Windows10の夜間モードを有効にすると、PCのディスプレイ画面の色合いは自動で調整され、ブルーライトがカットされるため目の負担が軽減します。
夜間モードは設定をオンにするだけで機能を使用できますが、環境によっては有効にしてもディスプレイに反映されなかったり、設定項目がグレーアウトしていて設定できないことがあります。
本記事では、Windows10で夜間モードが有効に設定できない場合や反映されない時の対処方法について詳しく紹介します。正常に夜間モードが機能しない場合は参考にしてみてください。
この記事の内容
対処1: 夜間モードのスケジュールを確認する
夜間モードのスケジュール設定が有効になっていると、直ぐにはオンにならず設定した時刻になると自動的にオンになります。
そのため、設定を変更してもオンにならない場合は、夜間モードのスケジュール設定を確認してください。また、夜間モードの設定ウィンドウから、今すぐオンにすることもできます。
夜間モードのスケジュール設定を確認して変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウが開いたら、「システム」をクリックします。
- 左ペインの「ディスプレイ」を選択し、右ペインで「夜間モードの設定」をクリックします。
- 「今すぐ有効にする」をクリックして夜間モードが有効になるか試します。
- 項目がグレーアウトしている場合は、『対処6: ディスプレイドライバーを再インストールする』の内容を試してください。
- 夜間モードに自動で切り替わるようにするには、「夜間モードのスケジュール」のスイッチを「オン」に変更します。
- 夜間モードが自動で切り替わらないようにする場合は、スイッチを「オフ」に変更してください。
- 「日没から朝まで」、もしくは「時間の設定」のスケジュール設定を選択します。
- 日没から朝まで: 暗い時間帯(19:10〜5:00)に自動で夜間モードが有効に切り替わるようになります。
- 項目がグレーアウトしている場合は、『対処3: 位置情報のアクセスを許可する』の内容を確認してください。
- 時間の設定: 設定した時刻に夜間モードが自動で切り替わります。時刻を変更する場合は、テキストボックスに時刻を入力してチェックマークをクリックして設定を保存します。
- 日没から朝まで: 暗い時間帯(19:10〜5:00)に自動で夜間モードが有効に切り替わるようになります。
夜間モードのスケジュール設定を変更できたら、設定した時刻に夜間モードに自動的に切り替わるか確認してください。
スケジュール設定を変更しても夜間モードが有効に切り替わらなかったり、夜間モードの設定ができない場合は次の対処に進んでください。
対処2: 夜間モードの強さを調整する
夜間モードの強さ設定が弱いと、夜間モードがオンになっても色合いが変わっていないように見える場合があります。
そのため、夜間モードになっても色合いが変わらない場合は、夜間モードの強さを調整してください。
夜間モードの強さを調整するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウが開いたら、「システム」をクリックします。
- 左ペインの「ディスプレイ」を選択し、右ペインで「夜間モードの設定」をクリックします。
- 「強さ」のスライダーをドラッグで調整します。右側にドラッグすると、より暖色が強調されます。
夜間モードの強さを変更したら、画面の色合いが正常に変わったことを確認してください。
対処3: 位置情報のアクセスを許可する
PCの位置情報が無効になっていると、夜間モードのスケジュール設定で「日没から朝まで」がグレーアウトして選択できない状態になります。
スケジュール設定の「日没から朝まで」が選択できない場合は、デバイスの位置情報のアクセスを許可してください。
デバイスの位置情報のアクセスを許可するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウが開いたら、「プライバシー」をクリックします。
- 左ペインの「位置情報」をクリックします。
- 右ペインで、「このデバイスでの位置情報へのアクセスを許可する」の下にある「変更」ボタンをクリックします。
- ポップアップが表示されたら、スイッチをクリックして「オン」に変更します。
デバイスの位置情報のアクセスを許可できたら、夜間モードのスケジュール設定で「日没から朝まで」を選択できるようになったか確認してください。
対処4: 時刻とタイムゾーンを自動取得する
PCの時刻とタイムゾーンの設定に問題があることが原因で、夜間モードの切り替えの時刻がおかしくなったり、夜間モードが正常に機能しないケースが考えられます。
そのため、PCの時刻とタイムゾーンを自動取得する設定に変更することで問題が解決する可能性があります。
PCの時刻とタイムゾーンを自動取得するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウを開いて、「時刻と言語」をクリックします。
- 左ペインで、「日付と時刻」を選択していることを確認します。
- 右ペインで、「時刻を自動的に設定する」と「タイムゾーンを自動的に設定する」のスイッチを「オン」に変更します。
- 最後に「今すぐ同期」をクリックして、時刻を自動取得します。
PCの時刻とタイムゾーンを自動取得する設定にできたら、夜間モードが機能しない問題が解決したか確認してください。
対処5: PCを再起動する
Windowsに一時的な問題が起きていることが原因で、夜間モードの設定ができなかったり、設定を変更しても反映されない場合があります。
システムの一時的な問題は、PCを再起動することで解決できることが多いです。
そのため、PCを一度再起動してから夜間モードが正常に動作しないか確認してください。再起動しても解決しない場合は、次の対処に進んでください。
対処6: ディスプレイドライバーを再インストールする
夜間モードに関する設定項目がグレーアウトしていたり、夜間モードになっても画面の色合いが変化しない場合は、ディスプレイドライバーに問題があることが考えられます。
そのため、ディスプレイドライバーを再インストールすることで、夜間モードの問題が解決する可能性があります。
ディスプレイドライバーを再インストールするには、以下の手順で操作を行ってください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーウィンドウが表示されたら、一覧から「ディスプレイアダプター」の項目をダブルクリックしてツリーを展開します。
- ツリー内で「ディスプレイドライバー名」を右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 「DisplayLink」や「基本ディスプレイドライバー」は、ドライバーが非対応のため夜間モードを使用できません。
- 確認ダイアログが表示されたら、「アンインストール」をクリックしてアンインストールを実行します。
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」のチェックボックスには、チェックは入れずにアンインストールを実行してください。
- アンインストールが完了したらデバイスマネージャーを終了し、パソコンを再起動します。
- パソコンを再起動すると、削除したドライバーが自動的に再インストールされます。
以上の手順で、ディスプレイドライバーの再インストールすることができます。PCが再起動したら、夜間モードをオンにして正常に色合いが変化するか確認してください。
対処7: 高速スタートアップを無効にする
高速スタートアップとは、パソコンの起動を早くするためのWindowsの機能です。この機能が原因で夜間モードが正常に動作しなくなることがあります。
そのため、高速スタートアップを無効化した状態で、夜間モードが動作しないか確認してみてください。
高速スタートアップを無効化する場合は、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウが開いたら、「システム」をクリックします。
- 左ペインで、「電源とスリープ」をクリックします。
- 右ペインをスクロールして「関連設定」の下にある「電源の追加設定」をクリックします。
- 「電源オプション」ウィンドウが表示されたら、ウィンドウ左上にある「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
- 画面上部にある「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外して、「変更の保存」をクリックして設定を保存します。
以上の手順で高速スタートアップを無効化することができます。PCを再起動して夜間モードが動作するようになったか確認してください。
対処8: WindowsUpdateを実行する
使用しているWindowsのバージョンが古く不具合があることが原因で、夜間モードの設定ができなかったり、正しく機能しないケースが考えられます。
そのため、WindowsUpdateを実行して、全ての更新プログラムを適用し、システムを最新の状態にしてください。
WindowsUpdateを実行するには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 新しい更新プログラムが見つかった場合は、自動でインストールされます。
- 「再起動」や「ダウンロード」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。
- インストールが完了したら、Windowsが最新の状態になったことを確認します。
Windowsを最新の状態にアップデートできたら、夜間モードが正常に機能するようになったか確認してください。最新のWindowsで夜間モードが機能しない場合は、次の対処に進んでください。
対処9: 夜間モード設定を初期化する
これまでに紹介した方法を試しても解決しない時は、夜間モードに関連するレジストリキーを初期化することで問題が解決する可能性があります。
夜間モードに関連するレジストリキーを初期化するには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「名前」欄に「regedit」と入力し、「OK」をクリックします。
- レジストリエディターが起動したら、ウィンドウ左側のツリーを展開して以下のキーにアクセスします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\CloudStore\Store\DefaultAccount\Cloud
- 「Cloud」キーを右クリックして「エクスポート」を選択し、レジストリのバックアップを保存しておきます。
- 「Cloud」キーを展開して、次の2つのキーを削除します。キーを削除するには、キー名を右クリックし、「削除」を選択してください。
- default$windows.data.bluelightreduction.bluelightreductionstate
- default$windows.data.bluelightreduction.settings
- キーを削除できたら、レジストリエディターを閉じてパソコンを再起動します。
- 再起動するレジストリが再生成されて、夜間モードの設定が初期化されます。
以上の手順で、夜間モードに関連するキーを初期化することができます。再起動できたら、夜間モードをオンにして正しく動作するか確認してください。