PCの画面の色合いがおかしい(黄ばむ/青い)時の対処 – Windows10

Pcの画面の色合いがおかしい

Windows10のPCを使用していると、ディスプレイ画面の色合いが黄ばんで見えたり、青白く見えたりする場合があります。

この画面の色合いの問題は、ディスプレイの交換によって発生するケースもありますが、いつの間にか突然発生したり、WindowsUpdateの直後などに発生するケースもあります。

本記事では、Windows10のPCで画面の色合いがおかしい時の対処方法について詳しく紹介します。画面の色合いに違和感がある場合は、修正する参考にしてください。

対処1: 夜間モードを無効にする

アクションセンター-夜間モードを無効にする

Windows10には、夜間にブルーライトを軽減するための夜間モードが実装されています。初期設定では21:00〜7:00の間に夜間モードが自動的にオンになります。

夜間モードがオンになると、画面の色温度が調整されて、暖色系の色合い(黄色やオレンジ色が強くなる)に変更されます。

そのため、夜間モードをオフにすることで、画面の色合いの問題を解決できる可能性があります。夜間モードをオフにするには、以下の手順で操作します。

  1. タスクバーの右側の「アクションセンター(吹き出しアイコン)」をクリックします。
  2. 「夜間モード」のタイルが有効(青色)になっている場合は、クリックして無効化します。

夜間モードの設定は、ディスプレイ設定から無効化することもできます。ディスプレイ設定から無効化するには、以下の手順で操作します。

  1. デスクトップの何もない場所を右クリックして「ディスプレイ設定」を選択します。
    • または、「Windowsマーク」→「設定」→「システム」→「ディスプレイ」の順にクリックすることでも同様の操作ができます。
  2. 右ペインの「夜間モード」をスイッチをクリックして「オフ」に変更します。
    ディスプレイ設定 夜間モード無効化

上記の手順で夜間モードをオフにすると色合いが直ぐに元に戻ります。夜間モードをオフにした場合は、画面の色合いの問題が解決したか確認してください。

色温度調整のアプリケーションを無効にする

PCに色温度を調整するアプリケーション(f.luxなど)をインストールしている場合も、夜間モードと同じように暖色系の色合いになります。

そのため、色温度調整のアプリケーションをインストールしている場合は、機能を無効化するか、アプリのアンインストールを行ってください。

対処2: カラープロファイルを変更する

カラープロファイルを変更する

ディスプレイアダプターに設定されているカラープロファイルに問題があることが原因で、画面の色合いがおかしいケースが考えられます。

そのため、カラープロファイルを変更することでも色合いの問題が解決する可能性があります。カラープロファイルを変更するには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」をクリックして「色の管理」と入力します。
  2. 検索結果に表示される「色の管理(コントロールパネル)」をクリックします。
  3. 右上の表示方法を「アイコン」に切り替えて、一覧から「色の管理」をクリックします。
  4. 色の管理ウィンドウが表示されたら、「デバイス」のセレクトボックスをクリックして「色合いに問題があるディスプレイ」を選択します。
  5. 「このデバイスに自分の設定を使用する」にチェックを入れて、下部の「追加」ボタンをクリックします。
  6. プロファイルの一覧で、「sRGB仮想デバイスモデルプロファイル」を選択して「OK」をクリックします。
  7. 追加した「sRGB仮想デバイスモデルプロファイル」を選択した状態で「既定のプロファイルに設定」をクリックします。
  8. 「閉じる」をクリックして色の管理ウィンドウを閉じます。

以上の手順で、カラープロファイルを変更することができます。プロファイルを変更できたら、色合いの問題が解決したか確認してください。

対処3: ディスプレイケーブルの接続を確認する

ディスプレイケーブルの接触不良が原因で、画面の色合いに問題が起きるケースがあります。

そのため、ディスプレイケーブルの接続端子がしっかり奥まで刺さっているか確認してください。ディスプレイ側とPC側の両方の接続を確認してください。

また、ディスプレイケーブルの断線によって色合いに問題が出るケースもあります。ケーブルを動かすと色合いが変化する場合は、新しいケーブルに交換してください。

対処4: グラフィックカードのカラー設定を調整する

グラフィックカードの色設定

グラフィックカードの色設定に問題があることが原因で、画面の色合いがおかしくなるケースもあります。

そのため、グラフィックカードの色設定を行うグラフィックコントロールパネルを開いて、色設定を調整するか、デフォルトの設定に戻してみてください。

搭載しているグラフィックカードのメーカーによって、コントロールパネルで色設定を変更する方法は異なります。それぞれのメーカーの手順は以下の通りです。

Intel製GPUを搭載している場合

  1. 「Windowsマーク」をクリックして、アプリ一覧から「インテル(R)グラフィックスコマンドセンター」または「インテル(R)グラフィックスの設定」をクリックします。
  2. 「ディスプレイ」をクリックします。
  3. 「色(または色設定)」をクリックします。
  4. 各色の明るさ・コントラストなどのスライダーをドラッグして色合いを正しく調整します。
    • 各色が表示されない場合は、「色の選択」のセレクトボックスで「調整する色」を選択してください。
    • 設定をデフォルトに戻す場合は、「元の色に戻す(またはデフォルトの復元)」をクリックしてください。
  5. 「適用」がある場合は、クリックして設定を反映します。

NVIDIA製GPUを搭載している場合

  1. 「Windowsマーク」をクリックして、「NVIDIAコントロールパネル」を起動します。
  2. 左ペインの「ディスプレイ」の項目を展開して、「デスクトップカラー設定の調整」をクリックします。
  3. 右ペインで、「色合いを調整するディスプレイ」を選択します。
  4. 「NVIDIAの設定を使用する」のオプションを選択しているか確認します。
    • オプションを選択していない場合は、グラフィックカードのカラー設定は影響していないため、他の対処を試してください。
  5. 「カラーチャンネル」のセレクトボックスで「調整する色」を選択して、明るさ・コントラストのスライダーをドラッグして色合いを調整します。
    • 設定をデフォルトに戻す場合は、「初期設定に戻す」をクリックしてください。
  6. 「適用」をクリックして設定を反映します。

AMD製GPUを搭載している場合

  1. 「Windowsマーク」をクリックして、「AMD Radeon Settings」を起動します。
  2. 右上に表示される「設定(ギアアイコン)」をクリックします。
  3. 上に表示されているメニューから「ディスプレイ」をクリックします。
  4. 「カスタムカラー」のスイッチが「オン」になっているか確認します。
    • スイッチが「オフ」の場合は、グラフィックカードのカラー設定は影響していないため、他の対処を試してください。
  5. 色温度・明るさ・コントラストなどのスライダーをドラッグして色合いを調整します。
    • 設定をデフォルトに戻す場合は、「カスタムカラー」のスイッチを「オフ」に変更してください。

グラフィックカードの色設定を調整、またはデフォルトの設定にリセットできたら、画面の色合いの問題が解決したか確認してください。

グラフィックカードの色設定を調整しても問題が解決しなかったり、調整できない場合は、次の対処方法に進んでください。

対処5: ディスプレイ側の設定を調整する

ディスプレイのボタンで色調整

ディスプレイ側の色合いの設定に問題があることが原因で、画面の色合いがおかしいケースが考えられます。

そのため、ディスプレイ側の色設定を確認して、問題がある場合は調整するか、デフォルトの設定に戻してみてください。

ディスプレイ側の色設定を変更するには、ディスプレイ本体に搭載されているメニューボタンを押して、色の設定を選択して調整します。また、色設定を初期化する項目を選択することで、色設定をリセットできます。

ディスプレイ側の色設定を調整する方法は、ディスプレイの機種によって異なるため、マニュアルを確認して調整を行ってください。

対処6: Windowsのカラー設定を調整する

画面の色調整 Windows10

グラフィックカードやディスプレイの色設定に問題がない場合は、Windowsの設定から色合いを調整すると問題が解決する場合があります。

Windows側のカラーバランスの設定を調整するには、以下の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」をクリックして「色の管理」と入力します。
  2. 検索結果に表示される「色の管理(コントロールパネル)」をクリックします。
  3. 右上の表示方法を「アイコン」に切り替えて、一覧から「色の管理」をクリックします。
  4. 「詳細設定」タブを開いて、「ディスプレイの調整」をクリックします。
  5. 画面の色調整ウィザードが表示されたら「次へ」をクリックします。
  6. 案内に従って、「ガンマ」と「カラーバランス」を調整します。
    • 明るさとコントラストの調整は、「明るさおよびコントラストの調整をスキップする」をクリックしてスキップしてください。
  7. 「新しい色調整が作成されました」と表示されたら、「テキストが正しく表示されるよう、[完了]をクリックしたときにClearTypeチューナーを開始する」のチェックを外して「完了」をクリックします。

以上の手順で、Windows側のカラーバランスの設定を調整することができます。調整が完了したら、画面の色合いの問題が解決したか確認してください。

対処7: 最新のグラフィックドライバーにアップデートする

グラフィックドライバーのバージョンが古いことが原因で、画面の色合いに問題が出るケースが考えられます。

そのため、グラフィックドライバーを最新バージョンにアップデートすることで問題が解決する可能性があります。

グラフィックドライバーをアップデートするには、以下の手順で操作します。

  1. PCメーカーの公式ページにアクセスして、製品ページを開きます。
  2. グラフィックドライバーを提供しているページを探して、最新版のドライバーファイルをダウンロードします。
  3. ダウンロードしたファイルをダブルクリックして展開し、インストールファイルをダブルクリックして実行します。
  4. ウィザードが表示されたら、案内にしたがってアップデートを完了します。

以上でグラフィックドライバーを最新版にアップデートすることができます。アップデートが完了したらPCを再起動して、色合いが正常になったか確認してください。

対処8: ディスプレイを交換する

ここまでの方法で色合いの問題が解決しない場合は、使用しているディスプレイ自体に問題があることが考えられます。

液晶ディスプレイは数年程度では問題は起きませんが、10年近く使用すると経年劣化によって色合いに問題が出る場合があります。

特に画面の色合いにムラがある場合はディスプレイの劣化が考えられます。ディスプレイの劣化が考えられる場合は、新しいディスプレイに買い替えることを検討してください。

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