アプリ上の文字がにじむ・ぼやける・かすれる時の対処法 – Windows10

Windows10のパソコンを使用していると、普段の利用では問題ないのに特定のアプリでのみ文字がにじんだり、ぼやけたりして読みにくくなる症状が起きることがあります。

文字がにじんで読みにくくなる症状にはいくつかのパターンがあります。本記事では、Windows10で特定のアプリで文字がにじむ・ぼやける時の対処法を紹介します。

ディスプレイや解像度の設定だけでは解決できないことも少なくないため、なかなか解決できない場合は本記事で紹介する対処法も試してみてください。

対処1: 表示スケールの自動修正機能を有効にする

Windows10にはアプリの表示のぼやけを自動で修正する機能があります。

この機能をオンにし、症状が改善するか試してみてください。設定は次の手順で行います。

  1. タスクバーにある「スタート」ボタンをクリックします。メニューが開いたら、「設定(歯車アイコン)」をクリックします。
  2. 「Windowsの設定」画面が表示されます。「システム」をクリックします。
  3. 「ディスプレイ」の設定項目一覧が表示されます。ウィンドウ右側を少し下へスクロールし、「拡大縮小とレイアウト」の下にある「表示スケールの詳細設定」をクリックします。
  4. 「アプリが鮮明に表示されるようにWindowsにより修正を試す」のスイッチをオンにします。

対処2: ディスプレイ全体の解像度を変更する

ディスプレイの解像度が高すぎたり低すぎたりすると文字が読みづらくなることがあります。次の手順で解像度を変更してみてください。

  1. 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を開きます。
  2. 「システム」をクリックします。
  3. 「ディスプレイ」の設定項目一覧が表示されたら、画面右側を少し下へスクロールし、「解像度」の設定を確認します。
  4. リストをクリックし、「推奨」の文字がついた解像度があればそれを指定します。
  5. 「推奨」設定を使用しても変わらなければ、今よりも少し大きめの解像度か、小さめの解像度に変更します。
    • 「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」の設定も変更してみてください。
    • 複数のディスプレイを使用している場合はすべてのディスプレイに対しそれぞれ設定を行ってください。

ディスプレイの解像度が変更できない場合は、『Windows10のディスプレイ解像度が変更できない時の原因と対処法』を参考にして下さい。

対処3: ClearTypeテキスト調整を行う

Windowsには文字をなめらかに表示するClearTypeという機能があります。文字が読みにくい、ぼやけるという時は、ClearTypeを有効にし、設定を調整すると改善することがあります。

ClearTypeの設定は次の手順で行います。

  1. 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を開きます。
  2. 「個人用設定」をクリックします。
  3. 「背景」の設定画面が表示されたら、左のリストにある「フォント」をクリックします。
  4. 「フォント」の設定画面が表示されます。画面右側を1番下までスクロールさせ、「関連設定」の下にある「ClearTypeテキストの調整」をクリックします。
  5. 「ClearTypeテキストチューナー」ウィンドウが表示されます。「ClearTypeを有効にする」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
  6. 複数のディスプレイを接続している場合は「はい、今すぐ全てのモニターを調整します」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
  7. 画面の指示に従い、読みやすいと思うテキストをクリックして設定を進めます。
  8. すべて完了したら設定ウィンドウを閉じます。

対処4: アプリごとのスケーリング設定を調整する

次の手順でアプリの高DPI設定を変更してみてください。

この方法はWindowsストアアプリ(デフォルトのWindowsメールアプリ・スカイプなど)には使えないのでご注意ください。

  1. アプリのインストール先フォルダを開きます。インストール先フォルダがわからない時はアプリ名またはアプリのショートカットを右クリックし、「ファイルの場所を開く」(または「その他」→「ファイルの場所を開く」)を選択すると簡単に該当フォルダを開くことができます。
  2. アプリのインストール先フォルダを開いたら、アプリの実行ファイル(多くの場合、末尾が「.exe」のファイルです)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  3. アプリのプロパティウィンドウが開きます。「互換性」タブを開きます。
  4. 「高DPI設定の変更」ボタンをクリックします。
  5. 「設定での指定ではなくこの設定を使用して、このプログラムのスケーリングの問題を修正する」にチェックを入れます。
  6. 「次の場合、メインディスプレイに設定されているDPIを使用する」の設定を「このプログラムを開いた時」に変更します。
  7. 「高いDPIスケールの動作を上書きします。」にチェックを入れて、下にあるリストで「アプリケーション」を指定します。
    • 「アプリケーション」で問題が解決しない場合は、「システム(拡張)」を選択してみてください。
  8. 「OK」をクリックして設定ウィンドウを閉じます。

対処5: グラフィックドライバーをアップデートする

ここまでの設定で問題が解決しない場合は、グラフィックドライバーのバージョンが古く問題があるケースが考えられます。

そのたため、グラフィックドライバーを最新のバージョンにアッブデートしてみてください。

グラフィックドライバーをアップデートするには、グラフィックカードのメーカーサイトから最新のドライバーファイルをダウンロードして実行します。具体的な手順は以下の通りです。

  1. グラフィックボードのメーカーのドライバダウンロードページにアクセスします。
  2. 使用しているグラフィックボードの型番で検索し、最新版のドライバーファイルをダウンロードします。
  3. ダウンロードしたファイルをダブルクリックして展開し、フォルダ内の実行ファイルをダブルクリックします。
  4. インストールウィザードにしたがってグラフィックドライバーをインストールします。
    • NVIDIAの場合は、インストールのオプションで「カスタムインストール」→「クリーンインストール」を選択します。

細かな手順はメーカーにより異なるため、アップデートができない場合はグラフィックカードまたはパソコン本体の製品マニュアルや公式ウェブサイトをご参照ください。

解決しない時は

  • アプリ側の設定が原因のケースもあります。アプリ内の設定から文字の表示を修正できないか調べてみてください。
  • アプリのサポートフォーラムなどが用意されているようであれば、同じ症状が起きている人がいないか、また解決方法が示されていないか調べてみてください。
  • 可能であればアプリの開発者に問い合わせを行ってみてください。

コメント

  1. けいご より:

    対処5: アプリごとのスケーリング設定を調整する
    で解決しました。かなり嬉しい。ありがとうございました。

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