iPhone、iPad、MacなどのAppleデバイスに接続したAirPodsで音声を聴いていると、左右の音量が違う問題が起きることがあります。
AirPodsの左右どちらか片方の音量だけが小さかったり大きい場合、オーディオバランスの設定やAirPods自体に問題が起きていることが考えられます。
本記事では、AirPodsの左右(片方)の音量が違う/変わる時の対処法について詳しく紹介してください。
この記事の内容
対処1: オーディオバランスを調整する
AirPodsのオーディオバランスに問題があることが原因で、左右のAirPodsの音量が違って聴こえるケースが考えられます。
そのため、オーディオバランスを調整して問題が解決することを確認してください。
オーディオバランスは、接続しているデバイスの設定から変更できます。具体的な手順は以下の通りです。
- iPhone/iPadの場合:
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アクセシビリティ」をタップします。
- 「オーディオ/ビジュアル」をタップします。
- 「バランス」のスライダーをドラッグして中央の位置に移動します。
- Macの場合:
- 「Appleマーク」をクリックして「システム環境設定」を選択します。
- 「サウンド」をクリックします。
- 「出力」タブを開いて、サウンドを出力する装置で「AirPods」を選択します。
- 「バランス」のスライダーをドラッグして中央の位置に移動します。
AirPodsのオーディオバランスを中央に調整できたら、左右の音量が違う問題が解決したか確認してください。
対処2: AirPodsを掃除する
AirPodsのスピーカーグリルに耳垢や埃などの汚れが詰まっていることが原因で、左右の音量が違うケースが考えられます。
そのため、AirPodsを一度綺麗に掃除して問題が解決しないか確認してみてください。AirPodsのスピーカーグリルを掃除するには、以下の手順で行います。
- AirPodsのメッシュ部分を下方向にします。
- 綿棒にアルコールを少し湿らせて、AirPodsのスピーカーグリルの汚れを取り除きます。
- AirPods内にアルコールの液体が入ると故障の原因になるため、湿らせすぎに注意してください。
- AirPodsProの場合は、イヤーチップを取り外してから行なってください。
- スピーカーのメッシュ部分を柔らかいブラシで軽く擦りながら汚れを取り除きます。
- スピーカーグリルに付いた細かい汚れを柔らかい布で拭き取ります。
AirPodsのスピーカーグリルを掃除できたら、左右両方の音量が一緒になったか確認してください。ただし、上記の方法でもAirPodsのスピーカーグリルの汚れを除去できない場合があります。
問題が解決しない場合は、スピーカーグリルを吸引機などを使って吸引し汚れを取り除いてください。吸引機がない場合は、あまり綺麗な方法ではありませんが口を使ってスピーカーグリルの汚れを吸い出すこともできます。馬鹿らしい方法に感じるかもしれませんが、海外のAppleコミュニティで多くのユーザーが問題が解決することを報告しています。
対処3: デバイスを再起動する
AirPodsを接続しているiPhone、iPadまたはMacのシステムに一時的な問題が起きていることが原因で、AirPodsの左右の音量が違うケースが考えられます。
そのため、AirPodsを接続しているデバイスを再起動することで問題が解決する可能性があります。デバイスを再起動するには、以下の手順で操作してください。
- iPhone/iPadの場合:
- 「サイドボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しします。
- ホームボタン搭載機種の場合は、「サイドボタン」を長押ししてください。
- 電源オフスライダーを右方向にドラッグします。
- 「サイドボタン」を長押しして電源を入れます。
- 「サイドボタン」と「音量調整ボタン」を同時に長押しします。
- Macの場合:
- 「Appleマーク」をクリックして、「再起動」を選択します。
- 確認ポップアップが表示されたら「再起動」をクリックします。
デバイスを再起動できたら、左右のAirPodsが同じ音量で聴こえるようになったか確認してください。
対処4: 音源に問題がないか確認する
現在のほとんどの音源がステレオオーディオになっており、音源によっては左右で異なる音を意図的に出している場合があります。
そのため、再生している音源自体に問題がないか確認してください。音源に問題がないか確認するには、以下の手順でモノラルオーディオをオンにします。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アクセシビリティ」をタップします。
- 「オーディオ/ビジュアル」をタップします。
- 「モノラルオーディオ」のスイッチを「オン」に切り替えます。
- 設定を元に戻す際は、「モノラルオーディオ」を「オフ」に切り替えます。
モノラルオーディオをオンにできたら、音源を再生してAirPodsの左右で同じ音量が聴こえるか確認してください。左右から同じ音量で聴こえるようになった場合は、音源自体の問題と判断できます。
対処5: ファームウェアを更新する
AirPodsのファームウェアのバージョンが古く不具合があることが原因で、左右の音量が違って聴こえるケースが考えられます。
そのため、AirPodsのファームウェアをアップデートすることで、問題が解決する可能性があります。AirPodsのファームウェアをアップデートするには、以下の手順で操作してください。
- 接続先のiPhone、iPadまたはMacのシステムが最新になっていることを確認します。
- AirPodsをケースに入れてフタを閉めます。
- ケースにLightningケーブルを接続して充電器またはPCのUSBポートで充電します。
- iPhone、iPadまたはMacがインターネットに接続されており、「低電力モード」が「オフ」になっていることを確認します。
- 「低電力モード」は、「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」のスイッチから「オフ」に切り替えれます。
- iPhone、iPadまたはMacをAirPodsを入れたケースの近くに置きます。
- そのままの状態で充電とアップデートが完了するまで1時間程度待ちます。
- AirPodsのファームウェアのアップデートは内部で自動的に行われます。
上記の手順でAirPodsのファームウェアをアップデートできたら、左右の音量が同じように聴こえるようになったか確認してください。
対処6: AirPodsをリセットする
AirPodsに何らかの問題が起きていることが原因で、左右の音量が違って聴こえるケースが考えられます。
そのため、AirPodsを工場出荷時の状態にリセットすることで、問題が解決する可能性があります。ただし、AirPodsをリセットするとペアリングも解除されるため、再度ペアリングする必要がある点に注意してください。
AirPodsをリセットするには、以下の手順で操作します。
- AirPodsをケースに入れます。
- ケース背面にあるボタンを長押しします。
- ボタンを押したままケースの内側にあるランプの色を確認します。
- ランプの色が白色からオレンジ色に変わり、もう1度白色の点滅に戻ったらボタンを離します。これでAirPodsのリセットは完了です。
AirPodsをリセットできたら、Appleデバイスとペアリングして左右の音量の問題が解決したか確認してください。
解決しない場合
ここまでの対処方法を行なってもAirPodsの左右の音量の問題が解決しない場合は、AirPodsに取り除けない汚れが詰まっていたり、故障しているケースが考えられます。
そのため、AppleサポートにAirPodsの問題について問い合わせてみることをおすすめします。AirPodsは購入から1年は保証期間があり、期間内の初期不良であれば無償で交換できる場合があります。