Windows 10 PCでブラウジングをする際に、Google Chromeを使っている人も多いかもしれません。しかし、ブラウジング中に突然Chromeが重くなった、動作が鈍くなったなどと感じることもあるでしょう。
そこで、この記事ではWindows10のGoogle Chromeが重い時の対処法を紹介します。Chromeのメモリ/CPUが極端に高くなり困っている方は、参考にしてください。
この記事の内容
Chromeが重い時のメモリ・CPU使用率の確認方法
Chromeが重い場合、メモリとCPUの使用率をタスクマネージャーから確認できます。
他のアプリケーションが原因でPCの動作が重くなっている場合もあります。まだ確認ができていない場合は、次の手順でChromeの使用率が高いか確認してみて下さい。
- デスクトップ上にあるタスクバーを右クリックしてください。
- 続いて表示されるメニューから「タスクマネージャ」をクリックして開きます。
- タスクマネージャが開いたら左下にある「詳細表示」をクリックしましょう。
- タスクマネージャ起動時にすでに詳細表示になっている場合は、そのまま次に進みます。
- 右上のタブから「プロセス」を選択してください。
- アプリ一覧から「Google Chrome」を探してCPUとメモリの使用率を確認します。
Chromeの使用率が異常に多い場合は、Chromeに何らかの問題が発生している可能性が高いと判断できます。
Google Chromeが重くなる原因
- 複数のタブを開いている
- 複数の拡張機能をインストールしている
- ハードウェアアクセラレーション機能が影響している
- キャッシュサイズが大きい、キャッシュに異常がある
- Chrome自体に不具合がある
- 開こうとしているページが重い
- 通信速度に問題がある
- PCの性能が足りていない
Chromeが重くなる原因には上記のようなものがあります。単純にタブを開きすぎているだけの場合もあれば、サイト側に問題がある場合もあるため注意が必要です。
Chromeが重くなってブラウジングに支障が出ている場合は、これから紹介する対処法を試してみてください。
対処1: Chromeを最新版にアップデートする
Chrome自体に不具合があり、暴走している可能性があります。この場合は修正パッチが配布されていることがあるので、更新をチェックしてアップデートが可能であればアップデートしましょう。
通常、Chromeは自動でアップデートされますが、何らかの理由で自動でアップデートされない時があるため、その場合は以下の手順でアップデートしてください。
アップデート手順はGoogle公式ヘルプページを参考にしましょう。
対処2: 不要なタブを閉じる
タブを開きすぎている(多くのWebサイトやWebアプリを開いている)とCPUやメモリの占有率が高まり、動作が重くなることがあります。
そのため、たくさんのタブを開いている場合は不要なタブを閉じましょう。開いているタブをいくつか閉じると動作が軽くなる場合、開きすぎが原因といえるでしょう。
ブラウジング中に重くなって困らないためにも、不要なタブはこまめに閉じることをオススメします。
動作の重いサイトは優先して閉じる
中には動作が重く、なかなか表示されないWebサイトがあるかもしれません。
単純にサーバや回線の問題によって重いだけの場合は影響が少ないものの、Webサイトのプログラムが暴走している場合はそれによってCPUやメモリの使用率が高くなることがあります。
したがって、なかなか表示されないタブがある場合はそれを優先的に閉じるのがおすすめです。
対処3:ハードウェアアクセラレーションのオン/オフを切り替える
Chromeには、GPUを利用してページの表示速度を高めるハードウェアアクセラレーション機能があります。
通常であればハードウェアアクセラレーション機能がオンになっているとChromeの動作が速くなるはずですが、逆に遅くなってしまうケースもあります。
そのため、ハードウェアアクセラレーション機能のオン/オフを切り替えて、Chromeの動作が改善しないか確認して下さい。
- Chromeを起動して右上の「メニュー(3点マーク)」をクリックします。
- 「設定」をクリックします。
- 「詳細設定」をクリックします。
- 「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」のスイッチのオン/オフを切り替えます。
- 設定を反映させるためにChromeを再起動します。
PCの環境によって速くなる場合と遅くなる場合があるため、ハードウェアアクセラレーションの機能を切り替えたら必ず動作チェックを行って下さい。
対処4: Chromeのキャッシュをクリアする
長い間Chromeを使っているとページ履歴とキャッシュが溜まり、それが原因になって動作が重くなることがあります。
そのため、一度Chromeのページ履歴とキャッシュをクリアすることをオススメします。
キャッシュをクリアする方法についてはGoogleのヘルプページで紹介されているので、次のページを参考にしてください。
シークレットウィンドウの活用も
Chromeでブラウジングをする機会が多く、キャッシュがすぐに溜まってしまう場合はシークレットウィンドウを利用するのがいいでしょう。
シークレットウィンドウは、Chromeを閉じると自動でキャッシュをクリアしてくれるので、肥大して重くなることを防げます。
対処5: 予測サービスをオンにする
Chromeには、ページを素早く読み込むための予測サービスの機能があります。
ページの読み込みが遅い場合は、予測サービスをオンにしてみて下さい。次の手順で予測サービスをオンにできます。
- Chromeを起動して右上の「メニュー(3点マーク)」をクリックします。
- 「設定」をクリックします。
- 「詳細設定」をクリックします。
- プライバシーとセキュリティの項目にある「ページをプリロードして、閲覧と検索をすばやく行えるようにします」のスイッチをオンにします。
- 設定を反映させるためにChromeを再起動します。
対処6: 不要な拡張機能をアンインストールする
拡張機能がたくさんインストールされている場合、それによって動作が重くなっている可能性があります。
使っていない拡張機能がインストールされている場合は、アンインストールするのがいいでしょう。
Chromeの拡張機能を管理する方法については、以下のGoogleヘルプページを参考にしてください。
対処7: Chromeの設定をリセットする
Chromeの動作が以前は快適だったのに、ある日遅くなった場合は、Chromeの設定が影響している場合があります。
Chromeの設定をリセットして動作が改善しないか確認して下さい。
Chromeの設定をリセットするには、次の手順で操作します。
- Chromeを起動して右上の「メニュー(3点マーク)」をクリックします。
- 「設定」をクリックします。
- 左ペインで「設定のリセット」をクリックします。
- 「設定を元の既定値に戻します」をクリックします。
- 「設定のリセット」をクリックします。
対処8: Chromeをアップデートする
Chromeのプログラムに問題があり、動作が不安定なケースがあります。
一度Chromeのアップデートを確認して最新のバージョンが提供されていないか確認して下さい。
対処9: メモリを増設する
根本的にPCの物理メモリの容量が足りない場合、Chromeの使用率がそこまで高くなくてもPCの動作が重くなってしまいます。
Windows 10を快適に動作させるためには最低4GBのメモリが必要であるとアナウンスされています。したがって、余裕を持たせて8GB、もしくが16GBのメモリを搭載することをオススメします。
容量が不足している場合は増設しましょう。増設方法や対応メモリについては、使用しているPCに搭載されているマザーボードのマニュアルを確認してください。
対処9: 通信速度を改善する
ここまでの手順で、解決しない場合は、Chromeブラウザではなくインターネット回線やWi-Fiの通信速度が遅いことが原因になっていることも考えられます。
次のページで、インターネットの速度を確認して、通信速度が極端に遅くないか確認してみて下さい。
通信速度が遅い場合は、通信速度を改善できないか対処を行ってみましょう。Windowsで通信速度が遅い場合の対処法は、次のページで解説しています。
対処10: Windowsの動作を改善する
Chromeに限らず、Windowsの操作が全体的に遅い場合は、PCの性能に問題があることが考えられます。
特に古いモデルのPCや小型のノートパソコンを使用している場合は、メモリが不足しておりChromeの動作が遅いケースが考えられます。
次のページを参考にして、PCの動作が改善できないか確認して下さい。