普段、PC を使用しているといつもより動きが遅いなと感じる場合がありますよね?そういう場合はタスクマネージャーを見るとディスク使用率が100%になっている場合が多く見受けれらます。
一時であれば、ディスク使用率が100%になってもおかしくはありませんが、それが恒久的に続き、場合によっては2日、3日と続き、PCの動作が常に重い状態になります。
今回は、Windows10でPCのディスク使用率が100%になる現象の原因と具体的な対処法をご紹介いたします。
この記事の内容
ディスク使用率が100%になる原因
Windows 10 でディスク使用率が100%になる現象として、次の原因が考えられます。
- HDDが物理的に故障している
- ウイルスに感染している
- バックグラウンドで常に動作しているプログラムが存在する
- Windows Update の自動更新で失敗・再試行を繰り返している
- 各ドライバーのバージョンが低いため発生している
上記が可能性の高い原因の一覧ですが、タスク マネージャーで実際にディスク使用率100%となっているプロセスやアプリケーションを特定するとより正確な原因特定が可能となります。
またこの現象は昔からあることはあったのですが、Windows 10 のトラブルとして発生している率が以前の OS に比べ、より顕著で、Web 上でも Windows10のトラブルとして多くのユーザーからの報告が散見されます。
続いて、原因と考えられるプログラムの停止・無効の方法をご紹介いたします。
対処1: タスク マネージャーを起動し確認する
- 左下の [田] マークを右クリックし、[タスク マネージャー] をクリックします。
- タスク マネージャーが起動した段階で、[簡易表示] だった場合は、タスク マネージャーの左下に [詳細(D)] が表示されてますので、そちらをクリックします。
- [プロセス] タブが開いているはずですので、タスク マネージャー右側の項目に [CPU] [メモリ] [ディスク] [ネットワーク] と表示されている中の [ディスク] を確認します。
- [アプリ] が使用しているのか、[バックグラウンド プロセス] が使用しているのか確認し、特定します。
[アプリ] または [バックグラウンド プロセス] の特定ができたら、実際に停止、または無効にし再起動します。再起動後も現象が変わらない場合は、次の対処へ進みましょう。
対処2: Windows Update を手動で実行する
- 左下の [田] マークをクリックし、歯車のマークをクリックします。
- [更新とセキュリティ] をクリックします。
- [更新プログラムのチェック] が表示されている場合は [更新プログラムのチェック] をクリックし、再度更新プログラムがないか確認します。
- [更新プログラムのチェック] 表示ではなく、更新に失敗している場合も同様に再度更新プログラムのインストールを実行します。
- PC 再起動後、再度更新プログラムのチェックを実行します。
- 上記 1 ~5 の作業を更新プログラムがなくなるまで繰り返します。
Windows Update で更新プログラムを最新の状態にしてもディスク使用率が100%のまま、状況が変わらない場合、対処3へ進みましょう。
もし、Windows Update で更新ができない場合は、次のページも参考にして下さい。
対処3: SysMain または SuperFetch を無効にする
Windows 10 Version 1809 から [SuperFetch] の名称が [SysMain] に変更されておりますが、双方の名称を記載しております。予めご承知おきください。
- 左下の [田] マークを右クリックし、[コンピューターの管理(G)] をクリックします。
- 右ペインに表示されている [サービスとアプリケーション] をクリックします。
- 右ペインに表示されている [サービス] をクリックします。
- 右ペインに表示されているサービス内に [SysMain] or [SuperFetch] が表示されておりますのでダブルクリックします。
- [SysMain] or [SuperFetch] のプロパティが表示されますので [スタートアップの種類] をクリックし、プルダウン メニューから [無効] をクリックします。
- 右下の [適用] をクリックし、[OK] をクリックします。
- PC を再起動します。
対処4:ピアツーピアネットワークを無効にする
- 左下の [田] マークを右クリックし、[コンピューターの管理(G)] をクリックします。
- 右ペインに表示されている [サービスとアプリケーション] をクリックします。
- 右ペインに表示されている [サービス] をクリックします。
- 右ペインに表示されているサービス内に [Peer Name Resolution Protocol] が表示されておりますのでダブルクリックします。
- [Peer Name Resolution Protocol] のプロパティが表示されますので [スタートアップの種類] をクリックし、プルダウン メニューから [無効] をクリックします。
- 右下の [適用] をクリックし、[OK] をクリックします。
- PC を再起動します。
対処5:Windows サーチを停止する
- 左下の [田] マークを右クリックし、[コンピューターの管理(G)] をクリックします。
- 右ペインに表示されている [サービスとアプリケーション] をクリックします。
- 右ペインに表示されている [サービス] をクリックします。
- 右ペインに表示されているサービス内に [Windows Search] が表示されておりますのでダブルクリックします。
- [Windows Search] のプロパティが表示されますので [スタートアップの種類] をクリックし、プルダウン メニューから [無効] をクリックします。
- 右下の [適用] をクリックし、[OK] をクリックします。
- PC を再起動します。
対処6:自動メンテナンスを停止する
- 左下の [田] マークをクリックし、下へスクロールすると [Windows システムツール] が表示されておりますのでそちらをクリックします。
- [コントロール パネル] をクリックします。
- [システムとセキュリティ] をクリックします。
- [セキュリティとメンテナンス] をクリックします。
- [メンテナンス] をクリックします。
- [自動メンテナンス] が動作している場合は、停止をクリックします。
- PCを再起動します。
対処7:HDD のエラーチェックを実行する
HDD が元々消耗している可能性が高いため、その状態でエラーチェックを行う場合、OS が起動しなくなるリスクがあります。事前にデータバックアップを行ったうえで、実行してください。
- 左下の [田] マークを右クリックし、[Windows PowerShell (管理者)(A)] をクリックします。
- [PS C:\WINDOWS\system32>] の右側に以下のコマンドを入力し、ENTER を押下します。
chkdsk c: /r
半角スペースの入力に注意してください。
- /r オプションを付けたチェックディスクは、かなり負荷の高いチェックにになります。時間も丸一日かかる場合もありますので実行する際は、PC を使用する時間がなくなることを認識したうえで、時間に余裕をもって実行してください。
- 対象がシステム ドライブの場合、[次回のシステム再起動時に、このボリュームのチェックをスケジュールしますか (Y/N)?] と表示されますので [Y] キーを押下し、ENTER を押下します。
また /r オプションを付けたチェックディスクは最終的な手段になります。このチェックが終わり、再起動後、ディスク使用率が100%の状況が変わらない場合は、PC の初期化、またはHDD 交換をご検討ください。