Windows10/11のPCでEXEなどのファイルを開こうとすると、「ファイルにウイルスまたは望ましくない可能性のあるソフトウェアが含まれているため、操作は正常に完了しませんでした。」のエラーが出ることがあります。
このエラーは、Windowsに開こうとしてファイルが危険であると検出された場合に表示され、ファイルが開けない状態になります。
本記事では、Windowsでファイルにウイルスまたは望ましくないエラーが出た時の対処法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: Windowsセキュリティを一時的に無効にする
Windowsセキュリティ(Windows Defender)のリアルタイム保護機能によってファイルが誤検出されたことが原因で、「ファイルにウイルスまたは望ましくない可能性のあるソフトウェアが含まれている」エラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、Windowsセキュリティの機能を一時的に無効にすることで、エラーが解決する可能性があります。ただし、Windowsセキュリティを無効にすると危険なファイルでも開ける状態になってしまうため、開こうとしているファイルが確実に安全なことを確認してください。
Windowsセキュリティを一時的に無効にするには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- 「Windowsセキュリティ」をクリックします。
- 「Windowsセキュリティを開く」ボタンをクリックします。
- 「ウィルスと脅威の防止」をクリックします。
- ウィルスと脅威の防止の設定で「設定の管理」をクリックします。
- 「リアルタイム保護」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
以上の手順でWindowsセキュリティが無効になります。Windowsセキュリティを無効にできたら、ファイルを開いてエラーが解決したことを確認してください。ファイルが正常に開けたら、その後Windowsセキュリティのリアルタイム保護機能を有効に戻してください。
対処2: サードパーティのウイルス対策ソフトをオフにする
サードパーティのウィルス対策ソフトの機能が原因で、安全なファイルであってもファイルを開く際に「ファイルにウイルスまたは望ましくない可能性のあるソフトウェアが含まれている」エラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、サードパーティのウイルス対策ソフトの機能を一時的に無効にすることで、エラーが解決する可能性があります。サードパーティのセキュリティソフトを停止するには、以下の手順で操作します。
- タスクバー右側の通知領域(システムトレイ)の上矢印をクリックして、隠れているインジケーターを表示します。
- 「サードパーティのウイルス対策ソフトのアイコン」を右クリックして「停止」などのオプションを選択します。
サードパーティのセキュリティソフトを停止する手順は、メーカーによって異なる場合があるため詳しくはマニュアル等を参考にしてください。
サードパーティのセキュリティソフトを停止できたら、その状態でファイルが開けるようになったか確認してください。
対処3: ファイルまたはフォルダーを除外リストに追加する
安全なファイルを開く際に「ファイルにウイルスまたは望ましくない可能性のあるソフトウェアが含まれている」エラーが表示される場合は、Windowsセキュリティの除外設定を使用することでエラーが回避できる可能性があります。
Windowsセキュリティの除外設定にエラーが出るファイルまたはフォルダを追加するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- 「Windowsセキュリティ」をクリックします。
- 「Windowsセキュリティを開く」ボタンをクリックします。
- 「ウィルスと脅威の防止」をクリックします。
- ウィルスと脅威の防止の設定で「設定の管理」をクリックします。
- 除外の「除外の追加または削除」をクリックします。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
- 「+除外の追加」をクリックして、「ファイル(またはフォルダ)」を選択します。
- エラーが出るファイル(またはフォルダ)を選択して「開く(またはフォルダーの選択)」をクリックします。
Windowsセキュリティの除外設定ができたら、ファイルを開いてエラーが解決したことを確認してください。
対処4: ファイルエクスプローラーを修復する
Windowsのファイルエクスプローラーに問題が起きていることが原因で、特定のファイルを開く際に「ファイルにウイルスまたは望ましくない可能性のあるソフトウェアが含まれている」エラーが表示されるケースが考えられます。
そのため、ファイルエクスプローラーを修復することで、エラーが解決する可能性があります。ファイルエクスプローラーを修復するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」をクリックして、キーボードで「cmd」と入力します。
- 検索結果の一覧から「コマンドプロンプト」の「管理者として実行」をクリックします。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
sfc /SCANFILE=c:\windows\explorer.exe
- コマンドの実行が完了したら、続けて以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
sfc /SCANFILE=C:\Windows\SysWow64\explorer.exe
- コマンドを実行できたら、PCを再起動します。
ファイルエクスプローラーの修復が完了してPCを再起動できたら、ファイルを開いてエラーが解決したことを確認してください。
対処5: ディスクのクリーンアップを実行する
Windowsの一時ファイルに問題が起きていることが原因で、「ファイルにウイルスまたは望ましくない可能性のあるソフトウェアが含まれている」エラーが発生するケースが考えられます。
そのため、ディスクのクリーンアップを実行して一時ファイルを削除することで、エラーが解決する可能性があります。ディスクのクリーンアップを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」をクリックして「ディスククリーンアップ」と入力します。
- 検索結果の一覧で「ディスククリーンアップ」をクリックします。
- ドライブの選択ダイアログが表示されたら、「Windowsのシステムドライブ」を選択して「OK」をクリックします。
- 「インターネット一時ファイル」と「一時ファイル」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
- 確認ダイアログが表示されたら「ファイルの削除」をクリックします。
- ディスクのクリーンアップが実行されるので完了まで待ちます。
ディスクのクリーンアップを実行できたら、ファイルを開いてエラーが解決したか確認してください。
対処6: インターネット一時ファイルを削除する
インターネットの一時ファイルやキャッシュなどが原因で、「ファイルにウイルスまたは望ましくない可能性のあるソフトウェアが含まれている」エラーが発生するケースが考えられます。
そのため、インターネット一時ファイルを一度削除することで、エラーが解決する可能性があります。インターネット一時ファイルを削除するには、以下の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 名前に「control」と入力して「OK」をクリックします。
- コントロールパネルが開いたら、右上の表示方法が「アイコン」になっていることを確認します。
- 「インターネットオプション」をクリックします。
- 「全般」タブで、閲覧の履歴の「削除」ボタンをクリックします。
- 「お気に入りWebサイトデータを保持する」のチェックを外します。
- 「インターネット一時ファイル」、「履歴」、「ダウンロード履歴」にチェックを入れて「削除」をクリックします。
インターネット一時ファイルを削除できたら、ファイルを開いてエラーが解決したことを確認してください。
対処7: ウィルススキャンを実行する
開こうとしたファイルがウィルスやマルウェアに感染していることが原因で、「ファイルにウイルスまたは望ましくない可能性のあるソフトウェアが含まれている」エラーが表示されるケースももちろん考えられます。
そのため、安全性が低そうなファイルを開こうとしてしまってエラーが発生した場合は、ウィルススキャンを実行することをおすすめします。ウィルススキャンを実行することで問題のあるファイルが開けるようになる可能性があります。
標準のWindowsセキュリティを使用してウィルススキャンを実行するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択します。
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- 「Windowsセキュリティ」をクリックします。
- 「Windowsセキュリティを開く」ボタンをクリックします。
- 「ウィルスと脅威の防止」をクリックします。
- 現在の脅威の項目で「スキャンのオプション」をクリックします。
- 「フルスキャン」を選択して「今すぐスキャン」をクリックします。
- ウィルススキャンが実行されるので1時間程度待ちます。
サードパーティのセキュリティソフトを使用している場合は、セキュリティソフトの機能でウィルススキャンを実行してください。
ウィルススキャンを実行できたらファイルが開けるか試してみてください。ファイルが開けない、または隔離や削除された場合は、別のダウンロード先から安全なファイルをダウンロードしてください。