WindowsのPCでは、イヤホンまたはヘッドホンをPCのイヤホンジャック(またはヘッドホンジャック)に接続するだけで使用できます。
しかし、PCのイヤホン端子にイヤホンまたはヘッドホンを接続しても認識しないトラブルが起きることがあります。
本記事では、PCのイヤホンジャックが認識しない/反応しない時の対処法について詳しく紹介してください。
この記事の内容
対処1: イヤホンジャックに接続しているか確認する
イヤホンジャックではなく誤ってマイクジャックにイヤホンやヘッドホンを接続しているケースが考えられます。
緑色の端子がイヤホンジャックで、ピンク色の端子がマイクジャックになります。また、イヤホンジャックにはヘッドホンのアイコンが印字されていることが多いです。
そのため、イヤホンまたはヘッドホンをイヤホンジャックに確実に接続できていることを確認してください。イヤホンジャックに接続しているのに認識しない場合は、次の対処に進んでください。
対処2: イヤホンを接続してPCを再起動する
イヤホンジャックに一時的な問題が起きていることが原因で、接続したイヤホンやヘッドホンが認識しないケースが考えられます。
そのため、イヤホンジャックにイヤホンを接続した状態でPCを再起動すると問題が解決する可能性があります。具体的な手順は以下の通りです。
- PCが起動した状態で、イヤホンジャックにイヤホンまたはヘッドホンを接続します。
- 「Windowsマーク」→「電源アイコン」をクリックし「再起動」を選択します。
イヤホンを接続した状態でPCを再起動できたら、イヤホンジャックが正常に認識するようになったか確認してください。
対処3: フロントパネルジャックの検出を無効にする
フロントパネルジャックの検出機能が原因で、イヤホンジャックが正常に認識しないケースが考えられます。この問題はRealtekのサウンドカードを使用している場合に発生することがあります。
そのため、フロントパネルジャックの検出を無効にすることでイヤホンジャックの認識の問題が解決する可能性があります。フロントパネルジャックの検出を無効にするには、以下の手順で操作してください。
- タスクバー右側の「上矢印」をクリックしてタスクトレイを開きます。
- タスクトレイ内の「Realtek HD オーディオマネージャ(サウンドアイコン)」を右クリックして、「サウンドマネージャ」を選択します。
- タスクトレイ内にない場合は、以下のディレクトリをエクスプローラーで開き、「RAVBg64.exe」を開いてください。
C:\Program Files\Realtek\Audio\HDA
- タスクトレイ内にない場合は、以下のディレクトリをエクスプローラーで開き、「RAVBg64.exe」を開いてください。
- サウンドマネージャが開いたら、右上の「フォルダアイコン」をクリックします。
- 「フロントパネルジャック検出を無効にする」にチェックを入れ「OK」をクリックします。
フロントパネルジャック検出を無効にできたら、PCを再起動してからイヤホンジャックにイヤホンまたはヘッドホンを接続して正常に認識するようになったか確認してください。
対処4: ヘッドホンデバイスを有効にして既定にする
ヘッドホンデバイスが無効になっていたり、既定のデバイスに設定されていないことが原因で、イヤホンジャックが認識しないように見えるケースが考えられます。
そのため、ヘッドホンの再生デバイスを有効にして既定のデバイスとして設定することで、認識の問題が解決する可能性があります。ヘッドホンデバイスを有効にして既定のデバイスにするには、以下の手順で操作します。
- タスクバー右側の「サウンドアイコン」を右クリックして「サウンドの設定」を選択します。
- 詳細設定で「サウンドの詳細設定」をクリックします。
- サウンドウィンドウが表示されたら「再生」タブを開いて、再生デバイスの一覧の何もない場所で右クリックして「無効なデバイスの表示」と「切断されているデバイスの表示」の両方にチェックを入れます。
- 再生デバイスの一覧で「ヘッドホン」が無効になっている場合は右クリックして「有効」を選択します。
- 「ヘッドホン」を右クリックして「既定のデバイスとして設定」を選択します。
ヘッドホンデバイスを有効にして既定のデバイスに設定できたら、イヤホンまたはヘッドホンから音が正常に出るようになったか確認してください。
対処5: オーディオのトラブルシューティングを実行する
Windowsにはオーディオ関連のトラブル自動的に修復するためのトラブルシューティングツールが実装されています。
そのため、オーディオのトラブルシューティングツールを実行することで、ヘッドホンジャックの認識の問題が解決する可能性があります。オーディオのトラブルシューティングツールを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」をクリックします。
- 「システム」を選択し、「トラブルシューティング」をクリックします。
- 「その他のトラブルシューティングツール」をクリックします。
- 「オーディオ」の「実行する」をクリックします。
- 案内に従って問題を修正し、トラブルシューティングを完了します。
オーディオのトラブルシューティングツールを実行して問題を修正できたら、イヤホンジャックが認識しない問題が解決したか確認してください。
対処6: ヘッドホンデバイスのサウンド形式を変更する
ヘッドホンデバイスのサウンド形式に問題があることが原因で、イヤホンかた音が出ずイヤホンジャックが認識しないように見えるケースが考えられます。
そのため、ヘッドホンデバイスのサウンド形式を変更することで、問題が解決する可能性があります。ヘッドホンデバイスのサウンド形式を変更するには、以下の手順で操作します。
- タスクバー右側の「サウンドアイコン」を右クリックして「サウンドの設定」を選択します。
- 詳細設定で「サウンドの詳細設定」をクリックします。
- 「再生」タブの一覧で、「ヘッドホン」を右クリックして「プロパティ」を開きます。
- 「詳細」タブをクリックします。
- 「既定の形式」欄にあるサンプリングレートのプルダウンで「32ビット、48000H」から「別の形式(16ビット、44100Hzなど)」に変更します。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
- PCを再起動します。
ヘッドホンデバイスのサウンド形式を変更できたら、イヤホンまたはヘッドホンから音が聞こえるようになったか確認してください。問題が解決しない場合は、設定を元に戻して次の対処に進んでください。
対処7: オーディオドライバーを再インストールする
オーディオドライバーに問題があることが原因で、イヤホンジャックが正常に認識しないケースが考えられます。
そのため、オーディオドライバーを一度アンインストールしてから再インストールすることで、問題が解決する可能性があります。オーディオドライバーを再インストールするには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーが開いたら、「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」のツリーをダブルクリックして展開します。
- ツリー内の「オーディオドライバー名」を右クリックして、「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 複数のドライバーが表示される場合は、すべてのドライバーを順番にアンインストールしてください。
- 確認メッセージが表示されたら、「デバイスのアンインストール」をクリックします。
- PCを再起動します。再起動が完了すると自動でオーディオドライバーが再インストールされます。
- オーディオドライバーが正常にインストールされない場合は、PCまたはサウンドカードのメーカーの製品ページから最新のオーディオドライバーをダウンロードしてインストールしてください。
オーディオドライバーを再インストールできたら、イヤホンジャックが正常に反応するようになったか確認してください。
対処8: イヤホンジャックを掃除する
イヤホンジャックに埃などのゴミが詰まっていることが原因で、接続したイヤホンやヘッドホンが認識しないケースが考えられます。
そのため、イヤホンジャックに埃などのゴミなどが詰まっていないか確認してください。埃などのゴミが詰まっている場合は、爪楊枝や綿棒を使用してゴミを取り除いてください。
イヤホンジャックを掃除できたら、イヤホンまたはヘッドホンを接続して正常に認識するようになったか確認してください。