Windows11/Windows10のPCを有線マウスまたは無線マウスで操作していると、マウスカーソルの動きが悪くカクカク(飛び飛び)してしまうケースがあります。
マウスがカクカクした動きになる場合、メモリなどのスペック不足も考えられますが、ドライバーやPCの設定を変更することで解決することも多いです。
本記事では、PCのマウスの動きが悪い/カクカクする時の対処法について詳しく紹介します。対処内容は、Windows11/Windows10を想定しています。
この記事の内容
対処1: マウスドライバーを更新する
マウスのデバイスドライバーが古いことが原因で、マウスの動きが悪くカクカクするケースが考えられます。
そのため、マウスのデバイスドライバーを最新バージョンにアップデートすることで、問題が解決する可能性があります。マウスドライバーを更新するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- 「マウスとそのほかのポインティングデバイス」のツリーを展開します。
- 「マウスのデバイスドライバー名」を右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。
- 「ドライバーを自動的に検索」をクリックします。
- 最新のドライバーが見つかった場合は、自動的にドライバーがインストールされます。
- 既に最新のドライバーがインストールされている場合は、「WindowsUpdateで更新されたドライバーを検索する」をクリックしてWindowsUpdateを実行してみてください。
マウスドライバーを最新バージョンに更新できたら、マウスの動きが改善したか確認してください。ドライバーが最新になっていても改善しない場合は、次の対処を試してください。
対処2: GPUスケジューリングを無効にする
PCによってはGPUスケジューリングが有効になっていることが原因で、マウスの動きが悪くなってカクカクするケースがあります。
そのため、GPUスケジューリングが有効になっている場合は無効にすることで、マウスの動作が改善する可能性があります。GPUスケジューリングを無効にするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「システム」をクリックします。
- 「ディスプレイ」をクリックします。
- 「グラフィック」→「既定のグラフィックス設定を変更する」をクリックします。
- Windows10の場合は、「グラフィックの設定」をクリックします。
- 「ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
GPUスケジューリングを無効にできたら、マウスの動作が改善したか確認してください。
対処3: 非アクティブウィンドウのスクロールを無効にする
Windowsの非アクティブウィンドウのスクロール機能が原因となって、マウスの動きが悪くカクカクするケースがあります。
そのため、非アクティブウィンドウのスクロールを無効にして、問題が解決しないか確認してみてください。非アクティブウィンドウのスクロールを無効にするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「Bluetoothとデバイス(またはデバイス)」をクリックします。
- 「マウス(またはタッチパッド)」をクリックします。
- 「ホバーしたときに非アクティブウィンドウをスクロールする」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- Windows10の場合は、「ポイントしたときに非アクティブウィンドウをスクロールする」のスイッチを「オフ」にしてください。
非アクティブウィンドウのスクロールを無効にできたら、マウスの動きが改善したか確認してください。
対処4: マウスのUSBポートを変更する
一部のマウスはUSB3.0ポートに接続すると動作に問題が起きて、マウスの動きが悪くなってカクカクするケースがあります。
そのため、マウスを接続するUSBポートを変更することで問題が解決する可能性があります。マウスのUSBポートを変更する際は、できればUSB2.0のポートに接続してみてください。
マウスのUSBポートを変更できたら、マウスの動きが正常に戻ったか確認してください。
対処5: マウスの電池を交換する/掃除する
マウスの電池の残量が少なかったり、マウスのセンサーに汚れが付着していることが原因で、動きが悪くなったりカクカクするケースが考えられます。
そのため、マウスの電池を新品に交換し、センサー部分を掃除して問題が解決しないか確認してみてください。
また、使用しているマウスパッドが原因で、マウスの動きがおかしくなるケースもあります。マウスパッドがある場合は、別のマウスパッドに交換してみてください。
対処6: USBデバイスの節電機能をオフにする
USBデバイスの節電機能が原因で、マウスが正しく動作せずカクカクしたり動きが悪くなるケースが考えられます。
そのため、USBデバイスの節電機能をオフにして問題が解決しないか確認してください。USBデバイスの節電機能をオフにするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 「powercfg.cpl」と入力して「OK」をクリックします。
- 電源オプションの画面が開いたら、選択中の電源プランの右側にある「プラン設定の変更」をクリックします。
- 「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
- 「USB設定」→「USBのセレクティブサスペンドの設定」の順にツリーをクリックして展開します。
- 「電源に接続」と「バッテリ駆動」のセレクトボックスをそれぞれクリックして「無効」に変更します。
- 設定を変更できない場合は、「現在利用できない設定の変更」をクリックしてから設定を変更して下さい。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
USBのセレクティブサスペンドを無効にできたら、マウスの動作が改善したか確認してください。改善しない場合は、続けてUSBコントローラーの節電機能も無効化してみてください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- 「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」のツリーを展開します。
- 「USB Root Hub」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 「電源の管理」タブを開きます。
- 「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外して「OK」をクリックします。
USBコントローラーの節電機能を無効にできたら、マウスの動作が改善したか確認してください。
対処7: 高速スタートアップを無効にする
Windowsの高速スタートアップの機能が原因で、マウスドライバーの読み込みに問題が起きてマウスの動きが悪くなるケースがあります。
そのため、高速スタートアップを無効にすることで、マウスの問題が解決する可能性があります。高速スタートアップを無効にするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 名前に「powercfg.cpl」と入力して「OK」をクリックします。
- 左ペインの「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
- 「電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化」画面が表示されます。画面上部に表示されている「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
- 「シャットダウン設定」の下にある「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外します。
- 画面下部にある「変更の保存」をクリックして設定を保存します。
高速スタートアップを無効にできたら、PCを再起動してからマウスの動きが改善したか確認してください。
対処8: Realtek Audio Managerを終了する
PCの環境によってはRealtek Audio Managerが原因で、マウスの動きが悪くカクカクするケースがあることを一部のユーザーが報告しています。
そのため、Realtek Audio Managerがインストールされている場合は、プロセスを終了することで問題が改善する可能性があります。Realtek Audio Managerを終了するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- 「プロセス」タブの一覧で、「Realtek HD Audio Manager」を選択します。
- 「プロセス」タブが表示されない場合は、「詳細」をクリックしてください。
- 右下の「強制終了」をクリックします。
Realtek Audio Managerを終了できたら、マウスの動きが改善したか確認してください。
対処9: タッチパッドの感度設定を変更する
ノートパソコンでマウスの動きに問題が起きている場合は、タッチパッドの誤作動でマウスが意図しない位置に動いているケースが考えられます。
そのため、タッチパッドの感度を下げることで、マウスカーソルの動きの問題が解決する可能性があります。タッチパッドの設定を変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「Bluetoothとデバイス(またはデバイス)」をクリックします。
- 「タッチパッド」をクリックします。
- タッチパッドの感度のセレクトボックスをクリックして、「低い感度」に変更します。
タッチパッドの感度を変更できたら、マウスカーソルの動きの問題が改善したか確認してください。
対処10: Cortanaをオフにする
WindowsのCortanaの機能が影響して、マウスの動きが悪くカクカクするケースがあります。
そのため、Cortanaの機能を無効化することで、マウスの問題が解決する可能性があります。Cortanaをオフにするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
- アプリ一覧で「Cortana」の右の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「詳細オプション」を選択します。
- 「ログイン時に実行する」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- PCを再起動して設定を反映します。
- Windows10の場合は、以下の手順でCortanaを無効化してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
- 「スタートアップ」タブを開きます。
- 「スタートアップ」タブが表示されない場合は、「詳細」をクリックしてください。
- 「Cortana」を右クリックして「無効化」を選択します。
- PCを再起動して設定を反映します。
- Windows10の場合は、以下の手順でCortanaを無効化してください。
設定を変更してPCを再起動できたら、マウスの動作が改善したか確認してください。
対処11: マウスまたはPCを買い替える
使用しているマウス自体に問題があることが原因で、動きが悪くカクカクするケースが考えられます。
可能であればマウスを別のPCに接続して同様に動きが悪いか確認してみてください。別のPCでも同様の症状が出る場合はマウス自体に問題があるため、別のマウスに交換することを検討してください。
別のPCではマウスが正常に動作する場合は、PC側に問題があることが考えられます。そのため、別のマウスをPCに接続して同様に動きが悪くなるか確認してください。
別のマウスでも動きが悪く、ここまでの対処方法で解決しない場合は、単純にPCのメモリなどのスペックが不足しているケースが考えられます。PCのスペック不足が考えられる場合は、新しいPCに買い替えることを検討してください。