AirPods、AirPods Proには、タッチコントロールまたは感圧センサーが搭載されており、タップ操作でオーディオをコントロールすることができます。
しかし、通常のタップやダブルタップ、トリプルタップ、スワイプなどの操作を行なっても反応しないケースがあります。
本記事では、AirPodsのセンサーのタップ操作(タッチ操作)が反応しない/できない時の対処について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: ステムのへこみをつまんで押す
第1世代と第2世代のAirPodsにはタッチコントロールが搭載されており、ステムの上端部分を軽くタップすることでオーディオの操作ができました。
しかし、第3世代以降のAirPodsとAirPods Proには感圧センサーが搭載されており、ステムのへこみ部分をつまんで押す必要があります。
そのため、第3世代以降のAirPodsやAirPods Proを使用している場合は、操作方法に問題がないか確認してください。
対処2: AirPodsのセンサーを掃除する
AirPodsのタッチコントロールまたは感圧センサーに汚れなどが付着していることが原因で、タップ操作がうまく反応しないケースが考えられます。
そのため、AirPodsが汚れている場合はセンサー部分の汚れをきれいに拭き取って、タップ操作の問題が解決しないか確認してください。
対処3: AirPodsのタップ操作の設定を変更する
AirPodsのタップ操作の設定に問題があることが原因で、タップ操作を行なっても反応しなかったり異なる動作になるケースが考えられます。
そのため、AirPodsのタップ操作の設定を確認して、問題がある場合は変更してください。ただし、タップ操作の設定は第1世代と第2世代のAirPods、AirPods Proで変更できます。第3世代AirPodsは設定を変更できない点に注意してください。
AirPodsのタップ操作の設定を変更するには、以下の手順で操作してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- AppleIDの下に表示される「AirPodsのモデル名」をタップします。
- または、「Bluetooth」→「接続済みのAirPodsのモデル名」の横にある「iアイコン」をタップします。
- 「AIRPODSをダブルタップ」または「AIRPODSを長押ししたときの操作」の下にある「左」または「右」をタップします。
- 「オフ」になっている場合は、「任意の操作」に変更します。
AirPodsのタップ操作の設定を変更できたら、AirPodsのタップ操作が反応するようになったか確認してください。
対処4: AirPodsのタップ間隔を変更する
AirPodsでダブルタップや長押しなどの操作が反応しない場合は、タップする間隔に問題があることが考えられます。
そのため、ダブルタップなど何度か押す操作の場合は少し速めに、長押しする操作の場合は少し長めに押してみてください。
タップ操作の間隔を変更したい場合は、以下の手順で設定を変更してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アクセシビリティ」をタップします。
- 「AirPods」をタップします。
- 「AirPodsのモデル名」を選択します。
- 「押す時の間隔」をタップして、「デフォルト」から「遅く」または「最も遅く」に変更します。
- この項目はダブルタップなどの操作の間隔を遅くすることができます。
- 前の画面に戻り「長押しの間隔」をタップして、「デフォルト」から「より短い」または「最短」に変更します。
- この項目は長押しする操作の間隔を短くすることができます。
タップ操作の間隔を変更できたら、AirPodsのタップ操作が反応するようになったか確認してください。
対処5: 音量をスワイプをオンにする
AirPods Proは、従来の感圧センサーに加えてステム部分をスワイプすることで音量を調整することができます。この機能は、第2世代以降のAirPods Proに実装されています。
第2世代以降のAirPods Proを使用しているのに音量調整の操作が反応しない場合は、音量をスワイプの機能がオフになっていることが考えられます。
そのため、以下の手順で音量をスワイプの機能がオンになっているか確認してください。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アクセシビリティ」をタップします。
- 「AirPods」をタップします。
- 「AirPodsのモデル名」を選択します。
- 「音量をスワイプ」のスイッチを「オン」に切り替えます。
- この項目はiOS16.1以降で表示されます。項目が表示されない場合はソフトウェアアップデートを実行してください。
音量をスワイプの機能をオンにできたら、ステム部分をスワイプして音量調整ができるようになったか確認してください。
対処6: AirPodsを再ペアリングする
AirPodsのBluetoothペアリングに問題が起きていることが原因で、タップ操作が正常に反応しないケースが考えられます。
そのため、AirPodsのペアリングの登録を一度削除してから再ペアリングすることで、問題が解決する可能性があります。AirPodsを再ペアリングするには、以下の手順で操作してください。
- 既にAirPodsがペアリングされている場合はまずペアリングを解除します。ホーム画面を開き、「設定」をタップします。
- 「Bluetooth」をタップします。
- 「自分のデバイス」リストに「AirPods」がある場合は、右側の「i」マークをタップし、「このデバイスの登録を解除」を選択します。
- 確認ポップアップが表示されたらもう1度「デバイスの登録を解除」をタップします。
- AirPodsを再接続します。iPhoneをホーム画面に戻します。
- 続いてAirPods側の設定をします。AirPodsをケースに入れ、蓋を閉めて15秒待ちます。
- 15秒待ったら蓋を開け、iPhoneに近づけます。
- iPhoneの画面にポップアップが表示されます。「接続」をタップします。
- ポップアップが表示されない場合はAirPodsケースの背面にあるボタンを長押ししてください。
- AirPodsケース内側のランプがオレンジ色に変わり、その後また白色に変わって点滅したらボタンを離します。
AirPodsを再ペアリングできたら、タップ操作が反応するようになったか確認してください。
対処7: AirPodsを充電する
AirPodsのバッテリー残量が少なくなっていることが原因で、タップ操作の反応が悪くなるケースが考えられます。
そのため、AirPodsのバッテリー残量が少ないことが考えられる場合は一度フル充電してください。AirPodsをフル充電するには、ケースに入れて充電ケーブルを接続し最低でも1時間以上待ってください。
AirPodsをフル充電できたら、タップ操作が正常にできるようになったか確認してください。
対処8: ファームウェアをアップデートする
AirPodsのファームウェアが古いことが原因で、タッチ操作が正常に反応しないケースが考えられます。
そのため、AirPodsのファームウェアを最新バージョンにアップデートすることで、タッチ操作の問題が解決する可能性があります。AirPodsのファームウェアをアップデートするには、以下の手順で操作してください。
- 接続先のiPhoneのシステムが最新になっていることを確認します。
- iPhoneのシステムをアップデートするには、以下の手順で操作します。
- 「設定」アプリを起動します。
- 「一般」をタップします。
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップします。
- 新しいアップデート情報が表示されたら、「ダウンロードしてインストール」をタップします。
- パスコードの入力画面が表示された場合は、iPhoneのパスコードを入力します。
- 「今すぐインストール」をタップします。
- iPhoneのシステムをアップデートするには、以下の手順で操作します。
- AirPodsをケースに入れてフタを閉めます。
- ケースにLightningケーブルを接続して充電器またはPCのUSBポートで充電します。
- iPhone/iPadがインターネットに接続されており、「低電力モード」が「オフ」になっていることを確認します。
- 「低電力モード」は、「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」のスイッチから「オフ」に切り替えれます。
- iPhone/iPadをAirPodsを入れたケースの近くに置きます。
- そのままの状態で充電とアップデートが完了するまで1時間程度待ちます。
- AirPodsのファームウェアのアップデートは内部で自動的に行われます。
以上の手順で、AirPodsのファームウェアをアップデートできます。ファームウェアをアップデートできたら、タッチ操作の問題が解決したか確認してください。
対処9: AirPodsをリセットする
ここまでの対処を試してもAirPodsのタップ操作が正常にできない場合は、AirPodsをリセットすることを検討してください。
AirPodsをリセットすると全ての設定が工場出荷時の状態に戻ります。AirPodsをリセットするには、以下の手順で操作してください。
- AirPodsをケースに入れます。
- ケース背面にあるボタンを長押しします。
- ボタンを押したままケースの内側にあるランプの色を確認します。
- ランプの色が白色からオレンジ色に変わり、もう1度白色の点滅に戻ったらボタンを離します。これでAirPodsのリセットは完了です。
AirPodsをリセットできたら、iPhoneまたはiPadとペアリングしてタッチ操作ができるようになったか確認してください。