iPhoneの動作が重い/遅い時の対処法17【スマホアプリ/ゲームが落ちる】

Iphoneの操作が重い・遅い

iPhoneを使用していたら急に動作が遅くなり、アプリが落ちてしまう経験のある方は多いと思います。

特にアプリやゲームの操作中に落ちてしまうと、ガッカリしたりイライラしたりすることも。

本記事では、iPhoneの重い動作を改善・高速化するための対処方法を紹介します。アプリやゲームの動作が重くなって落ちてしまう症状がある方は参考にしてみて下さい。

対処1: 本体を再起動する

iPhoneの動作が重い、また遅いと感じたら、まずは本体を再起動させてみましょう。

再起動させることで本体にリセットがかかり、アプリやゲームも正常な動作に戻る可能性があります。

またiPhoneの再起動方法は、Androidスマホとは操作手順が異なるので注意しましょう。手順については、以下のページをご参照ください。

対処2: アプリを完全に終了させる

iOSではマルチタスク方式を採用しており、バックグラウンドにアプリのデータが保持されます。

バックグラウンドに保持されるアプリのメモリ使用量は、iOSによって可能な限り小さく抑えられますがゼロにはなりません。

そのため、バックグラウンドのアプリを完全に終了することで、iPhoneのメモリが開放され動作が改善する可能性があります。

iPhoneの動作が遅いと感じた場合は、バックグラウンドのアプリを完全に終了してみて下さい。アプリを完全に終了させる手順については、次のページをご参照ください。

*バックグラウンドアプリの完全終了は効果がないとの情報もあります。著者の経験では動作が改善したケースが多いため、一旦終了することをおすすめします。

対処3: メモリ(RAM)を解放する

iPhoneの使用できる物理メモリ(RAM)が不足していることが原因で、アプリやゲームの動作が遅いケースが考えられます。

そのため、メモリを解放することで、アプリの動作不良が改善する可能性があります。iPhoneのメモリを解放するには、以下の手順で操作してください。

  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「アクセシビリティ」をタップします。
  3. 「タッチ」をタップします。
  4. 「AssistiveTouch」をタップします。
  5. 「AssistiveTouch」のスイッチを「オン」に切り替えます。画面内に「AssistiveTouchボタン」が表示されます。
  6. どちらか片方の「音量を調整するボタン」と「スリープボタン」を同時に長押しします。
  7. 電源オフスライダーが表示されたら、「AssistiveTouchボタン」をタップして、「ホーム」を長押しします。
  8. ロック画面が表示されたら、iPhone/iPadのパスコードを入力します。

iPhoneのメモリを解放できたら、アプリ・ゲームを起動して動作が改善したか確認してください。

対処4: 充電する/低電力モードをオフにする

iPhoneのバッテリー残量が20%を下回ると、低電力モードに切り替えるポップアップが表示されます。この時「低電力モード」を選択するとiPhoneが低電力モードに切り替わります。

低電力モードになると、CPUの処理速度が40%以下に低下してしまうため、アプリの動作が極端に遅くなります。

そのためバッテリー残量が少ない場合は、iPhoneを充電することで動作が改善します。低電力モードは、バッテリーが80%以上充電できると自動で解除されます。

すぐに解除した場合は、手動で低電力モードをオフにすることで処理速度を戻すことができます。ただし、バッテリーをその分速く消費してしまうのでご注意下さい。

低電力モードをオフにする手順

iPhoneの低電力モードをオフにするには次の手順で操作します。

  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「バッテリー」をタップします。
  3. 「低電力モード」のスイッチをオフにします。

対処5: 使用していないアプリを削除する

iPhoneをはじめスマホを使用している人で、搭載されたアプリをすべて使用しているという方はあまりいません。そのため、使用していないアプリは削除することをおすすめします。

使用していないアプリを削除することで、メモリの容量であるストレージにも空きができ、結果的に動作速度が改善されます。

iPhoneで使用していないアプリを削除する手順は以下の通りです。

  1. 削除したいアプリを長押しします。
  2. 「Appを並べ替える」をタップします。
  3. 左上に小さな「×」が表示されたら、その印をタップします。
  4. 「○○を削除しますか?」というメッセージが表示されたら「削除」をタップします。

アプリのデータを残したい場合は「非使用のAppを取り除く」

上記のアプリの削除を実行すると、アプリに蓄積される「書類とデータ」まで削除されます。

本当に必要ないアプリの場合は完全に削除しても問題ありませんが、アプリ内のデータは残しておきたいという場合もあります。

アプリのデータを残しておきたい場合は、「非使用のAppを取り除く」を実行してみましょう。

「非使用のAppを取り除く」を実行すると、アプリだけをスマホから取り除き、アプリ内のデータだけiPhoneに残しておくことができます。

非使用のAppを取り除く手順は以下の通りです。

  1. 「設定」アプリをタップします。
  2. 「iTunes StoreとApp Store」をタップします。
  3. 「非使用のAppを取り除く」のスイッチをオンにします。

同じアプリをインストールすると元の状態に戻すことができます。

対処6: 視差効果を減らしてみる

iPhoneには、ロック画面の解除時やアプリの開閉時などにアニメーションが適用されています。

視覚的に楽しめる機能ですが、アニメーションが適用されることでiPhoneの動作が遅くなる原因にもなります。そのため効果が不要という場合は、設定をオフにしておきましょう。

手順は以下の通りです。

  1. 「設定」アプリをタップします。
  2. 「一般」をタップします。
  3. 「アクセシビリティ」をタップします。
  4. 「視差効果を減らす」をタップします。
  5. 「視差効果を減らす」の横にあるスイッチをオンにします。

対処7: 透明効果を下げてみる

iPhoneにはさらに、フォルダやドックの背景を透明化する視覚効果も適用されています。こちらも視覚的に美しいと感じる効果ですが、iPhoneの動作を重くさせる原因になります。

必要ない場合は、設定をオフにしておきましょう。手順は以下の通りです。

  1. 「設定」アプリをタップします。
  2. 「一般」をタップします。
  3. 「アクセシビリティ」をタップします。
  4. 「透明度を下げる」をタップします。
  5. 「透明度を下げる」の横にあるスイッチをオンにします。

なお透明度を下げると、壁紙が透ける効果もなくなるので見た目が変化します。もし今まで通りの見た目がいいという場合、設定はそのままにしておきましょう。

対処8: Appのバックグラウンド更新をオフにする

iPhoneには「Appのバックグラウンド更新」機能が備わっています。この機能は、操作していないアプリでもバックグラウンドで自動的に情報を更新できる機能です。

操作を中断したアプリを再度操作する際に助かる機能ですが、複数のアプリでバックグラウンド更新が機能していると、iPhoneが重くなる原因になります。

そのため、ほとんど使用しないアプリやバックグラウンド更新が不要なアプリに関しては、設定をオフにしておきましょう。手順は以下の通りです。

  1. 「設定」アプリをタップします。
  2. 「一般」をタップし、「Appアプリのバックグラウンド更新」をタップします。
  3. バックグラウンド更新が不要なアプリの横にあるスイッチを「オフ」にします。
    • 一括でオフにしたい場合は「Appのバックグラウンド更新」の項目をタップし「オフ」にします。

対処9: ストレージ容量を空ける

iPhoneの空き容量の一部は、アプリやiOSの動作のために使用されています。そのため、iPhoneのストレージの空き容量が少なくなるとiOSやアプリの動作に影響します。

iPhoneの空き容量が上記の目安を下回っている場合は、アプリやデータを削除して空き容量を確保することで動作が改善する可能性があります。

次の手順でiPhoneのストレージを使用しているアプリ・データを確認して削除できないか検討して下さい。

  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「一般」をタップします。
  3. 「iPhoneストレージ」をタップします。
  4. iPhoneで使用しているデータの詳細が表示されます。不要なデータを削除して下さい。

iPhoneのストレージの空き容量を増やす・確保する方法については、次のページも併せて参考にして下さい。

iPhoneが安定した動作をするには、目安としてストレージ全体の10%以上、もしくは2GB以上の空き容量を確保するようにしましょう。

対処10: Safariのタブを閉じる/履歴データを削除する

iPhoneでインターネットを見る場合、標準ブラウザであるSafariを使う場面が多いと思います。

Safariでタブを大量に開いた状態にしていると、iPhoneのメモリが圧迫され動作が遅くなる原因になります。また、Safariの履歴データもサイズが大きくなることでメモリに影響します。

一度Safariのタブを全て閉じ、履歴データを削除して動作が改善しないか確認して下さい。

1. Safariのタブを全て閉じる

Safariのタブを全て閉じるには、次の手順で操作します。

  1. Safariを起動して右下にある「タブマーク(四角が2つ重なったマーク)」を長押しします。
  2. 「XX個のタブを閉じる」をタップします。
  3. 開いていたタブが全て閉じます。

2. Safariの履歴データを削除する

Safariの履歴データは、次の手順で削除できます。

  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「Safari」をタップします。
  3. 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップします。
  4. 「履歴とデータを消去」をタップします。
*長期間(数ヶ月以上)削除していない場合のみ有効な方法です。履歴データが少ない状態で削除を繰り返しても効果はありません。

対処11: アプリを再インストールする

特定のアプリやゲームで突然落ちることが頻発している場合、アプリ自体もしくはアプリのデータに問題があることが考えられます。

一度動作の重いアプリをスマホから削除してから、再度インストールをしてみましょう。

アプリやゲームを削除する手順は『対処5: 使用していないアプリを削除する』と同じです。

アプリを削除できたらApp Storeへアクセスし、再度アプリをインストールして動作の確認を行って下さい。

アプリやゲームによっては、アプリを削除することでアカウント情報も削除されてしまう場合があります。必ずアプリやゲーム内の引き継ぎやバックアップを確認してから、再インストールを行って下さい。

対処12: iOSをアップデートする

iOSは機能の改善や新機能が追加されたバージョンがAppleから定期的に提供されます。

iOSの新しいバージョンは、必ずしもiPhoneの動作速度が改善するわけではありませんが、重要なアップデートが含まれている場合もあります。

iOS13から「Optimizing App Launch」という機能が追加され、「アプリの起動速度が従来の2倍以上になった」とAppleのエンジニアがTwitterで報告しています。

そのため、現在のiOSが古く動作も遅い場合は、最新のiOSにアップデートすることでiPhoneの動作が改善する可能性があります。

最新のiOSにアップデートするには、次の手順でiPhoneを操作します。

  1. iPhoneがWi-Fiに接続していることを確認します。
  2. 「設定」アプリを開きます。
  3. 「一般」をタップします。
  4. 「ソフトウェア・アップデート」をタップします。
  5. アップデートがある場合は、「ダウンロードとインストール」をタップして下さい。

対処13: 不要なiOSの機能を無効化する

iOSで使用していない機能を無効にすることで、iPhoneの動作が若干改善する可能性があります。

動作の改善が見込める機能の設定項目は次の通りです。

  • 不要なアプリの「位置情報サービス」を無効にする
    • 「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」を開いて、不要なアプリの位置情報の利用を「なし」に変更します。
    • 全てのアプリをオフにしたい場合は、「位置情報サービス」のスイッチを「オフ」にします。
  • 「Siriからの提案」機能を無効にする
    • 「設定」→「Siriと検索」を開いて「Siriからの提案」の項目のスイッチを全て「オフ」にします。
  • 「iTunes/AppStoreの自動ダウンロード」を無効にする
    • 「設定」→上部の「自分の名前」→「iTunesとAppStore」を開いて「自動ダウンロード」のスイッチを全て「オフ」にします。
  • 不要な「通知」をオフにする
    • 「設定」→「通知」を開いて[通知が不要なアプリ]を選択して「通知を許可」のスイッチを「オフ」にします。

上記の機能を無効にしてもiPhoneの動作が大幅に改善するわけではないのでご注意下さい。少しでもパフォーマンスを上げたい場合の設定です。

対処14: 本体の温度を下げる

大きな負荷がかかるアプリやゲームを操作していると、iPhone本体が熱を持つことがあります。特に夏場は気温と日光で温度が上がりやすい状態です。

iPhoneの温度が高い状態でさらに操作を続けていると、ハードの処理能力が低下し、アプリやゲームが突然落ちる原因になります。

iPhoneの温度が高い場合は、風通しの良い日陰に置いてクールダウンさせましょう。温度を早く低下させたい場合は、iPhoneの電源を切ることをおすすめします。

本体の温度が低くなったら、iPhoneの動作が改善しているか確認して下さい。

対処15: iPhoneをリセットする

ここまでの対処方法で改善しない場合は、iPhoneを工場出荷時の状態に戻して動作が改善しないか確認して下さい。

ただし、iPhoneのリセットはデータが全て消去されてしまうためバックアップを事前に取るようにして下さい。

iPhoneをリセットする手順については、次のページを参考にして下さい。

iPhoneのリセットで改善しない場合は、内部のハードに問題があることが考えられます。

対処16: バッテリーを新品に交換する

iPhoneのバッテリーの劣化や故障によって、処理能力が低下しており動作が遅いケースが考えられます。

バッテリーの状態を確認して劣化の問題がないか確認してみて下さい。iPhoneのバッテリーの状態は次の手順で確認できます。

  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「バッテリー」をタップします。
  3. 「バッテリーの状態」をタップします。
  4. 「最大容量」が80%以上あるか確認します。
    • 最大容量はバッテリーの劣化と共に低下していきます。
    • 80%未満の場合、バッテリーが劣化しているので交換を検討して下さい。
  5. 「ピークパフォーマンス」のメッセージに異常がないか確認します。
    • 「お使いのバッテリーは著しく劣化しています」が表示される場合
      • バッテリーが劣化しているため交換が必要な状態です。
    • 「このiPhoneでは、バッテリーの状態を判定できません」が表示される場合
      • バッテリーの接触不良や破損、非正規のバッテリー利用が考えられます。

「最大容量」と「ピークパフォーマンス」の項目に異常がある場合は、バッテリーの交換を行って下さい。

バッテリーの交換は、AppleCare+などの保証に入っている場合は無償で交換することもできます。iPhone/iPadが保証の期間内か確認するには、以下のページを参考にしてください。

保証に入っていない場合は、Appleもしくは購入店舗にて交換を依頼できます。(保証対象外になりますが、自分で交換することもできます。)

ただし、iPhoneのモデルが古い場合は、次の対処の買い替えも視野に入れましょう。

対処17: iPhoneを買い換える

単純にiPhoneのCPU・メモリの性能が足りていないと、アプリやiOSの動作が重くなります。

iOS・アプリの負担は年々増えているため、最新の環境には相応の性能を持ったiPhoneが必要です。

特に4年以上前の古いiPhoneを使っている場合は設定面での対処は難しいため、素直に買い替えを検討しましょう。

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