Bluestacksは評価の高いAndroidエミュレーターの1つです。他のエミュレーターアプリに比べて高速で動作も安定している傾向があります。
しかし、「エンジンの起動に失敗しました」などのエラーが出て起動に失敗してしまうケースもあるようです。
本記事では、Windows10でBlueStacksが起動しない時の対処方法について解説します。
バックグラウンドで動作しているアプリが原因になることもあるので、Bluestacksアプリ本体以外にも注意して原因を調べてみてください。
この記事の内容
対処1: 動作環境を確認する
次のリンク先を確認し、お使いのパソコンが必要動作環境の条件を満たしているか確認します。
またWindows Updateが利用可能な場合は最新版にアップデートします。グラフィックドライバーなどの各種ドライバーも、最新のものになっていなければスタートメニューの「デバイスマネージャー」からアップデートを行ってください。
必要動作環境を満たしていないパソコンではBluestacksを動かすのは難しいかもしれません。別のAndroidエミュレーターアプリを試すか、別のパソコンを使用してみてください。
パソコンが必要動作環境を満たしているにも関わらずBluestacksが起動しない場合は、次に紹介する方法を試してみてください。
対処2: Bluestacksを再インストールする
Bluestacksインストール時のエラーやファイルの破損が原因として考えられます。
スタートメニューの「アプリと機能」からBluestacksをアンインストールした後、最新版のインストーラを『Bluestacksの公式サイト』からダウンロードし、再インストールを行ってみてください。
対処3: セキュリティソフトの設定を変更する
セキュリティソフトの機能が原因でBluestacksが正常に起動しなくなることがあります。
セキュリティソフトAvastまたはAVGを使用している場合は、次の手順でハードウェア仮想化支援機能を無効化してみてください。
- Avastのウィンドウを表示し、右上の「メニュー」→「設定」をクリックします。
- 「トラブルシューティング」をクリックします。
- 「ハードウェア仮想化支援機能を有効にする」または「ハードウェアによる仮想化支援機能を利用する」のチェックを外します。
- 左上のバツボタンまたは右下の閉じるボタンをクリックして設定変更を終了します。
MacAfee・Norton・ESETを使用している場合は、自動保護機能を無効化してください。
MacAfeeの場合
- システムトレイにあるMacAfeeのアイコンを右クリックし、「マルチアクセス – PCセキュリティセンターを開く」をクリックします。
- セキュリティセンター画面が表示されます。「ウイルスおよびスパイウェア対策」のパネルをクリックします。
- 「リアルタイムスキャン」をクリックします。
- 「無効にする」ボタンをクリックします。
Nortonの場合
- システムトレイにあるノートンのアイコンを右クリックし、「自動保護を無効にする」を選択します。
- セキュリティ要求画面が表示されたら機能を無効にする時間を選択します。Bluestacksの使用時間に合わせて設定してください。
Esetの場合
- Esetウィンドウを表示し、「設定」をクリックします。
- 「コンピューター保護」をクリックします。
- 「ウイルス対策およびスパイウェア保護を一時停止」をクリックします。
- 機能を停止する時間を求められたら、Bluestacksの使用時間に合わせて設定を変更し、「適用」ボタンをクリックします。
もし上記の方法を試しても改善しない場合、またはその他のセキュリティソフトを使用している場合は、セキュリティソフトの機能を完全に無効化して問題が解消するか試してみてください。
またセキュリティのため、Bluestacksの操作が終わった後はセキュリティソフトの設定をもとに戻すようにしてください。
対処4: バーチャライゼーションを有効化する
Bluestacksでは、バーチャライゼーション(仮想化支援)機能を使うことができます。バーチャライゼーションを有効にすることで、Bluestacksの起動や動作が改善する可能性があります。
バーチャライゼーションは、IntelとAMDのCPUで設定手順が異なりますが、両方使うことができます。
詳しい手順については、Bluestacks公式の次のヘルプページの内容を参考に、バーチャライゼーションを有効にしてみてください。
対処5: Hyper-Vを無効化する
Windows8、10では、Windowsの仮想化システム「Hyper-V」の機能が使えるようになっています。
デフォルトでは、有効になっていないはずですが、Hyper-Vが有効になっていると、Bluestacksの仮想化の機能と競合してしまうケースがあります。
次のヘルプページを参考に、WindowsのHyper-Vの機能を確認して、有効の場合は無効化してみてください。
対処6: Bluestacksを互換モードで起動する
次の手順で操作を行い、互換モードでBluestacksを起動してみてください。
- Bluestacksのショートカットを右クリックし、「プロパティ」を選択します。もしBluestacksのショートカットがない場合は、アプリ本体を右クリックして「互換性のトラブルシューティング」をクリックした後、手順3に進んでください。
- 「Bluestacksのプロパティ」ウィンドウが表示されたら「互換性」タブを開き、「互換性のトラブルシューティングツールの実行」をクリックします。
- トラブルシューティングツールが起動します。「推奨設定を使用する」をクリックします。
- 「プログラムのテスト」をクリックします。
- この方法でも起動しない場合は画面右下の「次へ」をクリックし、「別の設定でやり直す」を選択します。
解決しない時は
- 特定のアプリをインストールした後に起動しなくなって場合は、思い当たるアプリをアンインストールしてみてください。
- 「システムの復元」が効果的な場合もあります。Bluestacksが正常に起動していた時に作成された復元ポイントがあれば、そのポイントを使ってシステムを復元してみてください。
- Bluestacks以外にもAndroidエミュレーターアプリはいくつか存在します。うまくいかない時は他のアプリも試してみてください。