Chromeを使用するにはウェブサイトからChromeアプリをダウンロードし、Macにインストールする必要があります。
しかし正しい手順でインストールしたにもかかわらず、エラーが出てChromeアプリが起動できないトラブルが発生することがあります。また、これまでは問題なく使用できていたのにある時突然起動しなくなってしまうパターンもあります。
本記事では、MacでChromeアプリが起動できないトラブル全般において、有効な対処法と手順を紹介します。
この記事の内容
対処1: MacOSを最新版にアップデートする
OSが古いとアプリケーションが正しく動作しなくなることがあります。まずはMacのシステムアップデートを行ってください。
詳しい手順については次のリンク先にあるAppleの公式サポート情報をご確認ください。
対処2: Chromeのキャッシュを削除する
Chromeのキャッシュや各種設定情報を初期化することで改善するケースがあります。次の手順で操作し、関連ファイルを削除してみてください。
- Finderを開きます。
- 上部メニューバーにある「移動」をクリックし、メニューから「フォルダへ移動」を選びます。
- ウィンドウポップアップが表示されたら、テキスト入力欄に次のパスを入力して「移動」をクリックします。
~/Library/Application Support
- Application Supportフォルダが表示されます。一覧から「Google」フォルダを探して開きます。
- 続いて「Chrome」フォルダを開きます。
- ブックマークが保存されている場合は消去する前にデータを退避します。「Default」フォルダを開き、「Bookmarks」ファイルを「Chrome」フォルダ以外の場所にコピーします。
- 1つ前のフォルダに戻り、再び「Chrome」フォルダを表示します。そして「Chrome」フォルダ内にあるすべてのファイルを削除します。
- 先程「Bookmarks」ファイルを退避した場合はもう1度コピーして「Default」ファルダに戻します。
ファイルの削除が完了したらもう1度Chromeを起動して動作するか確認してみてください。
対処3: アクセス権限設定を行う
次の手順でChromeアプリに正しい権限が与えられているか確認し、必要に応じて設定の変更を行ってみてください。
- Finderを開き、上部メニューバーから「移動」→「フォルダへ移動」を選びます。
- テキスト入力欄に次のパスを入力し、「移動」をクリックします。
~/Library/Application Support
- フォルダが開かれたら「Google」フォルダを探します。Googleフォルダが見つかったら右クリックし、「情報を見る」を選びます。
- 「情報を見る」ウィンドウが表示されたら一覧を下へスクロールし、「共有とアクセス権」のツリーを展開します。
- 右下の鍵アイコンをクリックしてロックを外します。アカウントパスワードを求められたらユーザーアカウント(管理者)のパスワードを入力します。
- 左下の「+」ボタンをクリックします。
- 「Administrators」をクリックしてから「選択」をクリックします。
- 「名前」の下に「Admin」が追加されます。「Admin」の右側にある「読み出しのみ」の部分をクリックし、「読み/書き」に変更します。
- 下の歯車アイコンをクリックし、「内包している項目に適用」を選択します。
- 鍵アイコンをクリックしてロックを掛け、情報ウィンドウを閉じます。
設定が終わったらChromeの起動確認を行います。
対処4: Chromeを再インストールする
上記の対処法で解決しない場合、Chromeアプリのインストールが正しく行われていない事が考えられます。1度Chromeをアンインストールしてから再インストールしてみてください。
- FinderのアプリケーションフォルダからChromeを削除してChromeをアンインストールします。
- 『Google Chromeの公式ダウンロードページ』から最新版のインストールファイルをダウンロードします。
- 既にインストールファイルをダウンロード済の場合でも必ず再ダウンロードし直すようにしてください。また、アプリは必ず公式ページからダウンロードするようにしてください。
- インストールファイルのダウンロードが完了したらファイルを開き、画面の指示にしたがってインストールと初期設定を行います。
対処5: 別のブラウザを使用する
どの方法を試しても解決しない場合は別のブラウザも検討してみてください。Macで使えるブラウザアプリでは、最初からインストールされているSafariの他Firefox、Opera、Vivaldiなどが人気です。
特にVivaldiはChrome用の拡張機能が使えるため、Chromeを選ぶ理由が拡張機能であればVivaldiに移行するのも悪くないかもしれません。
またGoogle ChromeにはCanaryという使用運用版のブラウザアプリがあります。デベロッパー向けと表記されていますが、基本的なデザインや機能はGoogle Chromeと同じごく普通のブラウザアプリです。
通常版と比べて動作が不安定になりやすいというデメリットはありますが、Chromeが正常に動作しない時はCanaryで代用するという使い方ができます。
対処6: ウイルス対策アプリを停止する
Macにインストールしているセキュリティアプリなどの常駐アプリがChromeの起動の妨げになっているケースがあります。
ウイルス対策ソフト
Macにウイルス対策などのセキュリティ関連のアプリケーションをインストールしている場合は、一旦停止してChromeが起動できないか確認してみて下さい。
セキュリティのアプリケーションが原因であった場合は、Chromeをファイアーウォールの例外設定に登録することで、正常に起動できます。
対処7: セーフブートで起動してみる
macOS自体ににシステムトラブルが起きており、Chromeの起動に影響が出ているケースもあります。
Macのシステムトラブルは、一時的な問題であればセーフブートで起動することで、解決できる可能性が高いです。
次のAppleのページを参考にMacを一旦セーフブートして、Chromeが起動できないか確認してみて下さい。
その他の対処法
- 拡張機能を追加しない
- 追加した拡張機能が原因でChromeが起動できなくなるケースがあります。もし既にChromeに拡張機能をインストールしている場合は1度Chromeをアンインストールした後、拡張機能をインストールせずにChromeを再インストールしてみてください。
- 他のユーザーアカウントで試してみる
現在ログインしているユーザーに管理者権限がない場合は、管理者権限のあるユーザーでログインしてからChromeの起動を試してみて下さい。 - Google Chromeのヘルプページにある情報もご活用ください。
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