AvastでWi-Fiの検査で警告が出てネットに繋がらない時の対処法 – PC

セキュリティソフトAvastにはWi-Fiの検査という便利な診断機能がありますが、この機能で実際に診断を行うと「問題が見つかりました」と言う警告が表示されることがあります。

本記事では、AvastでWi-Fiの検査で警告が出てネットに繋がらない時の対処法を紹介します。

*環境はWindows10のPCを想定しています。

なお今回紹介する対処法は、一部インターネット接続環境が必要のため、可能であれば有線接続によるインターネット環境をご用意ください。

対処1: ルーターのファームウェアをアップデートする

ルーターのファームウェアが古いままだとこのような警告の原因になり、また実際に外部から攻撃を受けやすくなります。

その他にも様々な不具合の原因になりますのでルーターのファームウェアは必ず最新のものに更新してお使いください。

ルーターのファームウェア更新の方法はルーターのメーカー・機種により異なります。

ルーターに接続されているパソコンにメーカーサイトで公開されているアップデート用ツールソフトをダウンロードし、ツールからアップデートを実行する形式のものが多いです。

詳しい手順は次のリンク先、またはお使いのルーターのメーカーサイトでご確認ください。

対処2: ルーターのパスワードを変更する

ルーターのSSID名やパスワードが初期設定のままだとWi-Fiのただ乗り等、不正アクセスを受けやすくなります。心当たりがあればルーターのSSIDとパスワードを変更してみてください。

SSIDとパスワードの変更方法もメーカー・機種により異なりますが、メーカーサイトで公開されている設定ツールを使うか、ブラウザからアクセスできるルーターの管理画面から変更できるものが多いです。

詳しくは次のリンク先、またはお使いのルーターのメーカーサイトをご参照ください。

変更後のパスワードは短すぎず、また単純でないもの(同じ文字の連続やSSIDの使いまわしは避ける)を使用してください。

また、変更したSSIDとパスワードはデバイスをWi-Fiに接続する際に必要になるので、忘れないようにしてください。

SSIDとパスワードを変更した後はWi-Fi接続済みデバイスで接続設定の変更が必要です。Wi-Fiに接続するデバイスで接続設定画面を表示し、SSIDとパスワードを変更後のものに再設定してください。

対処3: Wi-Fiの暗号化方式を確認する

セキュリティの低い暗号化方式が使われていないかご確認ください。特にセキュリティ的に非常に弱いと言われているWEP方式が選択されている場合は必ず変更してください。

暗号化方式にはいくつか種類がありそれぞれ特徴も異なりますが、最も安全性が高いと言われているのは「WPA2-AES」で、特に理由がなければこれを選択するのが良いでしょう。

ただし、暗号化方式はルーターと接続するデバイスの両方がその方式に対応していないと利用できません。

そのため、もしWPA2-AESが利用できない場合は、ややセキュリティレベルは下がりますが次の暗号化方式を選択して下さい。

  • 「WPA-AES」
  • 上記も利用できない場合は「WPA2-TKIP」「WPA-TKIP」

暗号化方式はルーターと接続するデバイス側との両方で設定が必要です。

ルーターの管理画面(または設定用ツール)と、デバイスのWi-Fi接続設定の両方で暗号化方式の設定を確認し、それぞれ同じ暗号化方式を選択してください。

対処4: ポートスキャンを行う

検査後の警告でポートに問題があると表示された場合はポートスキャンを行い、実際にポートが開いているか、またどのポートが原因なのかを調べてみてください。

ポートスキャンの方法はいくつかありますが、ShieldsUp!!のようなウェブサイトを利用する方法が簡単です。

ShieldsUp!!でポートスキャンをする手順

ShieldsUp!!でポートスキャンを行うには次の手順で操作します。

  1. 『ShieldsUp!!』のページにアクセスします。
  2. 「Proceed」ボタンをクリックします。
  3. ShieldsUp!! Servicesと書かれた青い枠の中にある「All Service Ports」ボタンをクリックします。
  4. スキャンが開始されます。完了までしばらく待ちます。
  5. 結果を確認します。すべてのマークの色が緑(ステルス)または青(クローズド)であればポートに問題はありません。
    • 赤(オープン)のマークは該当番号のポートが開いているため、安全性を確保するにはポートを閉じる必要があります。

結果を確認したら次の対処を行ってください。

対処4-1.開放しているポートを確認する

ポート開放(ポートフォワーディング)を行っている場合、そのポートは開いた状態になります。

ポートスキャンの結果を確認し、開いているポートがWi-Fiの利用者本人によって設定されたものであれば対処の必要はありません。

または、ポート開放の設定を解除してポートを閉じてください。

対処4-2.ファイアーウォール設定を初期化する

ポート開放等の設定をしていないのに開いているポートがある場合は、パソコンとルーターのファイアウォールの設定を初期化してみてください。

対処4-3.特定のソフトウェアをアンインストールする

ポートスキャンの結果に問題が無いにも関わらずAvastで警告が出る、またはファイアウォールの設定の初期化を行っても問題が解消されない場合は、パソコンにインストールされているソフトウェアが原因の可能性があります。

特に以下のようなソフトウェアが原因になりやすいため、パソコンにインストールされていないか確認してみてください。

  • IIS(インターネットインフォメーションサービス)
  • Apacheなどのサーバーソフト
  • テレビ機能
  • リモートアクセスソフト など

もし該当ソフトがインストールされている場合はソフトをアンインストールしましょう。

アンインストールできない場合は、次のリンク先を参考に対象ソフトをAvastのスキャン除外設定に追加してください。

対処5: UPnP機能を無効にする

ルーターにはUPnP(ユニバーサルブラグアンドプレイ)という機能が搭載されていることがあります。

有効にするとデバイスをWi-Fiに接続するだけで初期設定等が自動で行われます。

より簡単に、便利にデバイスを利用できるといった機能ですが、脆弱性も確認されており、これが警告の原因になることがあります。

UPnP機能の無効化はルーターの設定画面から行います。

設定方法はルーターのメーカー・機種により異なるため、次のリンク先またはお使いのルーターのメーカーサイトにてご確認ください。

上記リンク先はどちらも「有効化」する手順が記載されています。今回は、UPnP機能を無効化するのが目的のため、「無効」または「使用しない」を選択してください。

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