ノートパソコンを使用していると、突然ディスプレイ画面にノイズや線が入って表示がおかしくなることがあります。また、ブロックノイズが発生してぐちゃぐちゃに表示されたり、ちらつきが発生することもあります。
ノートパソコンの画面の異変はハードウェアの故障も考えられますが、ディスプレイ関連の設定やグラフィックドライバーの再インストールなどで解決できる場合もあります。
本記事では、ノートパソコンの画面がおかしい時の対処方法について詳しく紹介します。修理に出す前に本記事の対処を参考にしてみてください。
この記事の内容
対処1: ディスプレイのリフレッシュレートを修正する
ディスプレイ設定のリフレッシュレートがノートパソコンの画面の仕様と一致していないことが原因で、画面にノイズやが線が入るケースが考えられます。
そのため、ディスプレイ設定のリフレッシュレートを確認して、問題がある場合は修正してください。具体的な操作手順は以下の通りです。
- 「Windowsマーク」をクリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウが開いたら、「システム」をクリックします。
- 左ペインで「ディスプレイ」を選択し、右ペインの「ディスプレイの詳細設定」をクリックします。
- 更新間隔の「リフレッシュレート」のセレクトボックスをクリックして「60Hz」を選択します。
- 環境によっては60Hz以外のリフレッシュレートを選択する場合もあります。ノートパソコンに搭載されているディスプレイの仕様を確認して適した値を選択してください。
- 確認メッセージが表示されたら、「変更の維持」ボタンをクリックします。
リフレッシュレートの値を修正できたら、画面の表示の問題が解決したか確認してください。
NVIDIAのグラフィックボードを搭載している場合
NVIDIA製のグラフィックボードを搭載しているノートPCの場合は、上記の設定手順でリフレッシュレートを変更できないことがあります。
リフレッシュレートを変更できない場合は、以下の手順を参考にNVIDIAコントロールパネルからリフレッシュレートの変更を行ってください。
- デスクトップの何もない場所を右クリックして、「NVIDIAコントロールパネル」をクリックして起動します。
- または「Windowsマーク」をクリックして、アプリ一覧から「NVIDIAコントロールパネル」を起動してください。
- 左ペインの「ディスプレイ」ツリーを展開して、「解像度の変更」を選択します。
- 右ペインで、「リフレッシュレート」のセレクトボックスをクリックして「60Hz」を選択します。
- 右下に表示される「適用」をクリックします。
以上の手順で、NVIDIAコントロールパネルからリフレッシュレートの設定を変更できます。
対処2: 適切な解像度を選択する
ディスプレイの設定でノートパソコンの画面に適切な解像度が選択されていないことが原因で、画面の表示にノイズや線が入るケースがあります。
そのため、ディスプレイの設定を確認して適切な解像度を選択していることを確認してください。解像度を確認する手順は、以下の通りです。
- 「Windowsマーク」をクリックして「設定」を選択します。
- 設定ウィンドウが開いたら、「システム」をクリックします。
- 左ペインの「ディスプレイ」を選択します。
- 右ペインで「ディスプレイの解像度」をクリックし、解像度のリストから「最適な解像度(推奨が表示されている解像度)」を選択します。
- 既に最適な解像度が選択されている場合は、別の対処方法を試してください。
- 画面の解像度が切り替わったら、表示を確認して「変更の維持」ボタンをクリックします。
ディスプレイの設定で最適な解像度に変更できたら、ノートパソコンの画面の表示が正常になったか確認してください。
対処3: グラフィックドライバーを再インストールする
グラフィックドライバーに問題が起きていることが原因で、ノートパソコンの画面に線やノイズが入るケースが考えられます。
そのため、グラフィックドライバーを再インストールすることで、問題が解決する可能性があります。
グラフィックドライバーを再インストールするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーが起動したら、「ディスプレイアダプタ」のツリーを展開します。
- 「グラフィックドライバー名」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 警告が表示されたら、再度「アンインストール」をクリックします。
- アンインストールしたらPCを再起動します。
- PCを再起動すると、自動でディスプレイドライバがインストールされます。
以上の手順で、グラフィックドライバーを再インストールすることができます。再インストールができたら、画面の表示が改善したか確認してください。
対処4: 最新のグラフィックドライバーを手動でインストールする
グラフィックドライバーの再インストールを行っても解決しない場合は、手動で最新のグラフィックドライバーをインストールすることで画面の問題が解決する場合があります。
最新のグラフィックドライバーを手動でインストールするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーが起動したら、「ディスプレイアダプタ」のツリーを展開します。
- 「グラフィックドライバー名」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 警告が表示されたら、再度「アンインストール」をクリックします。
- ドライバーをアンインストールできたら、グラフィックボードのメーカーのドライバダウンロードページにアクセスします。
- 使用しているグラフィックボードの型番で検索し、最新版のドライバーファイルをダウンロードします。
- 使用しているグラフィックボードの型番が不明な場合は、『PCのスペック(性能)や構成を確認する方法 – Windows10【メモリ/CPU/グラボ】』にページを参考にしてください。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして展開し、フォルダ内の実行ファイルをダブルクリックします。
- インストールウィザードにしたがってグラフィックドライバーをインストールします。
- NVIDIAの場合は、インストールのオプションで「カスタムインストール」→「クリーンインストール」を選択します。
最新のグラフィックドライバーを手動でインストールできたら、画面の表示の問題が解決したか確認してください。
対処5: Windowsのレポート関連のサービスを無効化する
Windowsのレポート関連のサービスである「Windows Error Reporting Service」や「Problem Reports Control Pannel Support」が原因で、ノートパソコンの画面に問題が起きるケースがあります。
そのため、これらのサービスを無効化することで、画面の問題が改善する可能性があります。レポート関連のサービスは、システムにエラーなどのトラブルが起きた際に使用されますが、機能を無効にしても問題は起きません。
Windowsのレポート関連のサービスを無効化するには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「msconfig」と入力して「OK」をクリックします。
- 「サービス」タブを開いて、サービスの一覧から以下のサービスのチェックを外します。
- Windows Error Reporting Service
- Problem Reports Control Pannel Support
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
- PCを再起動して設定を反映します。
サービスを無効化してPCを再起動できたら、画面が正しく表示されるようになった確認してください。問題が解決しない場合は設定を元に戻して、次の対処法に進んでください。
対処6: 互換性のないアプリケーションをアンインストールする
互換性のないアプリケーションがインストールされていることが原因で、ノートパソコンの画面にノイズや線が入って乱れるケースがあります。過去にもiCloud、Norton、IDTオーディオなどの古いアプリケーションで同様の問題が発生しています。
そのため、PCをセーフモードで起動した状態で、画面の問題が発生するか確認してください。セーフモードで起動する方法、以下のページを参考にしてください。
セーフモードの状態で起動できたら、画面の表示に問題が起きるか確認してください。
セーフモードの状態で問題が解決する場合は、インストールしているアプリケーションに原因があると判断できます。原因として疑われるアプリケーションがある場合は、アプリケーションのアンインストールを行ってください。
解決しない場合
ここまでの対処方法を試しても問題が解決しない場合は、ノートパソコンのディスプレイまたはGPU自体に問題があることが考えられます。
考えられる問題としては、接続ケーブルの接触不良やハードウェアの破損が考えられます。
物理的な故障は自身で対処することは難しいため、ノートパソコンメーカーのサポート窓口や修理業者に問い合わせて診断と修理を依頼してください。
また、ノートパソコン自体が古い場合は、新しいノートパソコンに買い替えることも検討してください。