PCやスマホ、タブレットのブラウザでWebサイトにアクセスしようとすると、「Access Denied You don’t have permission to access (サーバーのアドレス) on this server.」というエラーが出て、ページが表示されないことがあります。
上記のエラーは、特定のWebサイトにアクセスする際に表示される場合や、特定のブラウザを使用する場合のみ表示されるケースがあります。
本記事では、ブラウザで「Access Denied」のエラーが発生する時の対処方法について紹介します。対処方法は、Windows10/Mac/iPhone/Androidに対応しています。
この記事の内容
「Access Denied」エラーの意味
ブラウザで表示されるAccess Deniedのエラーは、Webサーバー側にページを閲覧する権限がないと判断され、アクセスを拒否された時に表示されるエラーです。
通常このエラーは、外部向けでないファイルを無理矢理サーバーからダウンロードしようとしたり、特定の国・住所でしか利用できないサイトに範囲外の地域からアクセスしようとする際に表示されます。
しかし、アクセスできるはずの一般的なページでもAccess Deniedののエラーが表示されることがあります。
上記の問題が起きる場合は、ブラウザのキャッシュやCookie、ネットワーク関連の設定が原因でアクセスが拒否されているケースが考えられます。
具体的な解決方法について紹介していくので、順にエラーが解決しないか試してみてください。
対処1: ページを読み込み直す
サーバー側の一時的なエラーによってAccess Deniedのエラーが表示されることがあります。
そのため、まずはページを再度読み込み直して、正常に表示されないか確認してください。ページをリロードするには、ブラウザのアドレスバーの「更新マーク」を押します。
ページをリロードしてもAccess Deniedのエラーが表示される場合は、次の対処方法に進んでください。
対処2: ブラウザのキャッシュとCookieを削除する
Access Deniedのエラーは、ブラウザのキャッシュデータとCookieを削除することで解消できる場合が多いです。
Cookieの削除手順はブラウザの種類ごとに異なります。お使いのブラウザに合わせて以下の手順を参考にしてください。
Windows/Macの場合
Microsoft Edge (Chromium版)
- ブラウザを起動し、画面右上の「メニュー(ドットアイコン)」→「設定」の順にクリックします。
- 画面左のメニューから「プライバシー、検索、サービス」をクリックします。
- メニューが表示されない場合は左上の「3本線アイコン」をクリックしてください。
- 「閲覧データをクリア」の「クリアするデータの選択」をクリックします。
- 「時間の範囲」を「すべての期間」に変更して、「Cookieおよびその他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「今すぐクリア」をクリックします。
Google Chrome
- ブラウザを起動し、画面右上の「メニュー(ドットアイコン)」→「設定」の順にクリックします。
- 画面左のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- メニューが表示されない場合は左上の「3本線アイコン」をクリックしてください。
- 「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
- 「期間」を「全期間」に変更して、「Cookieと他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「データを削除」をクリックします。
Firefox
- ブラウザを起動して、画面右上の「メニュー(3本線アイコン)」→「設定」をクリックします。
- 左側のメニューより、「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- 「Cookieとサイトデータ」の項目にある、「データを消去」ボタンをクリックします。
- 「Cookieとサイトデータ」と「ウェブコンテンツのキャッシュ」にチェックを入れて「消去」をクリックします。
- 確認画面が表示されるので「今すぐ消去」をクリックします。
Internet Explorer
- ブラウザを起動して、画面右上の「ギアアイコン」をクリックして「セーフティ」→「閲覧履歴の削除」を選択します。
- 「全般」タブを開いて「閲覧の履歴」項目の中にある「設定」ボタンをクリックします。
- 「インターネット一時ファイルおよびWebサイトのファイル」と「クッキーとWebサイトデータ」にチェックを入れて「削除」をクリックします。
Safari
- ブラウザを起動して、上部メニュー「Safari」→「履歴を消去」をクリックします。
- 消去の対象を「すべての履歴」に変更して「履歴を消去」をクリックします。
iOS/Androidの場合
Safari
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Safari」をタップします。
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップします。
Chrome
- 「Chrome」アプリを開きます。
- 「メニュー(ドットアイコン)」→「履歴」の順にタップします。
- 「閲覧履歴データを削除」をタップします。
- 「期間」を「全期間」に変更して、「Cookieと他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「データを削除」もしくは「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
ブラウザのキャッシュとCookieを削除できたら、ブラウザを再起動してページが正常に表示されるか確認してください。
対処3: プロキシを無効にする
ネットワークでプロキシを利用していることが原因で、特定のページのアクセスが拒否されてAccess Deniedのエラーが表示されることがあります。
そのため、プロキシの設定を確認して、設定が有効の場合は無効に変更してください。プロキシの設定を無効化するには、それぞれ次の手順で行います。
Windowsの場合
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を開きます。
- 「ネットワークとインターネット」をクリックします。
- 左側のリストから、「プロキシ」を探してクリックします。
- 「手動プロキシセットアップ」の下にある、「プロキシサーバーを使う」のスイッチを「オフ」に変更します。
Macの場合
- 上部メニューの「Appleマーク」→「システム環境設定」をクリックします。
- 「ネットワーク」をクリックします。
- 「接続済みのネットワーク」を選択して「詳細」をクリックします。
- 「プロキシ」タブを開いて、「構成するプロトコル」内の全ての項目のチェックを外して「OK」をクリックします。
iPhone/iPadの場合
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Wi-Fi」をタップします。
- 「接続しているWi-FiのSSID」をタップします。
- 「プロキシを構成」をタップして「オフ」をタップします。
Androidの場合
- 「設定」アプリを開きます。
- 「無線とネットワーク」、もしくは「ネットワークとインターネット」の「Wi-Fi」をタップします。
- 「接続しているWi-FiのSSID」の「ギアアイコン」をタップします。
- ギアアイコンがない場合は、長押しして「ネットワークを変更」をタップします。
- 「詳細設定」をタップします。
- 「プロキシ」をタップして「なし」に変更します。
プロキシの設定が無効にできたら、再度ページにアクセスして正常に表示されるか確認してください。
対処4: VPNを無効にする
デバイスがVPNに接続していることが原因で、ページのアクセスがブロックされてAccess Deniedのエラーが表示されるケースがあります。
そのため、VPNで通信している場合は、接続を解除してから再度サイトにアクセスしてみてください。VPN接続を切断するには、それぞれ次の手順で操作します。
Windowsの場合
- タスクバーの右側の「吹き出しアイコン」をクリックします。
- アクションセンターが開いたら「VPN」をクリックします。
- 「VPN」の項目がない場合は「展開」をクリックしてください。
- 「接続しているVPN名」の「切断」をクリックします。
Macの場合
- 上部メニューの「Appleマーク」→「システム環境設定」をクリックします。
- 「ネットワーク」をクリックします。
- 「接続済みのVPNのネットワーク名」を選択して「切断」をクリックします。
iPhone/iPadの場合
- 「設定」アプリを開きます。
- 「VPN」のスイッチをタップして「オフ」に変更して接続を解除します。
Androidの場合
- 「設定」アプリを開きます。
- 「無線とネットワーク」、もしくは「ネットワークとインターネット」の「VPN」をタップします。
- 「接続済みのVPNのネットワーク名」を選択して「切断」をクリックします。
以上の手順でVPN接続を切断できたら、ページを読み込み直して正常に表示されるか確認してください。
対処5: ブラウザをリセットする
PCのブラウザの場合は、ブラウザの設定に問題があることが原因で、特定のページにアクセスする際にAccess Deniedのエラーが出ることがあります。
具体的には、プロキシやVPNを使用する拡張機能がインストールしていたり、特定のページで機能の制限を設定しているケースが考えられます。
そのため、ブラウザの設定を一度リセットしてからページが正常に表示されないか確認してください。ブラウザのリセットは、それぞれ次の手順で行います。
Edge
- ブラウザを起動し、画面右上の「メニュー(ドットアイコン)」→「設定」の順にクリックします。
- 左ペインで「設定のリセット」をクリックします。
- 右ペインで「設定を復元して規定値に戻します」をクリックします。
- 確認画面が表示されるので「リセット」をクリックします。
Chrome
- ブラウザを起動し、画面右上の「メニュー(ドットアイコン)」→「設定」の順にクリックします。
- 「詳細設定」をクリックします。
- 「リセットとクリーンアップ」の「設定を元の既定値に戻す」をクリックします。
- 確認画面が表示されるので「設定のリセット」をクリックします。
Firefox
- ブラウザを起動して、アドレスバーに「about:support」と入力してEnterキーを押します。
- 「Firefoxをリフレッシュ」をクリックします。
- 確認画面が表示されるので「Firefoxをリフレッシュ」をクリックします。
以上でブラウザの設定をリセットすることができます。設定をリセットできたら、ブラウザを再度起動してページが正常に表示されるか確認してください。
対処6: 他のブラウザからアクセスする
使用しているブラウザに不具合などの問題があることが原因で、Access Deniedのエラーが表示されるケースが少なからず考えられます。
そのため、Google Chrome, Microsoft Edge, Firefoxなどの別のブラウザを使用してページにアクセスしてみてください。
別のブラウザで正常に表示できる場合は、ブラウザに問題があると判断できます。ブラウザに問題があった場合は、アプリのアップデートや再インストールを行なってください。
対処7: ネットワーク関連のアプリケーションをアンインストールする
Windows、Macの場合は、インストールしているアプリケーションが原因で、Access Deniedのエラーがブラウザに表示されるケースがあります。
特にSoftether VPNやLogMeIn Hamachi、ExpressVPNなどのVPN関連のアプリケーションが原因になる場合があります。
上記の問題が考えられる場合は、問題のアプリケーションをアンインストールしてエラーが解決しないか試してみてください。
インストールしているアプリケーションが原因か分からない場合は、PCをクリーンブートで起動してエラーが解決するか確認してください。
クリーンブートでエラーが解決される場合は、インストールしているアプリケーションに問題があると判断できます。
対処8: セキュリティアプリを無効化する
デバイスにインストールしているサードパーティのセキュリティアプリが原因で、Access Deniedのエラーがブラウザに表示されるケースがあります。
そのため、インストールしているセキュリティアプリを無効化、もしくはアンインストールした状態でエラーが解決しないか確認してください。
セキュリティアプリが原因だった場合は、Web関連のセキュリティ機能の設定を変更するか、他のセキュリティアプリの使用を検討してください。
対処9: サーバー側で問題を修正する
ここまでの対処方法でAccess Deniedのエラーが解決しない場合は、Webサーバー側に障害や不具合があり、サイトに正常にアクセスできなくなっていることが考えられます。
特にブラウザやデバイスを変えてもページにアクセスできない状態であれば、サーバー側にトラブルが起きていると判断できます。具体的なトラブルは次の通りです。
- 誤ったIP制限をかけている
- サーバー上のファイルのパーミションが正しくない
- サーバーの保護機能やセキュリティ機能の誤動作・バグ・不具合
- ハッキング被害を受けており、サーバーの設定が書き換えられている
サーバー側に上記のような問題がある場合は、サイトの利用者ではなくサーバーの管理者が対処する必要があります。
そのため、サーバーの問題が改修されるのを待って後日再度アクセスを試してみてください。サーバーの管理者が問題に気づいていないようであれば、問い合わせフォームなどから管理者に問題を報告してみてください。
自身で管理しているWebサイトでAccess Deniedのエラーが発生する場合は、以下の項目を確認して問題を修正してください。
- .htaccessファイル等で誤ったアクセス制限をかけていないか確認する
- 適切なファイルのパーミションを設定する
- サーバーのセキュリティ機能が不具合を起こしていないか確認する
非常に役立ちました。
アクセスできなかった問題も解決しました。
有難うございました。