Windowsのサービスの一覧画面では、サービスの名前や状態を確認したり、開始や停止の状態を管理することができます。
サービス自体は便利な機能ですが、起動手順が少々分かりにくいため、起動の仕方を忘れてしまう場合があると思います。
本記事では、Windows10でサービスの一覧画面を起動する方法について詳しく紹介します。
サービスの基本的な開き方だけでなく、ショートカットキーを使用する方法や、CUIのコマンドを実行してサービスの一覧を表示する方法も含めて紹介します。
この記事の内容
方法1: スタートメニューから開く
サービスの一覧画面は、通常のアプリケーションと同じようにスタートメニューから開くことができます。スタートからサービスを開く基本的な手順は以下の通りです。
- 「Windowsマーク」をクリックするか、「Windows」キーを押してスタートメニューを開きます。
- アプリ一覧から「Windows管理ツール」クリックして展開します。
- フォルダ内の「サービス」の項目をクリックして起動します。
方法2: ファイル名を指定して実行(Win+R)で開く
ファイル名を指定して実行ダイアログを使用することで、サービスの一覧画面を素早く開くことができます。具体的な手順は以下の通りです。
- キーボードで「Windows + R」キーを入力して、ファイル名を指定して実行ダイアログを開きます。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択することでも同様の操作ができます。
- 「名前」欄に「services.msc」と入力して、Enterキーを押すか、「OK」をクリックします。
- 開けない場合は、正しく文字が半角英数字で入力されていることを確認してください。
方法3: 検索ボックス(Win + S)から開く
タスクバーの検索ボックスを使用してサービス一覧を素早く開くこともできます。検索ボックスを使用してサービスを開くには以下の手順で操作します。
- 「Windows + S」キーを入力するか、タスクバーの検索ボックスをクリックします。
- 「services(またはサービス)」と入力して検索します。
- 検索結果に「サービス」の項目が表示されたら、Enterキーを押すか、項目をクリックして開きます。
方法4: コンピューターの管理ウィンドウから開く
コンピュータの管理ウィンドウを起動して、サービスの一覧画面を表示することもできます。具体的な手順は以下の通りです。
- 「Windows + X」キーを入力するか、「Windowsマーク」を右クリックして「コンピューターの管理」を選択します。
- コンピューターの管理ウィンドウが開いたら、左ペインの一覧から「サービスとアプリケーション」をダブルクリックして展開します。
- 「サービス」をクリックすると、サービスの一覧が表示されます。
方法5: コントロールパネルから開く
従来のコントロールパネルを利用して、サービスの一覧画面を起動することもできます。コントロールパネルから開くには、以下の手順で操作します。
- 「Windows + R」キーを入力するか、「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- ファイル名を指定して実行ダイアログが開いたら、名前に「control」と入力してEnterキーを押します。
- コントロールパネルが開いたら、「システムとセキュリティ」→「管理ツール」とクリックして進みます。
- 項目が表示されない場合は、コントロールパネル右上にある「表示方法」を「カテゴリ」に変更してください。
- 管理ツールの一覧が表示されます。「サービス」の項目をダブルクリックして起動します。
方法6: PowerShell/コマンドプロンプトから起動する
Windows PowerShellやコマンドプロンプトのCUIを使用して、サービスの一覧画面を起動することもできます。PowerShellを使用する場合は、以下の手順で起動することができます。
- 「Windows + X」キーを入力するか、「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell」を選択します。
- PowerShellのウィンドウが表示されたら、「services.msc」と入力してEnterキーを押します。
コマンドプロンプトを使用する場合も、同様のコマンドでサービス一覧を開くことができます。
方法7: 実行ファイル(services.msc)を直接開く
システムフォルダ内のサービス一覧の実行ファイルを直接実行して起動することもできます。具体的な手順は以下の通りです。
- タスクバーのフォルダアイコンをクリックして、エクスプローラーを起動します。
- アドレスバーに「%windir%\System32」と入力してEnterキーで移動します。
- 「System32」フォルダが開いたら、実行ファイル「services.msc」をダブルクリックして起動します。
方法8: ショートカットを作成して起動する
普段からサービスの一覧機能を使うことが多い場合は、専用のショートカットを作成することでダブルクリックするだけで素早く開くことができます。
サービス一覧のショートカットを作成するには、以下の手順で操作してください。
- デスクトップの何もない場所を右クリックして、「新規作成」→「ショートカット」の順に選択します。
- ショートカットの作成ウィンドウが表示されたら、「項目の場所を入力してください」の欄に「services.msc」と入力して「次へ」をクリックします。
- 「このショートカットの名前を入力してください」の欄に、「サービス」と入力して「完了」をクリックします。
以上でデスクトップにサービスのショートカットが作成されます。
ショートカットをダブルクリックすることで、サービスの一覧を起動することができます。作成したショートカットは、必要に応じて任意のフォルダに移動することもできます。
また、作成したショートカットをキーボードの任意のショートカットキーに割り当てることもできます。起動ショートカットキーも設定する場合は、以下の操作も行ってください。
- 「サービスのショートカット」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 「プロパティ」ウィンドウが開いたら、「ショートカットキー」の入力欄をクリックします。
- 「Ctrl + Alt」に続く割り当てたいショートカットキーを入力します。
- ショートカットキーを設定できたら、「適用」→「OK」の順にクリックしてウィンドウを閉じます。
設定が完了したら、ショートカットキーを入力して、サービスの一覧ウィンドウが表示されることを確認してください。
方法9: PowerShellでGet-Serviceコマンドレットを実行する
GUIのサービス一覧を使わずに、PowerShellのGet-Serviceコマンドレットでサービスの確認を行うこともできます。
Get-Serviceコマンドレットを実行してサービスの一覧を表示するには、以下の手順で操作してください。
- 「Windows + X」キーを入力するか、「Windowsマーク」ボタンを右クリックします。
- クイックアクセスメニューが開いたら、「Windows PowerShell」を選択します。
- PowerShellウィンドウに以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
- 全てのサービスを表示する
Get-Service
- 現在実行中のサービスのみを表示する
Get-Service | Where-Object {$_.Status -eq "running"}
- 現在停止中のサービスのみを表示する
Get-Service | Where-Object {$_.Status -eq "stopped"}
- サービス名を検索して表示する
Get-Service "wmi*"
- 「Get-Service」の後にサービス名を追加することで、名前に一致するサービス名のみを表示することができます。また、*(アスタリスク)をワイルドカードとして使用できます。上記の例は「wmiという文字で始まるサービスの情報を表示する」コマンドとして実行されます。
- 表示名を検索して表示する
Get-Service -Displayname "*network*"
- -Displaynameオプションを追加すると、サービスの表示名からサービスを検索できます。上記の例は「サービス名にnetworkという文字を含むサービスの情報を表示する」コマンドとして実行されます。
- 全てのサービスを表示する
- サービスの状態・サービス名・表示名が一覧として表示されます。
- サービスの状態を操作したい場合は、以下のコマンドレットを実行してください。
- 特定のサービスを開始する
Start-Service "eventlog"
- PowerShellでサービスを開始するには、Start-Serviceコマンドレットを使用します。上記の例では、eventlogというサービスを開始します。
- 特定のサービスを停止する
Stop-Service "eventlog"
- サービスを停止するにはStop-Serviceコマンドレットを使用します。上記の例では、eventlogというサービスを停止します。
- 特定のサービスを開始する
- サービスの状態を操作したい場合は、以下のコマンドレットを実行してください。
方法10: コマンドプロンプトでscコマンドを実行する
従来のコマンドプロンプトでscコマンドを実行して、サービスの一覧を表示したり、サービスの状態を操作することもできます。ただし、PowerShellのGet-Serviceコマンドレットの方が高機能で操作性も洗練されています。
コマンドプロンプトでsc queryコマンドを実行してサービスの一覧を表示するには、以下の手順で操作してください。
- タスクバーの検索ボックスに「cmd(またはコマンドプロンプト)」と入力して、検索結果の「コマンドプロンプト」をクリックして起動します。
- コマンドプロンプトが表示されたら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
- 全てのサービスを表示する
sc query state= all | findstr "SERVICE_NAME DISPLAY_NAME STATE"
- 「 | findstr "SERVICE_NAME DISPLAY_NAME STATE"」を入力することで、一覧の項目をサービス名・表示名・状態に絞って表示することができます。
- 現在実行中のサービスのみを表示する
sc query | findstr "SERVICE_NAME DISPLAY_NAME STATE"
- 停止中のサービスのみ表示する
sc query state= inactive | findstr "SERVICE_NAME DISPLAY_NAME STATE"
- 特定のサービスの情報を調べる
sc query wuauserv
- 「wuauserv」の部分には、調べたいサービス名を入力してください。上記の例では、wuauserv(Windows Update)サービスの情報を表示します。
- 全てのサービスを表示する
- サービス一覧が表示されます。「SERVICE_NAME」はサービス名、「DISPLAY_NAME」はサービスの表示名、「STATE」はサービスの実行状態を表しています。
- サービスの状態を操作したい場合は、以下のコマンドを実行してください。
- 特定のサービスを開始する
sc start wuauserv
- 「wuauserv」の部分は、開始したいサービス名に置き換えて実行してください。
- 特定のサービスを停止する
sc stop wuauserv
- 「wuauserv」の部分は置き換えてください。ただし、サービスの種類や、他のサービスとの依存関係によっては停止できないことがあります。
- 特定のサービスを開始する
- サービスの状態を操作したい場合は、以下のコマンドを実行してください。