Mac環境でもMicrosoft Teamsを使用して、チャットや通話、ビデオ会議などの機能を利用することができます。
しかし、MacでTeamsの画面共有機能を使用しようとすると、画面が映らず真っ暗になってしまったり、エラーメッセージが出て画面共有ができないケースがあります。
本記事では、MacでTeamsの画面共有ができない/表示されない時の対処方法について詳しく紹介します。対処内容は、アプリ版とWeb版両方を想定しています。
この記事の内容
対処1: プライバシー設定でTeamsを許可する
Macのプライバシー設定に問題があることが原因で、Teamsの画面共有ができないケースが考えられます。
Teamsの画面共有時にセキュリティに関するエラーメッセージが出る場合は、以下の手順でプライバシー設定でTeamsを許可してください。
- 「Appleマーク」をクリックして、「システム環境設定」を選択します。
- 「セキュリティとプライバシー」をクリックします。
- 中央上部のメニューより「プライバシー」をクリックします。
- 画面左下の「カギアイコン」をクリックして、Macのパスワードを入力してロックを解除します。
- 左のリストより「アクセシビリティ」をクリックします。
- 右側のアプリ一覧で、「Microsoft Teams」にチェックを入れます。
- 左のリストで「画面収録」の項目を探してクリックします。
- 右側のアプリ一覧で「Microsoft Teams」にチェックを入れます。
- Microsoft Teamsの項目がない場合は、Teamsの画面共有を開始した状態で設定してみてください。
プライバシー設定でTeamsを許可できたら、Teamsを再起動して画面共有ができるようになったか確認してください。
対処2: 新しい会議エクスペリエンスを無効にする
新しい会議エクスペリエンスのオプションが有効になっていることが原因で、Teamsの画面共有ができないケースがあります。
そのため、新しい会議エクスペリエンスのオプションを無効に変更して、画面共有ができないか確認してください。このオプションを無効にするには、以下の手順で操作してください。
- Teamsを起動して、「プロフィールアイコン」をクリックして「設定」を選択します。
- 左のリストから「一般」を選択します。
- 右ペインの「新しい会議エクスペリエンスをオンにする」のチェックを外します。
- Teamsを終了して再起動します。
オプションを無効にしてTeamsを再起動できたら、画面共有ができない問題が解決したか確認してください。
対処3: 会議ポリシーで画面共有を有効にする
Teamsの会議ポリシーの設定で画面共有が無効になっていることが原因で、画面共有ができないケースが考えられます。
そのため、会議ポリシーの設定を確認して、画面共有を有効にすることで問題が解決する可能性があります。会議ポリシーで画面共有を有効にするには、以下の手順で操作してください。
- 『Microsoft Teams管理センター』にアクセスします。
- 左のメニューから「会議」を開き、「会議ポリシー」を選択します。
- 「追加」をクリックします。
- 既にポリシーを作成している場合は、「ポリシー名」を選択して「編集」をクリックしてください。
- 「画面共有モード」の設定が「無効」になっている場合は「画面全体」に変更します。
- 「PowerPointの共有を許可」「ホワイトボードを許可」「メモの共有を許可する」のすべてのスイッチを「オン」に変更します。
- 「保存」をクリックします。
会議ポリシーの設定を変更できたら、会議を開始/参加して画面共有ができるようになったか確認してください。
対処4: Teamsをアップデートする
画面共有をする側、または画面共有を見る側のTeamsのバージョンが古いことが原因で、画面共有が正常に映らないケースが考えられます。
そのため、Teamsのアップデートを実行して、最新バージョンになっているか確認してください。Teamsのアップデートを実行するには、以下の手順で操作します。
- Teamsを起動してメイン画面を表示します。
- 画面左下にある「アカウントアイコン」をクリックします。
- メニューから「更新プログラムの確認」をクリックします。
- アップデート可能であればその場で自動でアップデートが開始します。
- 「更新プログラムの確認」をクリックしてもアップデートが行われない場合は、すでに最新版になっているため別の対処方法を試してください。
アップデートが完了したらTeamsを再起動して、画面共有ができるようになったか試してみてください。
対処5: NetAuthAgentを再起動する
Macのデータの送受信を行うNetAuthAgentが正常に動作していないことが原因で、Teamsの画面共有が正常に機能しないケースが考えられます。
そのため、NetAuthAgentを再起動することで、画面共有の問題が解決する可能性があります。NetAuthAgentを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- Finderを開きます。
- 「アプリケーション」フォルダを開いて、その中にある「ユーティリティ」フォルダを開きます。
- ユーティリティフォルダ内の「アクティビティモニタ」をダブルクリックして起動します。
- アクティビティモニタが開いたら、プロセスの一覧から「NetAuthAgent」をクリックして選択します。
- 項目が多くて見つからない場合は、右上の検索ボックスに「NetAuthAgent」と入力してください。
- 画面上部にある「バツボタン」をクリックして、NetAuthAgentの動作を停止します。
- アクティビティモニタを閉じて、Teamsの画面共有を開始します。
以上の手順で、NetAuthAgentが再起動して画面共有を開始することができます。画面共有が正常に表示されるようになったか確認してください。
対処6: Teamsのキャッシュを削除する
アプリ版のTeamsを使用している場合は、キャッシュデータに問題が起きていることが原因で、画面共有が正常にできないケースが考えられます。
そのため、Teamsアプリのキャッシュを削除して、画面共有の問題が解決しないか試してみてください。Teamsアプリのキャッシュを削除するには、以下の手順で操作します。
- Teamsが起動している場合は、ドックで「Teams」を右クリックして「終了」を選択します。
- Finderを起動して、上部のメニューバーから「移動」→「フォルダへ移動」を選択します。
- 「フォルダの場所を入力」欄に、「~/ライブラリ/Application Support/Microsoft/Teams/」と入力し、「移動」をクリックします。
- Teamsフォルダが開いたら、以下のフォルダをすべて削除します。
- blob_storage
- Cache
- databases
- GPUCache
- IndexedDB
- Local Storage
- tmp
- 「Application Cache」フォルダを開いて、「Cache」フォルダがある場合は削除します。
以上で、Teamsアプリのキャッシュデータを削除することができます。削除が完了したら、Teamsを起動して画面共有ができるようになったか確認してください。
対処7: ブラウザを変更する/アプリ版を使用する
Web版Teamsの会議や画面共有などの一部の機能は、Safariをサポートしていません。
そのため、Safariを使用している場合は、Safariの代わりにGoogle Chromeを使用して画面共有を行ってみてください。
Google Chromeは以下のページからダウンロードできます。「Chromeをダウンロード」をクリックし、手順に従ってインストールしてください。
ブラウザを変更したくない場合は、デスクトップアプリ版のTeamsを使用することを検討してください。デスクトップアプリ版のTeamsは、以下のページからダウンロードできます。
「Teamsをダウンロード」ボタンより、インストーラをダウンロードしてください。その後、インストーラを起動し、Teamsのインストールを行ってください。