Zoomが「接続しています」のまま繋がらない時の対処法 – Windows/Mac

PCでZoomのミーティングに参加しようとすると「接続しています」の状態のまま進まず、ミーティングに繋がらないトラブルが発生することがあります。

また、ミーティングに繋がらない状態でしばらく待つと「接続できません」の5003エラーが発生して接続が失敗してしまうケースもあります。

本記事では、Zoomが「接続しています」のままミーティングに繋がらない/接続できない時の対処方法について詳しく紹介します。対処内容は、WindowsとMacを想定しています。

対処1: Zoomアプリを再起動する

Zoomのクライアントアプリに一時的な問題や不具合が発生していることが原因で、「接続しています」のまま繋がらないケースが考えられます。

そのため、Zoomアプリを一度完全に終了して再起動してから接続することで、問題が解決する可能性があります。Zoomアプリを完全に終了して再起動するには、以下の手順で操作してください。

  • Windowsの場合:
    1. 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
    2. 「タスクマネージャー」が起動したら、詳細表示になっていることを確認して「プロセス」タブを開きます。
      • 簡易表示の場合は、左下の「詳細」をクリックして切り替えてください。
    3. プロセスの一覧で、「Zoom」を探し右クリックして「タスクの終了」を選択します。
    4. Zoomアプリを通常の手順で起動します。
  • Macの場合:
    1. 「Appleマーク」をクリックして「強制終了」を選択します。
    2. 起動中のアプリ一覧から「Zoom」を選択して、「強制終了」をクリックします。
    3. 確認ダイアログが表示されたら「強制終了」をクリックします。
    4. Zoomアプリを通常の手順で起動します。

Zoomアプリを再起動できたら、ミーティングのURLをクリックするか、ミーティングIDを入力して正常に参加できるか確認してください。Zoomアプリを再起動しても「接続しています」のままミーティングに繋がらない場合は、次の対処法に進みましょう。

対処2: Zoomのサービス状況を確認する

Zoomのミーティングサーバーに障害が発生していることが原因で、ミーティングの参加時に「接続しています」のまま繋がらないケースが考えられます。

そのため、Zoomのサーバーが正常に稼働しているか確認してください。Zoomのサービス状況は、以下の公式ページから確認できます。

ミーティングのサービス状況は、「Zoom Meetings」の項目で確認できます。ステータスに「Operational」以外が表示されている場合は、サーバーに障害が発生していることが考えられます。

ミーティングサーバーに障害が発生している場合は、ユーザー側で対処できないためZoomの復旧作業を待ってください。

対処3: PCとネットワーク機器を再起動する

PCのインターネット接続が切れていたり、接続状況が不安定になっていることが原因で、Zoomのミーティングに接続できないケースが考えられます。

そのため、PCがインターネットに正常に接続できていることを確認してください。PCのインターネット接続を確認するには、ブラウザなどを開いてWebページが正常に表示されるか試してください。

PCのインターネット接続に問題がある場合は、PCを一度再起動してからZoomに接続できないか試してみてください。PCを再起動するには、以下の手順で操作します。

  • Windowsの場合: 「Windowsマーク」をクリックして「電源アイコン」→「再起動」を選択します。
  • Macの場合: 「Appleマーク」をクリックして「再起動」を選択します。

PCを再起動できたら、Zoomのミーティングに接続できるようになったか確認してください。

PCを再起動しても問題が解決しない場合は、ルーターなどの全てのネットワーク機器を一度再起動してみてください。ルーターを再起動するには、電源アダプタを抜いて数秒待ってから再度接続します。

補足: 上記の対処を行なってもインターネットに接続できない場合は、以下のページの対処方法を併せて参考にしてください。

対処4: セキュリティソフトを一時的に無効にする

PCにインストールしているサードパーティのセキュリティソフトが原因で、Zoomのミーティングの接続時に「接続しています」のまま繋がらないケースが考えられます。

そのため、セキュリティソフトの機能を一時的に無効にすることで、問題が解決する可能性があります。セキュリティソフトの機能を無効にするには、以下の手順で操作してください。

セキュリティソフトを無効方法はソフトによって異なりますが、タスクバー(またはメニューバー)の右側のアプリアイコンを右クリックして停止できることが多いです。

セキュリティソフトを無効にできたら、その状態でZoomのミーティングに参加できるか確認してください。正常に接続できた場合はセキュリティソフトに原因があることが考えられるため、続けて次の対処を行なってください。

対処5: ファイアウォールでZoomの通信を許可する

セキュリティソフトのファイアウォールがZoomの通信を遮断していることが原因で、「接続しています」の表示のままミーティングに接続できないケースが考えられます。

そのため、セキュリティソフトのファイアウォールの設定でZoomの通信を許可することで、問題が解決する可能性があります。

OS標準のファイアーウォールでZoomの通信を許可する場合は、以下の手順で操作します。サードパーティのセキュリティソフトを使用している場合は、セキュリティソフトによってファイアウォールの設定手順が異なるためヘルプページやマニュアルを参考にしてください。

  • Windowsの場合:
    1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
    2. 「更新とセキュリティ」をクリックします。
    3. 「Windowsセキュリティ」を選択します。
    4. 右ペインの「Windowsセキュリティを開く」をクリックします。
    5. 「ファイアウォールとネットワーク保護」を選択します。
    6. 「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリックします。
    7. 「設定の変更」をクリックします。
    8. 「別のアプリの許可」をクリックします。
    9. 「参照」をクリックします。
    10. Zoomのインストールフォルダを開いて「Zoom.exe」を選択して「開く」をクリックします。
    11. 「追加」をクリックします。
    12. 「プライベート」と「パブリック」にチェックを入れて、「OK」をクリックします。
  • Macの場合:
    1. 「Appleマーク」をクリックして「システム環境設定」を選択します。
    2. 「セキュリティとプライバシー」をクリックします。
    3. 「ファイアウォール」タブを開きます。
    4. 「ファイアウォールオプション」をクリックします。
      • 設定がロックされている場合は、左下の「鍵アイコン」をクリックしてパスワードを入力します。
    5. 「+アイコン」をクリックします。
    6. 「Zoom」を選択して「追加」をクリックします。
    7. 「OK」をクリックして設定を保存します。

ファイアウォールの設定でZoomの通信を許可できたら、Zoomの起動してミーティングの接続を再度試してみてください。

対処6: DNSサーバーを変更する

インターネット接続に使用しているDNSサーバーに問題が起きていることが原因で、Zoomのミーティングに接続できないケースが考えられます。

そのため、DNSサーバーをパブリックDNSに変更することで、問題が解決する可能性があります。DNSサーバーをパブリックDNSに変更するには、以下の手順で操作してください。

  • Windowsの場合:
    1. 「Windowsマーク」を右クリックして「ネットワーク接続」を選択します。
    2. 右ペインで、「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
    3. ネットワーク接続の画面が表示されたら、「接続しているネットワーク(イーサネット、またはWiFi)」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
    4. 項目の一覧から「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」を選択して、「プロパティ」をクリックします。
    5. 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択して、以下のGoogleのパブリックDNSの値を入力して「OK」をクリックします。
      • 優先DNS: 8.8.8.8
      • 代替DNS: 8.8.4.4
    6. 項目の一覧から「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」を選択して、「プロパティ」をクリックします。
    7. 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択して、以下のGoogleDNSの値を入力して「OK」をクリックします。
      • 優先DNS: 2001:4860:4860::8888
      • 代替DNS: 2001:4860:4860::8844
    8. 「OK」をクリックして設定を保存します。
  • Macの場合:
    1. システム環境設定を開き、「ネットワーク」をクリックします。
    2. 接続中のネットワークを選択した状態で、「詳細」をクリックします。
    3. 上部に表示されるタブの中から「DNS」をクリックします。
    4. 左下にある「+」ボタンをクリックします。
    5. DNSサーバのリストにGoogleのパブリックDNSの値「8.8.8.8」と「8.8.4.4」を入力して追加します。
    6. 「OK」ボタンをクリックします。

DNSサーバーをパブリックDNSに変更できたら、Zoomのミーティングの参加をやり直して正常に接続できるか確認してください。

対処7: ネットワーク情報をリセットする

DNSキャッシュやWinsockカタログなどのネットワーク情報に問題が起きていることが原因で、Zoomのミーティングに正常に接続できないケースが考えられます。

そのため、ネットワーク情報をリセットして問題が解決しないか確認してみてください。ネットワーク情報をリセットするには、以下の手順で操作してください。

  • Windowsの場合:
    1. 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(Windowsターミナル)」を選択します。
    2. 以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
      ipconfig /flushdns
    3. 以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
      netsh winsock reset
    4. コマンドを実行できたら、PowerShellウィンドウを閉じます。
  • Macの場合:
    1. Finderで「アプリケーション」フォルダを開きます。
    2. 「ユーティリティ」フォルダを開いて、「ターミナル」を起動します。
    3. 以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
      sudo killall -HUP mDNSResponder
      • macOSが10.10〜10.10.3の場合は、以下のコマンドを入力してください。
        sudo discoveryutil mdnsflushcache
    4. コマンドが実行できたら、ターミナルを閉じます。

上記の手順でDNSキャッシュ、Winsockカタログをリセットできたら、Zoomのミーティングに接続できるようになったか確認してください。

対処8: ミーティングに手動で参加する

Zoomのミーティングに参加するURLから接続しようとしていることが原因で、正常にミーティングに繋がらないケースがあります。

そのため、ミーティングIDを直接手動で入力して参加することで問題が解決する可能性があります。Zoomのミーティングに手動で参加するには、以下の手順で操作してください。

  1. Zoomアプリを起動します。
  2. 「参加」をクリックします。
  3. メールなどで通知のある「ミーティングID」を入力して「参加」をクリックします。
    • ミーティングIDが不明な場合は、ミーティング参加のURLの最後の数字を入力してください。
      • : https://xxxxx.zoom.us/j/12345678901の場合は、「12345678901」を入力します。

Zoomのミーティングに手動で参加できたら、正常に接続が完了するか確認してください。

対処9: VPNとプロキシを無効にする

PCでVPNやプロキシによる接続を行なっていることが原因で、Zoomのミーティングに接続できないケースが考えられます。

そのため、VPNとプロキシの設定を確認して、有効になっている場合は無効にしてください。VPNとプロキシを無効にするには、以下の手順で操作します。

  • Windowsの場合:
    1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
    2. 「ネットワークとインターネット」を選択します。
    3. 「VPN」を選択します。
    4. 右ペインの「接続中のVPN」を選択して「切断」をクリックします。
    5. 前の画面に戻って「プロキシ」を選択します。
    6. 「プロキシサーバーを使う」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
  • Macの場合:
    1. 「Appleマーク」→「システム環境設定」の順にクリックします。
    2. 「ネットワーク」をクリックして開きます。
    3. ネットワークの一覧から「接続中のVPN」を選択して「接続解除」をクリックします。
    4. 接続中のネットワークを選択した状態で、「詳細」をクリックします。
    5. 「プロキシ」タブを開きます。
    6. 構成するプロトコルの一覧で、全てのチェックボックスのチェックを外して「OK」をクリックします。

VPNとプロキシを無効にできたら、Zoomのミーティングの参加をやり直して正常に接続できるようになったか確認してください。

対処10: Zoomとシステムをアップデートする

Zoomアプリやシステムのバージョンが古く不具合があることが原因で、ミーティングに正常に繋がらないケースが考えられます。

そのため、Zoomとシステムを最新バージョンにアップデートして問題が解決しないか確認してみてください。

Zoomアプリをアップデートするには、以下の手順で操作してください。

  • Zoomアプリをアップデートする:
    1. Zoomアプリを起動します。
    2. 画面右上の「プロフィールアイコン」をクリックします。
    3. 「アップデートを確認」をクリックします。
    4. アップデートが見つかった場合は、「更新」をクリックしてアップデートを完了します。
  • Windowsをアップデートする:
    1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
    2. 「更新とセキュリティ」→「Windows Update」をクリックします。
      • Windows11の場合は、左ペインの「Windows Update」をクリックします。
    3. 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
    4. 新しい更新プログラムが見つかった場合は、自動でインストールされます。
      • 「再起動」や「ダウンロード」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。
    5. インストールが完了したら、Windowsが最新の状態になったことを確認します。
  • Macをアップデートする:
    1. 「Appleマーク」をクリックして、「このMacについて」を選択します。
    2. 「ソフトウェア・アップデート」をクリックします。
    3. 「アップデートがあります」と表示されたら、「今すぐアップデート」をクリックしてアップデートを実行してください。
      • 「最新です」と表示される場合は、アップデートの必要はありません。

Zoomとシステムを最新バージョンにアップデートできたら、ミーティングに参加して正常に接続できるか確認してください。

対処11: Zoomアプリを再インストールする

ここまでの対処法を試しても正常に参加できない場合は、Zoomアプリの関連ファイルや権限設定に問題が起きていることが考えられます。

そのため、Zoomアプリを一度アンインストールしてから再インストールすることで問題が解決する可能性があります。Zoomアプリを再インストールするには、以下の手順で操作してください。

  1. Zoomアプリが終了していることを確認します。
  2. Zoomアプリをアンインストールします。
    • Windowsの場合: 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択し、アプリ一覧から「Zoom」を選択して「アンインストール」をクリックします。
    • Macの場合: Finderで「アプリケーション」フォルダを開いて、「Zoom」を右クリックして「ゴミ箱に入れる」を選択します。
  3. 『Zoomのダウンロードセンター』にアクセスして、ミーティング用Zoomクライアントの最新バージョンのインストーラーをダウンロードします。
  4. ダウンロードしたインストーラーを実行して、案内に従ってインストールを完了します。

Zoomアプリを再インストールできたら、アカウントにサインインしてミーティングに繋がるようになったか確認してください。

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