ショートカットファイルが表示されたら、右クリックして「プロパティ」を選択します。
- タスクバーの場合は、ピン留めされているアプリアイコンを「Shift」キーを押しながら右クリックして「プロパティ」を選択してください。
- タスクバーの場合は、ピン留めされているアプリアイコンを「Shift」キーを押しながら右クリックして「プロパティ」を選択してください。
- プロパティウィンドウが表示されたら、「アイコンの変更」をクリックします。
- 一覧からアイコンを選択するか、「参照」ボタンからアイコンを指定して「OK」をクリックします。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
- パソコンを再起動するか、タスクマネージャーより「エクスプローラー」を再起動すると変更が反映されます。
スタートメニューのタイル上のアイコンを変更したい場合は、上記の手順でアイコンを変更してからピン留めをやり直してください。
フォルダアイコンの変更方法
エクスプローラーやデスクトップ上のフォルダのアイコンは、フォルダのプロパティから自由にカスタマイズすることができます。
フォルダのプロパティからアイコンを変更する手順は以下の通りです。
- 「アイコンを変更したいフォルダ」を右クリックし、「プロパティ」を開きます。
- プロパティウィンドウが開いたら、「カスタマイズ」タブを開きます。
- 「アイコンの変更」ボタンをクリックします。
- 一覧から変更するアイコンを選択して「OK」をクリックします。
- 用意したアイコンを使用する場合は、「参照」ボタンをクリックし、アイコンファイルを選択してください。
- 「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。
以上の手順で、設定したフォルダのアイコンを変更できます。
ただし、この方法では特定のフォルダのアイコンしか変更できません。全てフォルダアイコンをまとめて変更したい場合は、次の方法を参考にしてください。
全てのフォルダアイコンを一括で変更する場合
レジストリを編集することで、全てのフォルダアイコンを一括で変更することができます。この方法で変更を行う場合は、予めフォルダアイコン用のファイルを用意する必要があります。
ただし、レジストリの編集は操作を誤るとシステムトラブルの原因になるため、バックアップを取ることをおすすめします。
レジストリを編集して全てのフォルダアイコンを一括で変更するには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「名前」欄に「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
- レジストリエディターが起動したら、左側のフォルダツリーを展開して以下のキーにアクセスします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
- 「Explorer」キーを右クリックして「エクスポート」を選択し、レジストリのバックアップを保存しておきます。
- 「Explorer」キーを右クリックして「新規」→「キー」を選択します。
- 作成された「新しいキー #1」を右クリックして「名前の変更」を選択し、名前を「Shell Icons」に変更してください。
- 「Shell Icons」キーを右クリックし、「新規」→「展開可能な文字列値」を選択します。右ペインの「新しい値 #1」を「3」に変更します。
- 再度「Shell Icons」を右クリックして、「新規」→「展開可能な文字列値」を選択し、「新しい値」の名前を「4」に変更します。
- 作成した「3」の値をダブルクリックして開きます。
- 文字列の編集ウィンドウが開いたら、「値のデータ」の欄に「アイコンファイルのパス(ダブルクォーテーションを含む)」を貼り付けて「OK」をクリックします。
- アイコンファイルのパスは、フォルダアイコンに使うファイルをShiftキーを押しながら右クリックして、「パスのコピー」を選ぶとコピーできます。
- 続いて、作成した「4」の値をダブルクリックして開き、同様の手順で「値のデータ」にアイコンファイルのパスを貼り付けて「OK」をクリックします。
- パソコンを再起動するか、タスクマネージャーで「エクスプローラー」を再起動してレジストリを反映します。
以上の手順で、全てのフォルダのアイコンを一括で変更することができます。
アイコンを元に戻す場合は、作成した「Shell Icons」キーを削除するか、バックアップしたレジストリファイルをダブルクリックし復元してください。
ファイルアイコンの変更方法
Windowsでは、ファイルの拡張子(.jpg/.mp4/.zipなど)によって様々なファイルアイコンが表示されます。
このアイコンは、通常「既定のアプリ」で設定したアプリによってアイコンが変更されます。Windowsの標準機能では、既定のアプリを変更せずにファイルアイコンのみを変更することはできません。
そのため、ファイルアイコンを変更する場合はサードパーティのソフトを使用する必要があります。
例として、フリーソフトの「File Types Manager」を使用してファイルアイコンを変更する手順を紹介します。
- 『File Types Manager for Windows』のダウンロードページにアクセスします。
- ページ下部の「Download FileTypesMan」をクリックしてファイルをダウンロードします。
- Windowsが32ビットの場合は「Download FileTypesMan」を、64ビットの場合は「Download FileTypesMan for x64」をクリックしてください。
- ダウンロードリンクの下にある言語リストより「Japanese」をクリックし、日本語化用のファイルをダウンロードします。
- ダウンロードしたZipファイルをそれぞれ右クリックして「すべて展開」を選択します。ウィザードが表示されたら、展開先を指定して「展開」をクリックします。
- 展開した「FileTypesMan」のフォルダ内に、日本語化用のファイル「FileTypesMan_lng.ini」をコピーします。
- 「FileTypesMan.exe」をダブルクリックして起動します。
- ファイル拡張子ごとのアイコンが読み込まれるため、一覧が表示されるまで待ちます。
- 「アイコンを変更したいファイル拡張子」を探して右クリックして「選択したファイルの種類を編集」を選択します。
- 拡張子を探しにくい場合は、上部メニューの「編集」→「検索」を開いて検索ツールを利用することもできます。
- 「アイコン」の項目の右にある「...」ボタンをクリックします。
- アイコンの変更ウィンドウが開いたら、一覧からアイコンを選択するか、「参照」ボタンを押して設定したいアイコンファイルを指定します。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
以上の手順で、拡張子ごとのファイルアイコンを変更することができます。変更が反映されない場合は、「ファイル」→「デスクトップを今すぐ更新」を選択してください。
ただし、File Types Managerを使っても一部の実行ファイルの拡張子(.exeや.dll)のアイコンを変更できない場合があります。変更できない形式がある場合は、次の方法を試してください。
実行ファイルのアイコンを変更する場合
実行ファイル(.exeや.dll)のアイコンを変更したい場合は、Resource Hackerのようなアプリのリソースを編集できるソフトを使用します。
Resource Hackerを使ってアイコンを変更するには、以下の手順で操作してください。
- 『Resource Hacker』の公式ページを開き、ページ上部にある「Download」→「EXE install」の順にクリックするとインストーラーのダウンロードが始まります。
- 「reshacker_setup.exe」を起動してインストールを行います。
- 特に理由がなければデフォルトのままインストールを進めれば問題ありません。
- インストールが完了したら「ResourceHacker.exe」を起動します。
- 「File」→「Open」の順にクリックして、アイコンを変更したい「.exeファイル」、または「.dllファイル」を選択し「開く」をクリックします。
- 画面の左側にフォルダツリーが表示されたら、「Icon」フォルダを右クリックして「Replace Icon」を選択します。
- 右側に表示されるリストから「変更するアイコン名」を選択して、「Open file with new icon」ボタンをクリックします。
- リストに項目が1つしかない場合はこの操作は不要です。
- アイコンファイルの選択画面が表示されたら、置き換えたいアイコンファイルを選択して「開く」をクリックします。
- 変更するアイコンを指定できたら「Replace」ボタンをクリックします。
- 上部の「File」→「Save」をクリックして変更を保存します。
以上の手順で.実行ファイル(.exeや.dll)のアイコンを変更することができます。アイコンが正しく変更されており、ファイルが正常に実行できることを確認してください。
ドライブアイコンの変更方法
エクスプローラーに表示されるのドライブアイコン(ローカルディスクC:等)は、Windowsの標準機能では変更できません。
ドライブアイコンを変更したい場合は、次のいずれかの方法を試してください。
方法1: autorun.infを作成して変更する
アイコンの設定を記述したautorun.infファイルをドライブ直下に配置することで、ドライブアイコンを変更できます。
autorun.infファイルを作成してアイコンを変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」をクリックして、アプリ一覧から「Windowsアクセサリ」を展開し「メモ帳」を右クリックして「管理者として実行」を選択して起動します。
- メモ帳に以下のテキストを入力します。
[autorun] ICON=drive.ico
- 「drive.ico」の部分は、使用したいアイコンファイルの名前に置き換えてください。また、フォルダパス部分は含めず、ファイル本体の名前のみを記述してください。
- 上部メニューで「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択します。
- ファイルの種類を「すべてのファイル」、ファイル名を「autorun.inf」に変更し、対象のドライブの直下を指定して「保存」します。
- Cドライブのアイコンを変更したい場合は、「C:\」にautorun.infを保存します。
- 対象のドライブの直下に「変更するアイコンファイル」をコピーします。
- パソコンを再起動して設定を反映します。
以上の手順で、autorun.infを作成してドライブアイコンを変更することができます。アイコンを元に戻す場合は、配置したautorun.infとアイコンファイルを削除してください。
方法2: レジストリを編集して変更する
レジストリエディタを起動してレジストリを編集してドライブアイコンを変更することもできます。
ただし、レジストリの編集を誤るとシステムトラブルの原因となるため、バックアップを作成してから行ってください。
レジストリを編集してドライブアイコンを変更するには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
- レジストリエディタが起動したら、左ペインのツリーを展開して以下のキーにアクセスします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\
- 「Explorer」キーを右クリックして「エクスポート」を選択し、レジストリのバックアップを保存します。
- 「Explorer」キーを展開して、「DriveIcons」キーがあるか確認します。
- キーがない場合は、「Explorer」キーを右クリックし「新規」→「キー」を選択します。作成したキーの名前を「DriveIcons」に変更してください。
- 「DriveIcons」キーを右クリックして、「新規」→「キー」を選択します。作成したキーの名前を「対象ドライブのドライブ文字(CやDなど)」に変更してください。
- 作成した「ドライブ文字」キーを右クリックして、「新規」→「キー」を選択します。作成したキーの名前を「DefaultIcon」に変更してください。
- 作成した「DefaultIcon」キーを選択して、右ペインで「(既定)」の値をダブルクリックして開きます。
- 値のデータに「"変更するアイコンのフルパス"」の形式で入力して「OK」をクリックします。
- パスをダブルクォーテーションで挟んで「"C:\Users\user\Desktop\icon.ico"」のような形式で入力してください。
以上の手順で、レジストリを編集してドライブアイコンを変更することができます。設定が反映されない場合は、PCを再起動してください。
ドライブアイコンの設定を元に戻したい場合は、作成したDriveIconsキーを削除するか、バックアップしたレジストリファイルをダブルクリックして設定を復元してください。