Windows10のパソコンでネットワーク診断を実行した際に、「リモートデバイスまたはリソースが接続を受け付けません」の問題が見つかるケースがあります。
このエラーは、誤ったプロキシ設定を行なっていたり、ネットワークの接続に問題がある時に発生することが多いです。
本記事では、Windows10で「リモートデバイスまたはリソースが接続を受け付けません」のエラーが出た時の対処法について紹介します。
原因に心当たりがない場合は、本記事で紹介する対処法を1つずつ試してみてください。
この記事の内容
対処1: プロキシを無効にする
プロキシの設定に問題があることが原因で、「リモートデバイスまたはリソースが接続を受け付けません」のエラーが出る場合があります。
そのため、まずプロキシの設定を確認して、プロキシを設定している場合は無効にしてください。無効にする設定手順は、次のとおりです。
方法1: Windowsの設定で無効にする
プロキシを無効にするには、Windowsの設定から変更する方法が最も簡単です。手順は次の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ネットワーク接続」を選択します。
- 左ペインで「プロキシ」を選択します。
- 右ペインで「手動プロキシセットアップ」の項目にある「プロキシサーバを使う」のスイッチを「オフ」にします。
方法2: インターネットオプションで無効にする
プロキシ設定は、従来のWindowsと同じようにコントロールパネルのインターネットオプションから無効にすることもできます。
- 「Windowsマーク」をクリックし、アプリ一覧から「Windowsシステムツール」フォルダ→「コントロールパネル」を開きます。
- コントロールパネルが開いたら「ネットワークとインターネット」をクリックします。
- 項目がない場合は、右上にある「表示方法」の設定を「カテゴリ」に変更してください。
- 「インターネットオプション」をクリックします。
- 「接続」タブを開き、「LANの設定」ボタンをクリックします。
- 「設定を自動的に検出する」の項目を確認し、チェックが入っていなければチェックを入れます。
- 「LANにプロキシサーバーを使用する(これらの設定はダイアルアップまたはVPN接続には適用されません)」の項目のチェックが外れていることを確認します。
- 「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。
方法3: ブラウザの設定から無効にする
ブラウザの設定からプロキシ設定を無効にすることもできます。
- Microsoft Edgeの場合:
- 右上の「…(3点アイコン)」→「設定」の順にクリックします。
- 「詳細設定」→「プロキシセットアップを開く」を選択します。
- 『方法1: Windowsの設定から無効にする』と同じ手順でプロキシを無効にします。
- Google Chromeの場合:
- 右上の「…(3点アイコン)」→「設定」の順にクリックします。
- 「詳細設定」をクリックします。
- 「システム」の項目にある「パソコンのプロキシ設定を開く」をクリックします。
- 『方法1: Windowsの設定から無効にする』と同じ手順でプロキシを無効にします。
- IEの場合:
- 右上の「設定(ギアアイコン)」→「インターネットオプション」の順にクリックします。
- 『方法2: コントロールパネルから無効にする』と同じ手順でプロキシを無効にします。
対処2: IPアドレスを再取得する
プロキシを無効にしても問題が解決しない場合は、PCのIPアドレスをリセットすることでエラーが解決する可能性があります。
そのため、次の手順でIPアドレスを再取得して問題が解決しないか確認してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
- PowerShellウィンドウが表示されたら、画面に次のコマンドを入力して、Enterキーを押します。
ipconfig /release
- コマンドをコピーしてPowerShellウィンドウ上で右クリックしてペーストすることもできます。
- コマンドが実行されたら、続いて以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
ipconfig /renew
- 2つ目のコマンドの処理が完了したらPowerShellウィンドウを閉じます。
以上でIPアドレスを再取得することができます。再度ネットワーク診断を実行して問題が解決したか確認してください。
対処3: IPv6を無効にする
PCの環境によっては、IPv6の機能を有効にしていることが原因で、「リモートデバイスまたはリソースが接続を受け付けません」の問題が発生するケースがあります。
そのため、ネットワークアダプターの設定を開いてIPv6の機能を無効化することで、問題が解決する可能性があります。IPv6を無効にするには、次の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ネットワーク接続」を選択します。
- 右ペインで画面を少し下へスクロールし、「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
- 「ネットワーク接続」ウィンドウが表示されます。使用している「ネットワークアダプター名」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- Wi-FIに接続している場合は「Wi-Fi」、有線LANで接続している場合は「イーサネット」を右クリックしてください。
- 「この接続は次の項目を使用します」の一覧の中から「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」の項目のチェックを外します。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
IPv6の設定を変更できたら、再度ネットワーク診断を実行して問題が解決したか確認します。
対処4: セキュリティソフトのファイアウォールを停止する
セキュリティソフトのファイアウォール機能が原因で、一部のネットワーク通信がブロックされてしまい、「リモートデバイスまたはリソースが接続を受け付けません」の問題が検出されるケースがあります。
そのため、原因の特定のため、ファイアウォールの動作を完全に停止して問題が解消するか試してみてください。
サードパーティ製のセキュリティソフトを使用している場合は、タスクバー右側のインジケータから停止できる場合が多いです。停止の手順はソフトによって異なるため、サポートページを参考にしてください。
Windows標準のセキュリティ機能を使用している場合は、以下の手順でWindowsセキュリティのファイアウォールを停止させてください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を開きます。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- ウィンドウ左側のリストにある「Windowsセキュリティ」をクリックします。
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリックします。
- 「ドメインネットワーク」をクリックします。
- 「Microsoft Defenderファイアウォール」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- 左上の矢印ボタンで前の画面に戻り、「プライベートネットワーク」「パブリックネットワーク」に対しても同様の操作で「Microsoft Defenderファイアウォール」の機能をオフにします。
セキュリティソフトのファイアウォール機能を停止できたら、再度ネットワーク診断を実行して問題が解決したか確認します。
セキュリティソフトが原因で問題が発生していた場合は、設定の見直しを行ってください。不要な機能や、必要以上に強い制限が掛かっている場合は設定を変更してください。
解決しない場合は、設定の初期化やソフト本体のアップデートも試してください。
とても助けてくれた。