Google Chromeを使用していると、ある時急にウィンドウの一部に黒い四角が表示されるようになったり、画面がちらつくといった症状が発生することがあります。
ひどい時にはGoogle Chromeのウインドウ全体が真っ黒になってしまい、何も見えなくなってしまうことすらあります。
程度の差はあれども、非常に目障りなことに違いはないでしょう。本記事ではそのようなGoogle Chromeの画面に黒い四角や枠が表示される原因と解決法を解説します。
この記事の内容
黒い四角が現れる原因
原因は1つではありませんが、Google Chrome側のバグであることが多いようです。
そのため、まずはGoogle Chromeのバージョンを最新にしてみるのが良いでしょう。
それでも直らない場合は、お使いのパソコンの描画システム(GPU)とGoogle Chromeの相性が悪いことが考えられます。
この場合は画面の描画設定や各種ブラウザの設定を見直すことで症状が改善する可能性があります。
対処としては、
- Google Chromeを最新版にする
- Google Chromeの設定を見直す
- それでも直らなければブラウザの乗り換えなどを検討する
の順で試していくのが良いと思われます。
Google Chromeを最新版にする
まずGoogle Chromeが最新のものになっているか確認します。
- Google Chromeを起動します。
- ウインドウ右上の「3点アイコン」を確認します。
- アイコンの色がグレーになっていれば既にGoogle Chromeは最新版になっているので更新の必要はありません。ただし、緑や赤など、カラーのアイコンになっている場合は更新が必要です。
- もしアイコンに色がついていた場合はアイコンをクリックします。すると表示されるメニューに「Google Chromeを更新」という項目があるのでクリックします。
- 最後に「再起動」をクリックすれば更新は完了です。
ただし上記手順でGoogle Chromeが最新版になっても、症状が改善しないケースもあります。
そういった場合は、Chromeを1度アンインストールしてから再インストールすることで問題が解決することがあります。
Chromeの再インストール手順
GoogleChromeの再インストールを行うには以下の手順で操作します。
ただし再インストールを行うとブックマークや履歴、拡張機能など全ての設定が初期状態に戻ってしまいます。
アンインストール前に、必ずGoogle ChromeにGoogleアカウントでログインしてデータを同期させておくか、設定ファイルのエクスポート機能を利用してバックアップを取ってください。
- 「スタートボタン」→「ギアマーク」をクリックします。
- Windowsの設定画面が開くので、「アプリと機能」→「Google Chrome」をクリックします。
- メニューが表示されるので「アンインストール」をクリックします。
- しばらくするとアンインストールの手続きが始まります。「Google Chromeをアンインストール」という確認メッセージが出たら「閲覧データも削除しますか?」のチェックボックスにチェックを入れてから「アンインストール」をクリックします。
Chromeのアンインストールが終わったら、続いてインストールを行います。
- 最新版のGoogle Chromeを再インストールします。MicrosoftEdgeなどのブラウザを使い、『Google Chrome ダウンロードページ』へアクセスします。
- 「Chromeをダウンロード」をクリックします。
- 利用規約に同意し、「インストール」をクリックします。
以上で自動にChromeのインストールが始まります。もしインストールが始まらない場合は、先ほどダウンロードしたインストーラのアイコンをクリックしてインストールを開始してください。
必要に応じてブックマークのインポートや拡張機能のインストールを行います。
Chromeの設定を見直す
黒い枠や四角が出る場合、Chromeの設定からハードウェアアクセラレーション機能を無効にすると問題が解決するケースが多いようです。
ハードウェアアクセラレーションは画像や動画を高速で表示するためのものなので、オフにすると若干動作が遅くなることがありますが、もし今回のような黒い四角が出てしまう、よくブラウザの表示がおかしくなるなどの症状が見られるようであればオフにしたほうが良いでしょう。
- 「Google Chrome」を起動します。
- ウインドウ右上の「3点アイコン」をクリックします。
- 表示されたメニューから「設定」をクリックします。
- 設定画面が表示されたら画面の一番下までスクロールし、「詳細設定」をクリックします。
- 下の方にある「システム」グループを探し、その中にある「ハードウェアアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」の項目をオフにします。
ハードウェアアクセラレーションの設定を変更しても問題が解決しない場合は以下の項目も確認してみてください。
Chromeに拡張機能を入れている場合
拡張機能でページのレイアウトの装飾や変更を行う拡張機能を入れていると表示が崩れやすくなります。
追加している拡張機能は、右上の「3点」アイコン→「その他のツール」→「拡張機能」から確認できます。拡張機能をオフにするには、スイッチをクリックするだけです。
インストールしている拡張機能を確認し、できれば全てオフにした状態で同様の症状が現れるか確認してみてください。
表示倍率は変更していないか
Chrome右上のその他アイコン(3つの点アイコン)から「ズーム」の項目を確認してください。
このズームの数値が100%以外になっていると画面の表示が崩れやすくなるので、100%に戻して症状が出るか確認してください。
ブラウザの乗り換えを検討する
どうしても問題が解決しない場合、アップデートなどで問題が解消されるまではブラウザを変えるのが良いかもしれません。
Windows 10パソコンに元から入っているMicrosoft EdgeやInternet Explorerを使うのも良いですし、それ以外のブラウザではFirefox、Operaなどが人気です。
Google Chromeにこだわりたいのであれば、Google Chrome Canary(カナリア)を使うという方法があります。
カナリアはChromeの開発版でGoogle Chromeの最新の機能を一足先に試すことができるというものです。
主にWeb開発者向けに提供されているものですが、安定版のGoogle Chromeと同じく一般公開されているので安定版が使えない時の代用品として使っても問題ありません。
ただしバージョンによっては、開発版であるため動作が不安定になることがありますのでご注意ください。