Windows10のパソコンを使用していると、何かのきっかけで「OneSafe PC Cleaner」という名前のポップアップが何度も表示されるようになってしまうケースがあります。
OneSafe PC Cleanerは、ウイルス感染の警告が非常に多く表示されるため、心配になる方もいると思います。
本記事では、OneSafe PC Cleanerのプログラムの正体や危険性と、アンインストールする方法について解説します。通常の方法で削除できない時や、削除しても消えない時の対処も併せて紹介します。
この記事の内容
OneSafe PC Cleanerとは
OneSafe PC Cleanerは、不要なファイルのスキャンやセキュリティチェックを行うメンテナンスソフトです。
しかし、一度インストールすると自動起動してユーザーにとって迷惑な通知を出すため、詐欺ソフトやマルウェアと呼ばれることが多いです。具体的には、次のような動作が見られます。
- 有料版のソフトを購入するよう促すポップアップが表示される
- 実際には何も異常がないのに「システムはウイルスに感染しています」といった嘘の警告を出す
OneSafe PC Cleanerの目的はあくまで有料版ソフトの販促であり、それ以上の悪質な行為は報告されていません。
そのため、パソコンにインストールしてしまった場合でも、有料版ソフトを購入しない限りはそのままアプリを削除すれば問題ありません。
アンインストール/削除方法
OneSafe PC Cleanerを削除するには、次のようにコントロールパネルからアンインストールしてください。
- コントロールパネルを開きます。
- コントロールパネルを開くには、タスクバーの「スタート」ボタンをクリックした後、アプリ一覧から「Windowsシステムツール」フォルダを探してクリックします。するとフォルダが展開されるので、中にある「コントロールパネル」をクリックします。
- コントロールパネルが開いたら「プログラムのアンインストール」または「プログラムと機能」をクリックします。
- アプリ一覧から「OneSafe PC Cleaner」の項目を探して右クリック→「アンインストール」を選択します。
- 案内に従ってアンインストールを完了します。
以上の手順で、OneSafe PC CleanerをPCから削除することができます。
削除できない時の対処
アンインストールがうまくいかない、またはアンインストールしても消えない場合は、次の対処方法を試してみてください。
対処1: セーフモードでアンインストールする
アンインストール中に「必要なアクセス権がありません」といったエラーが出る場合はセーフモードで起動してからアンインストールしてみてください。
セーフモードで起動するには次の手順で操作します。
- タスクバーにある「スタート」ボタンをクリックし、「設定」をクリックします。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 画面左側のメニューにある「回復」をクリックします。
- 「PCの起動をカスタマイズする」の下にある「今すぐ再起動」ボタンをクリックします。
- しばらくすると「オプションの選択」画面が表示されます。「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」とクリックして進みます。
- 「再起動」をクリックします。この後パソコンの再起動が行われるので、そのまましばらく待ちます。
- パソコンが起動し、「スタートアップ設定」が表示されたらキーボードの「4」を押して「セーフモードを有効にする」を選択します。
- ログイン画面が表示されたら通常通りログインし、もう1度本記事の「アンインストール方法」の手順でOneSafe PC Cleanerを削除してみてください。
対処2: 残っている関連フォルダを削除する
次のフォルダにOneSafe PC Cleanerの関連フォルダが残っていないか確認し、もしあれば全てのフォルダとその中のファイルを削除してください。
- タスクバーにある黄色のフォルダアイコンをクリックしてファイルエクスプローラを開きます。
- ファィルエクスプローラウィンドウが開いたら、ウィンドウ上部にある「表示」タブをクリックします。そしてタブ名の下のリボンメニュー内にある「隠しファイル」にチェックを入れます。
- フォルダを辿り、下記に該当する名前のフォルダがあるか確認します。ファルダがある場合は、右クリック→「削除」で削除してください。
- C:\Program Files (x86)\OneSafe PC Cleaner
- C:\ProgramData\OneSafe PC Cleaner
- C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\OneSafe PC Cleaner
- C:\ユーザー\[ユーザー名]\AppData\Roaming\OneSafe PC Cleaner
- [ユーザー名]の部分はご自身のログインアカウント名に置き換えてください。
- 最後にゴミ箱を空にします。
削除中にエラーが出る場合はセーフモードで起動してから操作をやり直してみてください。セーフモードの詳しい実行手順については、『セーフモード(セーフブート)の起動・解除方法 – Windows10/11』を参考にしてください。
対処3: ブラウザの拡張機能を確認する
アンインストールが成功したにも関わらずポップアップが消えない場合は、ブラウザ(Internet Explorer・Microsoft Edge・Google Chrome・Firefox等)に、OneSafe PC Cleaner用の拡張機能がインストールされていないか確認して下さい。
ブラウザに拡張機能がインストールされているようであれば拡張機能を削除します。
拡張機能の削除方法はブラウザにより異なりますが、ブラウザ上でメニューを開いて「拡張機能」または「アドオン」の設定を調べることで削除できることが多いです。
具体的な手順については下記リンク先や、それぞれのブラウザのマニュアルやサポート情報を参照してください。
Edge - ブラウザーのアドオン、拡張機能、ツール バーを追加または削除する
参考:
GoogleChrome - 拡張機能をインストールして管理する
参考:
Firefox - アドオンの無効化または削除
対処4: 駆除ツールを使って削除する
セキュリティソフト等に付属する駆除ツールを使用することで削除できる可能性があります。
お使いのパソコンにインストールされているセキュリティソフトを使って、マルウェアのスキャンと削除を試して下さい。
Windows標準のWindowsセキュリティでスキャンする方法は、次のページを参考にして下さい。
スキャンしてもOneSafe PC Cleanerが検出されない場合は、次のセキュリティソフトでスキャンを試してみることをおすすめします。
- 『Malwarebytes』
- Malwarebytesは、マルウェアの高い検出率を誇るセキュリティソフトです。無料版と有料版がありますが、無料版でもマルウェアのスキャンと除去が可能です。
- 『Avast』
- Avastは、世界的に有名なセキュリティソフトの1つです。Avastも無料版で悪質なプログラムのスキャンと除去が可能です。
- 『Kaspersky Virus Removal Tool』
- Kasperskyも非常に評価の高いセキュリティソフトです。通常版のセキュリティソフトは有料ですが、こちらの駆除ツールは無料で利用することができます。
上記のソフト以外にも多くのツールがインターネット上に出回っていますが、無料のソフトはセキュリティソフトに擬態した悪質なプログラムが紛れている場合も多いです。
そのため、信頼できるソフトウェアをインストールするか、有料のセキュリティソフトをインストールするようにして下さい。
また、既にサードパーティ製のセキュリティソフトが入っている場合は、インストールに失敗するケースが多いです。
一旦セキュリティソフトを全てアンインストールして、標準のWindowsセキュリティに戻した上で、新しいセキュリティソフトをインストールするようにして下さい。
解決しない時は
ここまでの方法でOneSafe PC Cleanerの削除が難しい場合は、初期化やOSのクリーンインストールで対処します。
PCを初期化する詳しい方法については、次のページを参考にしてください。