インターネットからアプリケーションをダウンロード・インストールしようとすると「現在SmartScreenを使用できません」というメッセージが表示されることがあります。
必要なアプリケーションがインストールできないと困るのはもちろん、そもそもSmartScreenとは何なのか、そしてなぜインストールが出来ないのか、このメッセージだけ見てもどう対処すれば良いのかわかりにくいと思います。
そこで、本記事ではWindows10のSmartScreenとは何なのか?そして「現在SmartScreenを使用できません」が出てしまった時の対処法について解説します。
この記事の内容
SmartScreenとは何か?
SmartScreenは、Windows10に標準で実装されているセキュリティ機能です。
SmartScreenは、インターネットからダウンロードした危険性のあるファイルのインストールや実行時に事前に警告を出してくれます。
具体的には、SmartScreen機能によって次のようなトラブルを防ぐことができます。
- 「安全だと思っていインストールしたアプリケーションが実は悪意のあるアプリケーションだった」
- 危険性があると気付かずにプログラムを実行したら、マルウェアに感染した」
- 「いつの間にかパソコンがウイルスに感染してしまっていた」
SmartScreenの警告メッセージが表示される原因
SmartScreenのメッセージが出る原因は主に3つあります。
- 危険性のあるアプリケーション・プログラムをインストール、もしくは実行しようとしている
- サイトやアプリケーションの安全性を調べるためのデータベースに接続できない
1.危険なアプリ・プログラムをブロックした場合
SmartScreenのセキュリティ機能が働いて、アプリケーションをブロックした場合、「WindowsによってPCが保護されました」の警告メッセージが表示されます。
このメッセージが表示された場合は誤検出のケースもありますが、念の為インストール・実行しようとしているアプリが本当に危険なものでないか確認しておきましょう。
2.安全性を確かめることができなかった場合
そして2つ目については、安全性を確かめるためのデータベースにアクセスできない時に表示されるメッセージです。つまり安全かどうかのチェックそのものができません、というメッセージですね。
SmartScreenというものは、世界中からウイルスの報告情報などを集めて作られた、いわゆる「危険なサイト・アプリケーションリスト」となるデータベースを使って安全かどうかのチェックをするのですが、インターネットに接続されていないなど、なんらかの原因でこのデータベースにアクセスできない場合には警告メッセージが表示されます。
「現在SmartScreenが使用できません」というメッセージが出た時は、こちらの原因であることがほとんどです。
「現在SmartScreenが使用できません」が出た時の対処法
まずは、パソコンがインターネットに接続できているか確認してみましょう。ブラウザを開いて、何か検索ができればインターネット接続は問題ありません。
SmartScreenがアプリケーションの安全性を調べるには「危険なサイト・アプリケーションリスト」となるデータベースが必要で、このデータベースにアクセスするためにはインターネットを使います。
ですから多くの場合、正しくインターネットに接続された状態で、もう1度アプリケーションを実行/インストールすることでメッセージは表示されなくなります。
ネットに接続できているのにメッセージが出る時は?
ただしまれに正しくインターネットに接続されているのにもかかわらず、SmartScreeenのメッセージが表示されることがあります。
原因の特定は難しいのですが、あきらかに危険なアプリケーションでないことがわかっている場合は、そのまま「実行」ボタンを押しましょう。
これで問題なくアプリケーションを実行/インストールすることができます。
ただしこの場合、SmartScreenを使ってアプリケーションの安全性をチェックせずにインストールを行うことになります。
そのため、危険性が少なからずありそうなアプリケーションのインストールは、なるべく避けたほうが無難でしょう。
SmartScreenを無効にする方法
SmartScreenの警告メッセージが消えない時は「実行」ボタンを押せば良いわけですが、毎回この操作をするのは手間ですよね。
そんな時は、SmartScreenの機能を無効にすれば警告メッセージが表示されなくなります。
SmartScreenを無効にするには、次の方法があります。
方法1: Windowsの設定でSmartScreenを無効にする
- 「スタート」をクリックします。
- 「歯車」アイコンをクリックして設定メニューを開きます。
- 「更新とセキュリティ」→「Windows セキュリティ」をクリックします。
- Windowsセキュリティの項目の中から「Windows Defenderセキュリティセンターを開きます」をクリックします。
- 「Windows Defenderセキュリティセンター」という画面が新しいウインドウで開きます。
- 続けて「アプリとブラウザーコントロール」をクリックします。
- 「アプリとファイルの確認」「Microsoft EdgeのSmart Screen」「WindowsストアアプリのSmartScreen」という3つの項目があるので、すべての項目をオフに切り替えます。
SmartScreenを無効にすると警告メッセージは消えますが、危険なサイトやアプリケーションの被害に遭う確率が高くなります。
できれば完全に無効にしてしまうのではなく、メッセージが出るたびに実行ボタンを押すようにするか、SmartScreenのかわりにインターネット保護機能のあるウイルス対策ソフトなどをインストールして使うのがおすすめです。
上記の方法で設定できない場合はWindows 10のバージョンが最新のものになっているか確認してください。
方法2: グループポリシーエディタで無効にする
設定を変更しても、「現在SmartScreenを使用できません」のメッセージが表示される場合は、グループポリシーの変更を試してみてください。
グループポリシーエディタからSmartScreen機能を無効にするには、次の手順で操作してください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「gpedit.msc」と入力してグループポリシーエディタを開きます。
- 左ペインで次の順にツリーを展開します。
- コンピュータの構成→管理用テンプレート→Windowsコンポーネント→Windows Defender SmartScreen→エクスプローラ
- 右ペインにある「Windows Defender SmartScreenを構成します」をダブルクリックします。
- 「無効」オプションを選択して「OK」をクリックします。
- PCを再起動してグループポリシーを反映します。
PCが再起動できたら、プログラムを起動してメッセージの表示がでなくなったか確認してください。
方法3: レジストリエディタで無効化する
レジストリを変更してSmartScreen機能を無効化することもできます。レジストリを変更する場合は、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「regedit」と入力して「OK」をクリックします。
- 左ペインでツリーを展開して次のキーに移動します。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\System
- 「System」キーを選択して、右ペインで「EnableSmartScreen」をダブルクリックします。
- 「EnableSmartScreen」キーがない場合は、「System」キーを右クリックして「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択してキーを作成して、「EnableSmartScreen」の名前に変更してください。
- 値のデータに「0」を入力して「OK」をクリックします。(*再度有効化したい場合は、「1」、もしくは「2」を入力してください。)
- 0:SmartScreenをオフにします
- 1:警告メッセージを表示します
- 2:警告メッセージを表示して管理者の承認を必要にします
- PCを再起動してレジストリを反映します。
レジストリ変更後にPCが再起動できたら、プログラムを実行して「現在SmartScreenを使用できません」のメッセージが表示されなくなったことを確認してください。
「スタート」をクリックします。
「歯車」アイコンをクリックして設定メニューを開きます。
「更新とセキュリティ」→「Windows Defender」をクリックします。
Windows Defenderの項目の中から「Windows Defenderセキュリティセンターを開きます」をクリックします。
「Windows Defenderセキュリティセンター」という画面が新しいウインドウで開きます。
続けて「アプリとブラウザーコントロール」をクリックします。
「アプリとファイルの確認」「Microsoft EdgeのSmart Screen」「WindowsストアアプリのSmartScreen」という3つの項目があるので、すべての項目をオフに切り替えます。
以上の項目はどうしたらパソコン上に出すことができるのでしょうかご教示お願い致します。
「更新とセキュリティ」をクリック後に左メニューに表示される「Windows Defender」という項目名が「Windowsセキュリティ」に変更されているようです。記事を訂正させていただきましたのでよろしくお願いいたします。