Windowsのファンクションキーはファイルの検索やページのリロード、テキストの変換などに役立つので、ショートカットキーとして利用するケースが多いと思います。
しかし、突然ファンクションキー(F1~F12)を押しても反応しなくなるトラブルが起きるケースがあります。ファンクションキーが使えなくなると利便性が低下して困りますよね。
この記事では、Windows10/Windows11のPCでファンクションキーが効かなくなった場合の対処法を紹介します。ファンクションキーが使えなくて困っている人は、参考にしてみてください。
この記事の内容
ファンクションキーが効かない・使えない原因
ファンクションキーだけが効かない原因は、次のようにデバイスやキーボードの機能、Windowsのシステムの不具合までさまざまな原因が考えられます。
- ハードウェアに不具合が発生している
- デバイスドライバーやWindowsに不具合が発生している
- フィルタキーが有効になっている
- Fnキーロックが有効になっている
- Fnキーが搭載されているキーボードの場合
もし、キーの中で「ファンクションキーのみが効かない・使えない」という状況に陥った際はぜひ参考にしてみてください。
対処1: 特定のキーを入力してみる
特定のファンクションキーを押すことで、ファンクションキーが正常に機能する可能性があります。
- F11キー
- F12キー
上記のキーを一度押してから、他のファンクションキーが正常に動作しないか確認して下さい。
対処2: フィルタキーの設定を無効化する
初期設定状態のWindows10/11では、「Shift」キーを8秒以上押し続けるとフィルターキーが有効化されます。
したがって、予期せぬ操作ミスによってフィルタキーが有効化になっている場合があります。
フィルタキーが有効になっている場合は、無効化するとファンクションキーが正常に動作する可能性があります。無効化する手順は次の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を開きます。
- 「簡単操作」→「キーボード」の順にクリックします。
- Windows11の場合は、「アクセシビリティ」→「キーボード」の順にクリックします。
- リストから「フィルタキー機能の使用」のスイッチを探し、「オフ」に変更します。
- ウィンドウを閉じて完了です。
フィルタキー機能の使用がオンになっている場合は、オフにするだけで無効化できます。単純な操作ミスはもちろん、ゲームなどで右Shiftを頻繁に使うと勝手にオンになることがあります。
上記の設定を行っておくと勝手にフィルタキーが「オン」になることはないため、予期せぬファンクションキーのトラブルを防げます。
対処3: Fnキーを入力する/ロックを解除する
ノートパソコンやテンキーレスキーボードなどの小型キーボードなどには、Fnキーが搭載されているケースがあります。
Fnキーが搭載されているキーボードには、F1~12は音量や輝度をコントロールするメディアキーが割り当ており、本来のキーを入力するにはFnキーの入力が必要な場合があります。
また、誤操作でFnキーがロックされていることが原因で、ファンクションキーが機能しないケースも考えられます。
メディアキーが割り当てられている場合は、次の方法でファンクションキーの入力を試してみてください。
- 方法1: Fnキーを押しながらF1~12のキーを入力する。
- 方法2: Fnキーのロックを解除してからF1~12のキーを入力する。
- Fnキーのロックの解除方法は、キーボードによって異なるためマニュアルなどで確認してください。(例:「Fn + Esc」キーを入力するなど)
上記の方法で入力すると、ファンクションキー本来のショートカットキーが機能するはずです。
対処4: キーボードのトラブルシューティングを実行する
キーボードに一時的な問題が起きていることが原因で、ファンクションキーが正常に動作していないケースが考えられます。
キーボードのトラブルは、トラブルシューティングツールによって自動で修復することができます。
次の手順でキーボードのトラブルシューティングツールを実行して問題が解決しないか確認して下さい。具体的な実行手順は次の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」の順にクリックします。
- Windows11の場合は、「システム」→「トラブルシューティング」の順にクリックします。
- 右ペインの「追加のトラブルシューティングツール」または「その他のトラブルシューティングツール」をクリックします。
- リストから「キーボード」をクリックして「トラブルシューティングツールを実行する」をクリックします。
- 問題が自動で検出されて修復が実行されます。
問題が見つかって修復された場合は、再度ファンクションキーが効くか確認して下さい。
対処5: ハードウェアとデバイスのトラブルシューティングツールを実行する
キーボードのトラブルシューティングツールで問題が解消されない場合は、ハードウェアとデバイスのトラブルシューティングツールの実行も試して下さい。
このツールは設定画面から実行できないため、次の手順で実行します。
- タスクバーからエクスプローラーを開きます。
- アドレスバーに「C:\Windows\diagnostics\system\Device」と入力してEnterを押します。
- フォルダ内から「DiagPackage.diagpkg」を探し、ダブルクリックして起動します
- 「ハードウェアとデバイスのトラブルシューティング」が開くので、ウィザードの案内に従って修正を進めます。
- トラブルシューティングツールでエラーが検出された場合は修復を試しましょう。修復後にファンクションキーが効くようになっていれば成功です。
- 完了したらファンクションキーの動作状況を確認して下さい。
トラブルシューティングツールを実行しても改善されない場合は、次の対処方法に進んで下さい。
対処6: キーボードドライバーの更新/再インストールを試す
キーボードのデバイスドライバに不具合が発生していて、ファンクションキーの動作がおかしくなっているケースも考えられます。
デバイスドライバーの不具合は、ドライバーの更新、もしくは再インストールで直ることが多いです。操作手順は次の通りです。
1.ドライバーを更新する
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- 「キーボード」のツリーを展開します
- 「HID Keyboard Device」を右クリックします
- 「ドライバーの更新」をクリックします
- 「自動検索」をクリックします
- ウィザードの指示にしたがってアップデートを完了させます。
ドライバーを更新しても改善されない場合や、そもそもアップデートが配信されていない場合は次の再インストールを試して下さい。
2.ドライバーを再インストールする
キーボードのドライバーを再インストールする手順は、次のとおりです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- 「キーボード」のツリーを展開します。
- 「HID Keyboard Device」を右クリックして「ドライバのアンインストール」をクリックします。
- 「HID Keyboard Device」が複数存在している場合は、一度すべてアンインストールするのがおすすめです。
- アンインストール完了後にキーボードの入力を受け付けないことを確認します。
- PCからキーボードを外し、再度接続します。
- 正常にデバイスドライバがアンインストールされたらキー入力を受け付けなくなるため、確実に再インストールするためにも、全てのキー入力を受け付けなくなっていることを確認してから接続し直しましょう。
- 自動的にデバイスドライバがインストールされるので、完了するまで待ちます。
キーボードのドライバーの再インストールが完了したら、ファンクションキーが正常に動作するかを確認して下さい。
解決されました。ありがとうございました。直前の動作を繰り返すF4キーが使えず困っていました。また、よろしくおねがいします。
PCを新調したらワイヤレスキーボードのファンクションキーが使えなくなりストレスでした。
ここにきて解決。ありがとうございました。