アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc000007b)の対処法 – Windows10/11

Windows10/11のパソコンでOffice等の特定のアプリケーションを起動しようとすると、「アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc000007bまたは0xc00007b)」というエラーが発生するケースがあります。

エラーの原因としては、Windowsやアプリのアップデートが原因で突然エラーが発生するケースが多いです。このエラーが発生するとアプリケーションが起動できない状態になってしまうため対処が必要です。

今回は、Windows10/11で「アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc000007b)」のエラーが出る時の対処法について紹介します。

対処1: パソコンを再起動する

Windowsのシステムに一時的な問題が起きていることが原因で、「アプリケーションを正しく起動できませんでした」のエラーが出るケースがあります。

そのため、問題の切り分けのためにも、まずWindowsを再起動してみてください。

原因によってはパソコンを再起動するだけで0xc000007bエラーを解決できる場合があります。エラーが解決しない場合は、次の対処方法に進んでください。

対処2: 管理者としてアプリを実行する

アプリケーションの実行の権限が不足していること原因で、「アプリケーションを正しく起動できませんでした」のエラーが発生するケースがあります。

そのため、アプリケーションを管理者権限で実行するだけで、エラーを解消され正常に動作する可能性があります。

アプリを管理者権限で実行するには、次の手順で設定してください。

  1. アプリの起動ショートカット、または.exeファイル本体を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
    • スタートメニューからアプリを起動している場合は、アプリ名を右クリック→「その他」→「ファイルの場所を開く」を選択します。開いたフォルダ内のアプリのショートカットを右クリック→「プロパティ」を選択してください。
  2. プロパティウィンドウが開いたら、「互換性」タブを開きます。
  3. 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れます。
  4. 「適用」ボタンをクリックして設定を保存してから、「OK」をクリックしてプロパティウィンドウを閉じます。

以上で管理者権限の設定は完了です。アプリケーションを起動して0xc000007bのエラーが解消されたか確認してください。

対処3: システムファイルチェッカーを実行する

アプリケーションの起動に必要なDLLが破損、または欠損していることが原因で、「アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc00007b)」のエラーが発生するケースが考えられます。

そのため、システムファイルチェッカーを実行してDLLを修復することで、エラーが解決する可能性があります。システムファイルチェッカーを実行するには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
    • Windows11の場合は、「Windowsターミナル(管理者)」を選択します。
  2. PowerShellウィンドウが開いたら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    sfc /scannow
  3. システムファイルの問題が検出され自動で修復されます。コマンドの処理が完了するまで待ちます。
  4. 続いて、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
  5. 進捗のゲージが100%になったら、PowerShellウィンドウを閉じます。

システムファイルチェッカーを実行して修復が完了したら、アプリケーションを起動してエラーが解決したことを確認してください。

対処4: Microsoft .NET Frameworkを再インストールする

インストールされている.NET Frameworkに問題があり、「アプリケーションを正しく起動できませんでした」のエラーが発生するケースがあります。

そのため、.NET Frameworkを再インストールして問題が解決しないか試してみてください。.NET Frameworkを再インストールするには、次の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
  2. 右ペインの関連設定の「プログラムと機能」をクリックします。
  3. 左ペインの「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。
  4. 有効になっている「Microsoft .NET Framework」のチェックを外して「OK」をクリックします。
    • 有効化されている「Microsoft .NET Framework」は、チェックボックスが「■」になっています。
  5. PCを再起動すると、「.NET Framework」が無効になります(アンインストール)。
  6. 再度「Windowsの機能の有効化または無効化」を開いて、「Microsoft .NET Framework」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
  7. PCを再起動すると、「.NET Framework」が有効になります(インストール)。

PCが再起動できたら、.NET Frameworkの再インストールは完了です。アプリケーションを起動して、0xc000007bエラーが解決したか確認してください。

対処5: DirectXをアップデートする

DirectXのバージョンが古いことが原因で、特定のアプリケーション起動時に「アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc00007b)」のエラーが発生するケースが考えられます。

そのため、DirectXを最新バージョンにアップデートすることで、エラーが解決する可能性があります。DirectXをアップデートするには、以下の手順で操作してください。

  1. 『DirectXエンドユーザーランタイムWebインストーラ』のページにアクセスして「ダウンロード」をクリックします。
  2. ダウンロードした「dxwebsetup.exe」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  3. ウィザードにしたがってコンポーネントのインストールを完了します。
    • Bingバーのオプションが表示される場合は、チェックを外してください。

DirectXを最新バージョンにアップデートできたら、アプリケーションを起動してエラーが解決したことを確認してください。

対処6: Microsoft Visual C++ランタイムを再インストールする

アプリケーションによっては、Microsoft Visual C++ランタイムが破損していることが原因で「アプリケーションを正しく起動できませんでした」のエラーが発生するケースがあります。

そのため、Microsoft Visual C++ランタイムを再インストールすることで0xc000007bエラーが解決できる可能性があります。

Microsoft Visual C++ランタイムを再インストールするには、以下の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして、「アプリと機能」を選択します。
  2. 右ペインの「関連設定」の下にある「プログラムと機能」をクリックします。
  3. 「プログラムのアンインストールまたは変更」リストが表示されたら、「Microsoft Visual C++ xxxx Redistributable...」を右クリックして「アンインストール」を選択します。
    • アンインストールするパッケージの名前を控えておいてください。
    • Visual C++ランタイムには複数のバージョンがあるため、1台のパソコンに複数のランタイムがインストールされていることがあります。複数ある場合は、すべての「Microsoft Visual C++ xxxx Redistributable」をアンインストールしてください。
  4. 案内に従ってランタイムのアンインストールを完了します。
  5. アンインストールが完了したら、次のMicrosoft公式ページよりアンインストールしたランタイムと同じバージョンのパッケージをダウンロードします。
  6. ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックして実行します。
  7. ウィザードに従ってインストールを完了します。

全てのMicrosoft Visual C++ランタイムの再インストールが完了したら、アプリケーションが正常に起動きるようになったか確認してください。

対処7: 不要なアプリケーションを停止する

PCで起動している別のアプリケーションや、セキュリティソフト等のバックグラウンドのアプリケーションが原因で、「アプリケーションを正しく起動できませんでした」のエラーが発生するケースがあります。

そのため、不要なアプリケーションを全て終了した状態で0xc000007bのエラーが出るか確認してください。

不要なアプリケーションを停止してもエラーが解決しない場合は、パソコンをセーフモードで起動した状態でアプリを起動してみてください。

セーフモードで起動することで、バックグラウンドのアプリケーションを全て停止した状態で起動することができます。セーフモードの手順については、以下のリンク先ページを参考にしてください。

セーフモードの状態でエラーが解決した場合は、バックグラウンドで動作している常駐アプリに問題があることが考えられます。

バックグラウンドで動作するアプリを停止するには、次の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
  2. 左ペインで「スタートアップ」をクリックします。
  3. 右ペインにバックグラウンドで起動するアプリの一覧が表示されます。エラーの原因として疑われる「アプリケーション」のスイッチを「オフ」にします。
  4. PCを再起動して設定を反映します。

対処8: アプリケーションを再インストール/修復する

アプリケーションのプログラムや設定ファイルに問題が起きていることが原因で、「アプリケーションを正しく起動できませんでした」のエラーが発生するケースがあります。

そのため、アプリケーションの再インストール、もしくは修復を行なってエラーが解決しないか確認してください。

方法1: アプリケーションを再インストールする

アプリケーションに修復機能がない場合は、次の手順で再インストールを行ってください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
  2. 右ペインに表示されるアプリ一覧から「エラーが発生しているアプリケーション」を選択して「アンインストール」ボタンをクリックしてアンインストールを実行します。
  3. アンインストールが完了したら、アプリの公式配布サイトから最新版のインストーラーをダウンロードして実行します。
  4. ウィザードに従ってインストールを完了します。

アプリケーションの再インストールができたら、起動して0xc000007bのエラーが解決したか確認してください。

方法2: アプリケーションを修復する

Microsoft Officeなどのアプリケーションは、アプリケーションの問題を修復できる機能があります。

そのため、アプリを修復できる場合は修復を実行してください。修復機能のないアプリケーションでエラーが出ている場合は、『方法1: アプリの再インストール』を試してください。

Officeアプリの場合は、次の手順で修復を実行できます。(*その他のアプリの修復方法は、マニュアルを参考にしてください。)

  1. 修復を行うにはOfficeライセンスの再認証が必要になる場合があるため、事前に再認証の準備をしてください。
  2. 「スタート」ボタンを右クリックし、「アプリと機能」を選択します。
  3. 「アプリと機能」リストの中から「Microsoft Office」の項目(バージョンにより名称が異なります)を探してクリックします。クリックするとメニューが展開されるので、「変更」ボタンをクリックします。
  4. 「Officeプログラムをどのように修復しますか?」というメッセージが表示されたら、「オンライン修復」を選択して「修復」を実行します。
  5. 修復が完了したらOfficeアプリを起動し、用意したライセンス情報を使って再認証を行います。

対処9: Windows Updateを実行する

Windows Updateには、アプリケーションの動作に必要な.NET Frameworkなどの機能の更新も含まれています。

そのため、Windowsを最新のバージョンに更新することで、「アプリケーションを正しく起動できませんでした」のエラーが解決できる可能性があります。

Windowsを最新の状態にするには、次の手順でWindows Updateを確認し、アップデートが利用可能であればアップデートを実行してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
  2. 「更新とセキュリティ」をクリックします。
  3. 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
  4. Windowsが最新の状態になったことを確認します。
    • 「再起動」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。

Windowsを最新の状態にアップデートできたら、アプリケーションの0xc000007bエラーが解決したか確認してください。

対処10: xinput1_3.dllを置き換える

「アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc00007b)」のエラーは、xinput1_3.dllが破損していることが原因で発生することが多いです。

そのため、xinput1_3.dllを正常なDLLに置き換えることで、エラーが解決する可能性があります。xinput1_3.dllを置き換えるには、以下の手順で操作してください。

  1. 正常な「xinput1_3.dll」を別のPCからコピーするか、インターネット上からダウンロードします。
    • 別のPCからDLLをコピーする場合は、「C:¥Windows¥SysWOW64」フォルダからUSBメモリなどにコピーします。
    • インターネット上からダウンロードするには、DLL-FILES.comなどの信頼できるサイトからダウンロードしてください。
  2. コピーまたはダウンロードした「xinput1_3.dll」をコピーします。
  3. 「C:¥Windows¥SysWOW64」フォルダに「xinput1_3.dll」をペーストして置き換えます。

xinput1_3.dllを置き換えれたら、アプリケーションを起動して0xc00007bエラーが解決したことを確認してください。

対処11: 互換モードで起動する

古いアプリケーションの起動時に「アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc00007b)」のエラーが発生する場合は、アプリケーションの互換性に問題があることが考えられます。

そのため、アプリケーションを互換モードで起動することでエラーが解決する場合があります。アプリケーションを互換モードで起動するには、以下の手順で操作してください。

  1. 「アプリケーション」のアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択します。
  2. 「互換性」タブをクリックして開きます。
  3. 中央付近にある「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れます。
  4. すぐ下にあるセレクトボックスをクリックし、「古いバージョンのWindows(Windows8など)」を選択します。
  5. 右下にある「適用」ボタンをクリックしてから「OK」ボタンをクリックします。

アプリケーションを互換モードで起動する設定ができたら、エラーが発生せずに正常に起動できるようになったか確認してください。

対処12: チェックディスクを実行する

ハードディスクのファイルシステムの破損によって、アプリケーションの動作に必要なファイルが使用できない状態になっているケースが考えられます。

そのため、ファイルシステムを修復することで、「アプリケーションを正しく起動できませんでした」のエラーが解決できることがあります。

ファイルシステムを修復するには、次の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
  2. PowerShellウィンドウが表示されたら、次のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
    chkdsk c:
  3. 「ボリュームが別のプロセスで使用されているため、CHKDSKを実行できません」と表示さたら、「Y」を入力し、Enterキーを押して承認してください。
  4. 「次回のシステム再起動時に、このボリュームはチェックされます。」と表示されます。PowerShellウィンドウを閉じ、パソコンを再起動します。
  5. チェックが開始します。完了まで数十分程度かかりますので、しばらく待ちます。

ファイルシステムの修復が完了するとPCが自動で起動します。アプリケーションの0xc000007bエラーが解決したか確認してみてください。

対処13: システムを復元する

以前は問題なくアプリケーションが動作していた場合は、システムの復元を実行することで0xc000007bエラーの問題を解決できる場合があります。

そのため、システムの復元を実行して、システムをアプリケーションが動作していた日付の状態に戻してみてください。

システムの復元を実行する手順については、次のページを参考にしてください。

システムを復元できたら、アプリケーションを起動してエラーが解決したことを確認します。

コメントを残す

*