PCのマイク・スピーカーでハウリングが起きる原因と防止/対策方法

PCを利用してWeb会議やボイスチャットを行う際に、「キーン」という非常に不快な音のハウリングやエコーが発生することがあります。

ハウリングは、マイク・スピーカーの機器自体の問題も考えられますが、設定である程度低減して抑えることができます。

今回は、PCに接続しているマイク・スピーカーからハウリングが発生する原因と対策を紹介します。*記事はWindows10向けの内容です。

ハウリングが起きる原因

ハウリングは正帰還(Positive Feedback)とも呼ばれ、マイクから入った音声がスピーカーから再生され、再生された音を再びマイクが拾うことによって発生します。

ハウリングが起きると、「キーン」という高い音が発生するために不快に感じるでしょう。

ハウリングは多くの場合、マイクやステレオミキサーの設定を変更することによって解消できます。これから具体的な方法について紹介するので、ぜひ参考にしてください。

対策1: ヘッドホンやイヤホンでサウンドを再生する

マイクで入力した音声がスピーカーから再生され、再生された音声を再度マイクが拾わないとハウリングは起こりません。

したがって、最も簡単かつ有効な対処法は、ヘッドホン/イヤホンでサウンドを再生することです。

ヘッドホン/イヤホンを使うことで音声をマイクが拾うことを防ぐことができます。

対策2: スピーカーの音量・位置を調整する

スピーカーを利用する必要がある場合は、スピーカーの音量を必要最低限のレベルまで小さくして下さい。

また、スピーカーの位置を調整できる場合は、マイクからできるだけ離すことでハウリングを防ぐことができます。マイクとスピーカーの角度を調整して音の方向もずらすとより効果的です。

対策3: スピーカーからマイク音を出力しない設定にする

スピーカーからマイク入力の音が聞こえていることが原因で、ハウリングが発生している場合があります。

スピーカーからマイクの音が聞こえている場合は、マイクの「このデバイスを聴く」の機能が有効になっていることが考えられます。

次の手順でマイクの「このデバイスを聴く」の機能を無効にして下さい。

  1. タスクバー右側の「オーディオマーク」を右クリックして「サウンドの設定を開く」を選択します。
  2. 「サウンドコントロールパネル」をクリックします。
  3. 「録音」タブをクリックします。
  4. 「使用しているマイク」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
  5. 「聴く」タブをクリックします。
  6. 「このデバイスを聴く」のチェックを外して「OK」をクリックします。

対策4: マイクの感度を下げる

前述の方法が使えない場合は、マイクの感度を下げて対処しましょう。マイクの感度を下げると音声を拾いにくくなるため、ハウリングが発生しにくくなります。

ただし、スピーカーの音量が大きすぎる場合は音を拾ってしまいます。スピーカーの音量は適切に設定しておきましょう。

マイクの感度を調整するには次の手順で操作します。

  1. 「Windowsキー」を押します。
  2. 「設定(ギアマーク)」をクリックします。
  3. 「システム」をクリックします。
  4. 左側のリストから「サウンド」を選択してクリックします。
  5. 右端のリストから「サウンドコントロールパネル」を選択してクリックします。
  6. 「録音」タブをクリックします。
  7. 「マイク」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
  8. 「レベル」タブを開きます。
  9. 「マイク」のスライダーをハウリングが起きないレベルに調整します。

対策5: 単一指向性のあるマイクを利用する

スピーカーから一定の音量で再生しなければならない場合、単一指向性のあるマイクを利用することでハウリングを低減することができます。

単一指向性のマイクは特定の一方向から発せられる音に対する感度が強く、他の方向からの音を拾いにくい仕様になっています。

感度が強い方向から自分の声を入力し、スピーカーは感度が弱い方向に置いておけばハウリングを防ぐことができます。単一指向性のマイクは、歌やラジオなどの自分の声をスピーカーから聞きたい場合におすすめです。

対策6: ステレオミキサーを無効化する

ステレオミキサーが有効になっているとハウリングが発生するケースがあります。

次の手順で、録音デバイスのステレオミキサーが有効になっていないか確認して下さい。

  1. タスクバー右側の「オーディオマーク」を右クリックして「サウンドの設定を開く」を選択します。
  2. 「サウンドコントロールパネル」をクリックします。
  3. 「録音」タブをクリックします。
  4. 「ステレオミキサー」が有効になっている場合は、右クリックして「無効」を選択します。

「ステレオミキサー」を無効に変更した場合は、再度ハウリングが発生しないか確認して下さい。

対策7: マイクブーストを無効にする

マイクのマイクブースト機能で入力した音を増幅している場合、入力音声が大きくなりすぎてハウリングやエコーが発生する場合があります。

次の手順でマイクブースト機能を無効にしてハウリングが改善しないか確認して下さい。

  1. タスクバー右側の「オーディオマーク」を右クリックして「サウンドの設定を開く」を選択します。
  2. 「サウンドコントロールパネル」をクリックします。
  3. 「録音」タブをクリックします。
  4. 「使用しているマイク」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
  5. 「レベル」タブをクリックします。
  6. 「マイクブースト」のスライダーを一番左までスライドして無効にします。

対策8: 使わないマイクは全て無効化する

ステレオミキサーを使って複数のマイクを接続している場合、他のマイクがスピーカーの音を拾ってハウリングが発生することがあります。

上記の場合は、次の手順で使わないマイクを全て無効化にして下さい。

  1. 「Windowsキー」を押します。
  2. 「設定(ギアマーク)」をクリックします。
  3. 「システム」をクリックします。
  4. 左側のリストから「サウンド」を選択してクリックします。
  5. 右端のリストから「サウンドコントロールパネル」を選択してクリックします。
  6. 「録音」タブをクリックします。
  7. 不要なマイクを右クリックして「無効」を選択します。

使いたいマイクのみが有効になっていることを確認してハウリングが発生しないか確認して下さい。

ハウリングではなくノイズ音の場合は、次のページで対処方法を紹介しているので併せて参考にして下さい。

コメント

  1. 山崎和明 より:

    有り難うございました。どのヘルプより的確な指示を頂けました。感謝!

  2. Nao より:

    マイクが反響して音を拾ってしまっていたのですが、無事に解決することができました!ありがとうございました!

コメントを残す

*