Windows10を使っていると突然ブルースクリーンになり、パソコンが落ちたり再起動がかかってしまうことがあります。
ブルースクリーンになる時は必ずエラーコードが表示され、そのエラーコードを調べることで原因や解決方法を知ることが出来ます。
今回は、Windows10でブルースクリーンが頻発する時の対処法について紹介します。表示されるエラーコード別の原因と合わせて紹介していくので参考にして下さい。
この記事の内容
エラーコード別原因の一覧
ブルースクリーン時に表示されることが多いエラーコードとそれぞれの原因は以下の通りです。また、エラーコードは数字(16進数)で表示されることもあるためそちらも記載しておきます。
CRITICAL_PROCESS_DIED(0x000000EF)
最も致命的なエラーです。このエラーは非常に曖昧かつ最も起きやすいもので、根本的な原因の特定が難しいエラーでもあります。
SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED(0x0000007E)
Webカメラなどのデバイスをどうさせるドライバに異常が起き、Windowsの動作に致命的な悪影響が及んだ際に発生します。
IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(0x0000000A)
ドライバに不具合が生じている際に発生するこのあるエラーです。
VIDEO_TDR_TIMEOUT_DETECTED(0x00000117)
ディスプレイドライバで不具合が生じる際に発生することのあるエラーです。
PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA(0x00000050)
メモリの故障やHDDの破損などハードの寿命で起こりうるエラーです。
SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION(0x0000003B)
Windowsシステムのメモリ操作でバグが発生した際に起こりうるエラーです。Windowsアップデートでも起きることがあります。
Windows10で発生しやすいエラーは上記のとおりです。ここからはエラーコード別の対処法について解説します。
対処1:CRITICAL_PROCESS_DIED
このエラーは非常に致命的で、セーフモードで起動できないどころか修復プログラム動作しなくなる可能性が高いです。
そのため、このエラーを解決するにはリカバリーディスクを用いてWindowsを再インストールかメーカーサポートに問い合わせる必要があります。
メーカーサポートを利用せずにリカバリーディスクを使って初期化するには以下の手順で行います。
- パソコンの電源を落としておきます。
- リカバリーディスクをDVDドライブやUSB端子に接続します。
- BIOSを起動し、リカバリーディスクが入っているドライブを起動します。
- Windows10初回インストール画面が立ち上がるので、指示に従ってインストールを進めます。
- Windowsライセンスの認証を行います。
これで、Windows10が再インストールされますが、あらかじめリカバリーディスクなどのWindowsインストールに使えるメディアを用意しておく必要があります。
また、BIOSの起動方法や操作方法はメーカにより異なりますので、「メーカー名BIOS起動方法」で検索してBIOS起動方法をあらかじめ調べておいてください。
対処2:SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED
ドライバーに異常が起きている可能性が高いので、再起動して怪しいと思うドライバを更新します。どのドライバーが怪しいか検討がつかない場合は、全てのドライバーを更新します。
ドライバーを更新するには以下の手順で行います。
- タスクバーとスタートメニューを右クリックし[デバイスマネージャー]をクリックします。
- Bluetoothやキーボードなどデバイスカテゴリが表示されるので、カテゴリー名をダブルクリックします。
- 一覧表示されたドライバのうち、ドライバーを更新したいデバイスをダブルクリックします。
- ドライバータブに切り替えます。
- [ドライバーの更新]をクリックします。
- [ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索]をクリックします。
- 更新されるまで待機します。
以上でドライバーを更新することができます。
全ての更新しても同じエラーが起きる場合は、Webカメラや外付けHDDなどのドライバーをアンインストールをし、様子を見るようにしてください。
対処3:IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL
こちらもドライバーの不具合で起きる可能性がありますが、バックアップソフトやウィルス対策ソフトが誤動作して落ちることがあります。
この症状が頻発する場合は、ウイルス対策ソフトを変えてみたりバックアップ機能をオフにして、今後も同じエラーが発生するか観察してください。
対処4:VIDEO_TDR_TIMEOUT_DETECTED
このエラーはグラフィックボード本体やドライバーなどに不具合が起きた場合に出ますので、まずはグラフィックボードのドライバーを更新して観察してみましょう。
ドライバーの更新方法は「対処法2」で解説しています。デバイスカテゴリーは[ディスプレイアダプター]に割り当てられているので、その中にあるデバイスを見るようにしてください。
ドライバを更新しても同様のエラーが落ちる場合はグラフィックボード本体に影響している可能性があるので、一度分解して正しく刺さっているかどうか確認してください。
長年使っている場合は寿命である可能性もあるので、心当たりある方は買い替えを検討する時期かもしれません。
対処5:PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA
ある日突然このエラーばかり起きるようになった場合は、HDDやメモリなどに寿命が来ているケースが考えられます。
メーカーサポートに出して問題を調べてもらうようにしてください。
原因となっているメモリやHDDなどのパーツを特定できる場合はパーツのみを購入して換装するのも一つの手ですが、もし買い替えたパーツは問題なかったとなると、無駄足になってしまいます。
ですので、パソコンのハード面に自信がない場合はおとなしくメーカーサポートに頼るか、パソコン本体を買い換えるようにしてください。
対処6:SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION
Windowsアップデート後にこの症状が確認できた場合はWindowsのバージョンを戻すことで解決することがあります。
バージョンを戻すには以下の手順で行います。
- スタートメニュー右クリックし[設定]をクリックします。
- 表示されたWindowsの設定から[更新とセキュリティ]をクリックします。
- 左メニューにある[回復]をクリックします。
- 「前のバージョンのWindows10に戻す」の下にある[開始する]をクリックします。
- 以前のバージョンに戻すアンケートが表示されるので、適宜入力します。
- [更新プログラムのチェック]をクリックします。
- そのまま案内にしたがって進めていき復元を開始します。
これで、Windows10のバージョンが戻り、Windowsアップデートが原因だった場合はこれで解決します。
Windowsアップデートにバグがあった場合に起きることが多いため、今後このエラーに遭遇したくないのであればできるだけWindowsアップデートを遅らせるようにしましょう。