Androidスマホでブラウジングをする際に、Chromeを利用している人も多いかもしれません。しかし、普段からChromeを利用していると突然動作が重くなることがあります。
ブラウジング中にChromeの動作が重くなると、快適にWebサイトを閲覧できなくなるので困ってしまうでしょう。
そこで、この記事ではAndroidスマホでChromeが重いときの対処法を紹介します。また、ブックマークの一部の機能が遅い場合の対処も併せて紹介します。
突然Chromeが重くなって解決できない場合は参考にしてください。
この記事の内容
AndroidスマホのChromeが重くなる原因
- 物理メモリ(RAM)の空き容量が不足している
- 他のアプリケーションがスマホのリソースを使用している
- Chromeのキャッシュが肥大している
- Chrome自体に何らかの不具合が発生している
- スマホのスペックが低い
Chromeが重くなる原因として考えられるものには、上記のようなものがあります。
Chrome側に問題があるものだけでなく、スマホ側に問題がある場合も考えられるので、どこに原因があるかを1つずつチェックしていきましょう。
対処1: スマホを再起動する
Chromeの動作が重い場合、スマホ側に何らかのエラーが発生している可能性があります。そのため、まずは一度スマホを再起動しましょう。
ちょっとしたエラーやアプリの干渉などは、ほとんどの場合再起動することで解消できるので、試してみることをオススメします。
再起動後にChromeを起動し、正常に動作している場合は一度様子見しましょう。解消されない場合やすぐに再発する場合は、次の対処法を試すことをオススメします。
対処2: データセーバーをオンにする
AndroidのChromeには、Googleのサーバー経由でウェブページを読み込むデータセーバーという機能があります。
データセーバーを有効にすることで、ページデータがGoogleのサーバーで軽量化されてからページを取得するため、Chromeの表示速度が改善する可能性があります。
データセーバーを有効にするには次の手順で操作します。
対処3: 不要なタブを閉じる
Chromeのタブをたくさん開くとその分メモリ使用量が増加します。そのため、必要以上のタブを開いているとメモリの容量不足になるかもしれません。
したがって、Chromeを起動したら右上に表示されているタブボタンに書かれている数字をチェックしてみてください。タブが大量に開いている場合は必要なもの以外を閉じるのがいいでしょう。
タブの操作方法がわからないは次のページを確認してみてください。
対処4: 不要なアプリをアンインストールする
スマホにほとんど使っていないアプリがインストールされていて、それらのアプリがバックグラウンドで起動していることがあります。
アプリがバックグラウンドで起動している場合、メモリを使用するため、容量不足に陥りやすくなるでしょう。
そのため、不要なアプリがあればアンインストールして下さい。もし、全く使っていないアプリがアンインストールできない場合は。無効化するのがいいでしょう。
アプリをアンインストール・無効化する方法についてはGoogleのヘルプページを参考にしてください。
対処5: Chromeのキャッシュ・関連データを削除する
長い間Chromeを起動していると、キャッシュが溜まってそれが影響して動作が遅くなったり、ブックマークの表示が遅くなることがあります。
そのため、一度Chromeのキャッシュをクリアしてみると動作が改善されるかもしれません。
Chromeのキャッシュをクリアする場合は次の手順で操作します。
- Androidの「設定」を開きます。
- 設定画面を開いたら「アプリ」という項目を探してタップしてください。
- インストールされているアプリの一覧が表示されたら、その中から「Chrome」を探しましょう。
- アプリの一覧が表示されない場合は、「XX個のアプリをすべて表示」をタップして下さい。
- Chromeをタップしたら、次に「ストレージ」をタップします。
- ストレージをタップすると「キャッシュを削除」のボタンが表示されます。このボタンをタップするとキャッシュクリア完了です。
完了したらChromeを起動して正常に起動するかをチェックしましょう。
対処6: ページ予測を使用する
AndroidのChromeには、ユーザーが表示しそうなページを予め読み込んで、ページ表示を高速化する「ページ予測」という機能があります。
次の手順で、Chromeのページ予測機能がオンになっているか確認して下さい。
- 「Chrome」アプリを開きます。
- 「3点マーク」をクリックします。
- 「設定」をクリックします。
- 「詳細設定」の「プライバシー」をタップします。
- 「ページ予測を使用する」のチェックが「オン」になっているか確認します。
対処7: 最新のChromeを再インストールする
キャッシュクリアを行ってもChromeの動作がおかしい場合、Chromeをリインストールすることをオススメします。Chromeをリインストールする場合は、一度アンインストールしてください。
アンインストールが完了したら、Google Playにアクセスして最新のChromeを再度インストールしましょう。インストールが完了したら正常に起動するかどうかを確認します。
アンインストールする前にバックアップを忘れずに
Chromeをアンインストールすると、設定やブックマークがリセットされます。これらの情報はバックアップしておけば簡単に復元できるので、忘れずにバックアップしておきましょう。
バックアップする方法は以下のページに掲載されているので、ぜひ参考にしてください。
対処8: Chromeの隠し機能を有効にする
Chromeには、開発・実験中の隠し機能があり、設定を変更することで機能を使うことができます。
隠し機能には、ブラウジングを高速化するために役立つ機能も含まれているため、設定変更することでChromeの動作を改善できる可能性があります。
次の手順で、Chromeの隠し機能の設定を有効にしてみて下さい。
- Chromeを起動します。
- アドレスバーに次のアドレスを入力して移動します。
chrome://flags
- 次の設定を変更します。設定を検索するか、アドレスを直接アドレスバーに入力して各設定を変更して下さい。
- Only Auto-Reload Visible Tabs:Enable
chrome://flags/#enable-offline-auto-reload-visible-only
- 自動読み込みを開いているタブのみにします。
- Experimental QUIC protocol:Enable
chrome://flags/#enable-quic
- Googleによって開発されている高速で安全な通信プロトコルQUICを有効にします。
- Override software rendering list:Enable
chrome://flags/#ignore-gpu-blacklist
- GPUによる描画処理を優先します。
- GPU rasterization:Enable
chrome://flags/#enable-gpu-rasterization
- GPUによるラスタライズを有効にします。
- enable-parallel-downloading
chrome://flags/#enable-parallel-downloading
- 並列ダウンロードを有効にして、サイズの大きいファイルのダウンロードを高速化します。
- Zero-copy rasterizer:Enable
chrome://flags/#enable-zero-copy
- GPUを使用した描画処理を高速化します。速度は改善しますが、Chromeのクラッシュが増えるので、環境に合わせて有効にしてください。
- Only Auto-Reload Visible Tabs:Enable
- Chromeを再起動します。
以上で、Chromeの動作を改善できる可能性のある隠し機能を有効にすることができます。ただし、端末によっては高速化に繋がらない場合もあるため、必ず動作チェックを行って下さい。
隠し機能の有効化で動作が不安定になった場合
Chromeの隠し機能は、開発中の機能ですので、ブラウジング中に不具合が出る場合もあります。
不具合が出る場合は、設定をデフォルトに戻してください。設定をデフォルトに戻すには、「chrome://flags」にアクセスして「Reset all to default」をタップします。
対処9: スマホを買い換える
古いAndroidのスマホを使っていて、どうしてもChromeが重くなる場合は根本的なスペックが不足していることが考えられます。
また、古いスマホを使っている場合は、Androidのバージョンアップもできなくなっている場合があります。
5年以上前の端末を使っている場合は、スマホ自体の買い替えを検討して下さい。
最新のスペックが高いスマホを購入すれば、Chromeでのブラウジングが快適になります。
Chromeの一部の動作が不安定な場合
単純にブラウジング時のChromeの動作が重いわけではなく、Chromeの一部の機能の動作が極端に遅い場合があります。
例えば、過去にChromeのブックマークの読み込みが極端に遅くなる現象が発生しています。
Chromeの一部の動作が不安定な場合は、機能そのものに不具合があることが考えられます。一度ChromeとAndroidのバージョンを最新にして、動作が改善しないか確認して下さい。
逆にChromeのアップデートを行った直後に一部の機能が遅くなってしまう場合もあります。
アップデートによる不具合が疑われる場合は、次の修正のアップデートを待ちましょう。