Windows10のPCでファイルを開こうとしたり、アプリを起動しようとすると「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが表示される場合があります。
このエラーは、フォトなどの標準アプリを起動する際に発生することが多いですが、エクスプローラーの操作時やプリンターの設定時に発生することもあります。
本記事では、Windows10で「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが発生した時の解決方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: Remote Procedure Callサービスを起動する
Remote Procedure Callサービスに問題が起きて停止していることが原因で、「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが発生することがあります。
そのため、Remote Procedure Callサービスの状態を確認して、停止している場合は起動することでエラーを解消できます。サービスを起動するには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが表示されます。「名前」欄に、「services.msc」と入力して「OK」をクリックします。
- 「サービス」ウィンドウが開きます。サービスの一覧から「Remote Procedure Call (RPC)」の項目を探してダブルクリックします。
- プロパティウィンドウが開きます。「全般」タブ内にある「スタートアップの種類」を「自動」に変更します。
- 既に「自動」に設定されている場合は操作は不要です。
- 設定がグレーアウトしていて変更できない場合は、手順7に進みます。
- 「サービスの状態」を確認します。サービスの状態が「実行中」の場合は、「停止」→「開始」の順にクリックします。
- 「停止」と表示されている場合は、「開始」ボタンをクリックしてサービスを再起動します。
- 設定が終わったら「OK」ボタンをクリックしてプロパティウィンドウを閉じます。
- サービス管理ツールのウィンドウに戻ったら、サービス一覧で「DCOM Server Process Launcher」の項目をダブルクリックします。
- 「スタートアップの種類」を「自動」に設定し、サービスの状態が「停止」の場合は「開始」ボタンをクリックします。
- 設定が完了したら「適用」ボタンをクリックしてからプロパティウィンドウを閉じます。
- 再びサービス管理ツールのウィンドウに戻ったら、サービス一覧で「Remote Procedure Call (RPC) Locator」の項目をダブルクリックします。
- 「スタートアップの種類」を「手動」に設定します。サービスの状態が「停止」の場合は、「開始」ボタンをクリックします。
- 「サービスの状態が「実行中」の場合は、「停止」→「開始」の順にクリックします。
- 設定が終わったら全ての設定ウィンドウを閉じ、パソコンを再起動します。
Remote Procedure Callサービスを起動できたら、「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが解決したか確認してください。
対処3: 既定のアプリをデフォルトに戻す
ファイルを開こうとすると「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが発生する場合は、既定のアプリをデフォルト設定にリセットすることでエラーが解決する可能性があります。
既定のアプリをデフォルト設定にリセットするには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- 左ペインで「既定のアプリ」をクリックします。
- 右ペインで、「Microsoftが推奨する規定値にリセットする」の「リセット」ボタンをクリックします。
- チェックマークが付いたらリセット完了です。
既定のアプリをリセットできたら、再度ファイルを開いてエラーが解決したか確認してください。
対処3: エラーが出るアプリを修復・リセットする
ファイルを開く際に特定のアプリで「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが発生する場合は、アプリの修復とリセットを試してみてください。
画像/写真ファイルを開こうとするとエラーが出る場合は、以下のようにフォトアプリを修復します。
- 「Windowsマーク」を右クリックし、「アプリと機能」を選択して、「詳細オプション」をクリックします。
- 右ペインのアプリ一覧で、「Microsoftフォト」のアイコンを探してクリックします。
- その他のアプリの場合は、エラーが発生するアプリを選択してください。
- 「修復」ボタンをクリックしてアプリの修復を実行します。
- チェックマークが表示されたらアプリの修復は完了です。
- 修復でエラーが解決しない場合は、続けて「リセット」ボタンをクリックします。
- チェックマークが表示されたらアプリの設定がリセットされます。
アプリの修復とリセットが完了したら、アプリを再度起動してリモートプロシージャコールのエラーが解決したか確認してください。
Microsoftフォト以外のアプリで問題が起きている場合は、アプリをアンインストールしてから再インストールしてみてください。
対処3: Remote Procedure Callの関連サービスを再起動する
リモートプロシージャコールに関連するサービスを全て再起動することで、「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが解決する可能性があります。
リモートプロシージャコールに関連するサービスを全て再起動するには、次の手順でコマンドを実行してください。
- 「Windowsマーク」をクリックして「cmd」と入力します。
- 検索結果の一覧で「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
- 次のコマンドを一行ごとに入力して順番にEnterキーで実行します。
net start rpcss net stop wuauserv net stop cryptSvc net stop bits net stop msiserver ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old net start wuauserv net start cryptSvc net start bits net start msiserver
- 全てのコマンドが実行できたら、コマンドプロンプトを閉じます。
以上の手順で、リモートプロシージャコールの関連サービスを再起動することができます。再起動できたら、リモートプロシージャコールのエラーが解決したか確認してください。
対処4: Windows Updateを実行する
Windowsのシステムの不具合が原因で、「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが発生することがあります。
Windowsの不具合は、最新のWindows Updateを適用することで修正される可能性があります。
そのため、Windows Updateを確認して、新しい更新プログラムがある場合はアップデートを適用してください。Windows Updateを実行するには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- Windowsが最新の状態になったことを確認します。
- 「再起動」や「ダウンロード」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。
Windowsを最新のバージョンにアップデートできたら、「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが解決したか確認してください。
対処2: システムファイルチェッカーツールを実行する
Windowsのシステムファイルが破損していたり、不整合が起きていることが原因で、「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが発生することがあります。
そのため、Windows10に標準で実装されているシステムファイルチェッカーツールを実行して、システムファイルの修復を試してみてください。
システムファイルチェッカーツールを実行するには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択して起動します。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
sfc /scannow
- システムファイルチェッカーツールが完了したら、続いて以下のコマンドを実行します。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
- 自動修復が完了したらPCを再起動します。
システムフィアルが修復できたら、リモートプロシージャコールのエラーが解決したか確認してください。
対処5: 最後に適用した更新プログラムをアンインストールする
WindowsUpdate後にリモートプロシージャコールのエラーが発生するようになった場合は、最新の更新プログラムに不具合があることが考えられます。
そのため、最後に適用した更新プログラムをアンインストールすることでエラーを解決できる可能性があります。
WindowsUpdateの更新プログラムをアンインストールするには、いずれかの方法で行なってください。
方法1: 更新プログラムを手動でアンインストールする
最後に適用した更新プログラムを手動でアンインストールするには、次の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を開きます。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 「Windows Update」の画面が表示されます。「更新の履歴を表示する」をクリックします。
- 「更新プログラムをアンインストールする」をクリックします。
- Windows Updateでインストールされた更新プログラムの一覧が表示されます。
- 「インストール日」の情報から、最後にインストールされた「更新プログラム名」を右クリックして「アンインストール」を選択します。
- 更新プログラムのアンインストールが開始します。
- アンインストールが完了したら、「今すぐ再起動する」をクリックしてパソコンを再起動します。
更新プログラムをアンインストールできたら、リモートプロシージャコールのエラーが解決したか確認してください。
方法2: システムの復元を実行する
更新プログラムを手動でアンインストールしても解決しない場合は、システムの復元を実行することを検討してください。
システムの復元を実行することで、Windowsをアップデートの前のエラーが出なかった日付の状態に戻すことができます。
システムの復元を実行する詳しい手順については、次のページを参考にしてください。