MSVCR100.dllがエラーで見つからない時の対処法 – Windows10/11

WindowsのPCで特定のアプリやゲームを起動しようとすると「MSVCR100.dllが見つからないため、コードの実行を続行できません」というエラーが発生することがあります。

このエラーは古いアプリを起動する際やWindowsUpdate後に発生する場合があります。エラーが発生するとアプリケーション自体の起動ができないため対処が必要です。

本記事では、Windows10/11でMSVCR100.dllが見つからないエラーが発生する時の対処方法について詳しく紹介します。

MSVCR100.dllとは

MSVCR100.dllは、Microsoft Visual C++ 2010パッケージに含まれるDLLファイルです。

このDLLファイルは、古いアプリケーションやゲームなどを実行するために必要な場合があります。

MSVCR100.dllが見つからないエラーが表示される場合は、Microsoft Visual C++ 2010パッケージをインストールするか、DLLを修復する必要があります。

対処1: Microsoft Visual C++ 2010をインストールする

Microsoft Visual C++ 2010パッケージがインストールされていないことが原因で、MSVCR100.dllのエラーが発生しているケースが考えられます。

そのため、Microsoft Visual C++ 2010をインストールすることでエラーが解決する可能性があります。Microsoft Visual C++ 2010をインストールするには、以下の手順で操作してください。

  1. 使用しているWindowsのビット数(64ビット/32ビット)を確認しておきます。
    • Windowsのビット数を確認するには、以下の手順で操作してください。
      1. 「Windowsマーク」をクリックして「設定」を選択します。
      2. 「システム」をクリックします。
      3. 「詳細情報(またはバージョン情報)」をクリックします。
      4. 「デバイスの使用」の「システムの種類」の項目でビット数を確認します。
  2. 『Microsoft Visual C++ 2010 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ』のページにアクセスします。
  3. 「ダウンロード」をクリックします。
  4. ダウンロードするプログラムで、Windowsのビット数と一致するパッケージにチェックを入れて「次へ」をクリックします。
    • 64ビットの場合は「vcredist_x64.exe」、32ビットの場合は「vcredist_x86.exe」を選択してください。
  5. ダウンロードしたパッケージを右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  6. ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
  7. パッケージのインストーラーが起動したら、案内に従ってインストールを完了します。

以上の手順で、Microsoft Visual C++ 2010パッケージをインストールできます。インストールが完了したら、アプリケーションを起動してMSVCR100.dllエラーが解決したか確認してください。

対処2: Microsoft Visual C++ 2010を再インストールする

既にMicrosoft Visual C++ 2010をインストールしているにも関わらずMSVCR100.dllのエラーが発生する場合は、パッケージを再インストールすることでエラーが解決する可能性があります。

Microsoft Visual C++ 2010パッケージを再インストールするには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
  2. 右ペインのアプリ一覧で、「Microsoft Visual C++ 2010 パッケージ」を選択して「アンインストール」をクリックします。
    • Windows11の場合は、右側の「3点アイコン」をクリックして「アンインストール」を選択してください。
  3. 確認ポップアップが表示されたら「アンインストール」をクリックします。
  4. ウィザードが表示された場合は、案内に従ってアンインストールを完了します。
  5. 『対処1: Microsoft Visual C++ 2010をインストールする』と同様の手順で、パッケージを再インストールします。

Microsoft Visual C++ 2010パッケージを再インストールできたら、アプリケーションを起動してMSVCR100.dllエラーが解決したか確認してください。

対処3: アプリケーションを再インストールする

アプリケーションの関連ファイルが不足していたり、アプリケーションのバージョンが古いことが原因で、MSVCR100.dllエラーが発生するケースが考えられます。

そのため、エラーが発生するアプリケーションを一度アンインストールしてから、最新バージョンを再インストールすることで問題が解決する可能性があります。アプリケーションを再インストールするには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
  2. 右ペインのアプリ一覧で、「エラーが発生するアプリケーション」を選択して「アンインストール」をクリックします。
    • Windows11の場合は、右側の「3点アイコン」をクリックして「アンインストール」を選択してください。
  3. 確認ポップアップが表示されたら「アンインストール」をクリックします。
  4. ウィザードが表示された場合は、案内に従ってアンインストールを完了します。
  5. アプリケーションの公式ページにアクセスして、最新のインストーラーをダウンロードします。
  6. インストーラーを右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  7. ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
  8. インストーラーが起動したら、案内に従ってインストールを完了します。

最新バージョンのアプリケーションを再インストールできたら、アプリケーションを起動してMSVCR100.dllエラーが解決したか確認してください。

対処4: 別のPCからDLLをコピーする

アプリを正常に起動できる別のPCからMSVCR100.dllをコピーすることでも、MSVCR100.dllが見つからないエラーを解決することができます。

別のPCからMSVCR100.dllをコピーするには、以下の手順で操作してください。

  1. アプリを正常に起動できる別のPCで、エクスプローラーを起動して次のフォルダを開きます。
    • C:\Windows\System32
    • C:\Windows\SysWOW64
  2. フォルダ内の「MSVCR100.dll」を右クリックして「コピー」を選択します。
  3. USBメモリなどの外部ストレージにDLLファイルを貼り付けます。
    • 「System32」には32ビットのMSVCR100.dll、「SysWOW64」には64ビットのMSVCR100.dllが保存されています。
    • Windowsが32ビットの場合は「SysWOW64」のフォルダは存在しません。
    • それぞれのフォルダにMSVCR100.dllがある場合は、コピー時にMSVCR100.dllを上書きしないようフォルダ分けなどを行なってください。
  4. USBメモリなどの外部ストレージを問題の起きているPCに接続します。
  5. 問題の起きているPCで同じフォルダを開いて、MSVCR100.dllをドラッグして置換します。
    • コピー元のPCと同じ場所に同じMSVCR100.dllをコピーして下さい。

別のPCからMSVCR100.dllをコピーできたら、アプリケーションを起動してMSVCR100.dllエラーが解決したことを確認してください。

対処5: WindowsUpdateを実行する

Windowsのバージョンが古く不具合があることが原因で、特定のアプリケーション起動時にMSVCR100.dllが見つからないエラーが発生するケースが考えられます。

そのため、WindowsUpdateを実行してWindowsを最新バージョンにアップデートすることで、エラーが解決する可能性があります。WindowsUpdateを実行するには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
  2. 「更新とセキュリティ」→「Windows Update」をクリックします。
    • Windows11の場合は、左ペインの「Windows Update」をクリックします。
  3. 右ペインで「更新プログラムのチェック」をクリックします。
  4. 新しい更新プログラムが見つかった場合は、自動でインストールされます。
    • 「再起動」や「ダウンロード」のボタンが表示されている場合は、クリックして更新プログラムを適用してください。
  5. インストールが完了したら、Windowsが最新の状態になったことを確認します。

Windowsを最新バージョンにアップデートできたら、アプリケーションを起動してMSVCR100.dllエラーが解決したことを確認してください。

対処6: システムファイルを修復する

MSVCR100.dllが破損していることが原因で、MSVCR100.dllが見つからないエラーが発生するケースが考えられます。

破損したDLLファイルは、Windowsのシステムファイルチェッカーを実行することで修復できる場合があります。システムファイルチェッカーの実行を試すには、以下の手順で操作してください。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
    • Windows11の場合は、「Windowsターミナル(管理者)」を選択します。
  2. PowerShellウィンドウが開いたら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    sfc /scannow
  3. システムファイルの問題が検出され自動で修復されます。コマンドの処理が完了するまで待ちます。

システムファイルの修復が完了したら、アプリケーションを起動してMSVCR100.dllエラーが解決したか確認してください。

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