WindowsのシステムドライブをMBRからGPTに変換する方法【データ保持も】

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システムドライブをmbrからgptに変換

Windows10ではMBRとGPTの2種類のパーティション形式が利用できます。MBRは古い規格であり、2TBまでの容量制限とパーティションは4つまでしか作成できない制約があります。

このデメリットを排除するには、パーティション形式をGPTに変更する必要があります。また、Windows11にアップグレードする場合も、ブートモードをUEFIにする必要があるためシステムドライブをGPTに変更する必要があります。

本記事では、Windows10のシステムドライブをMBRからGPTに変換する方法について紹介します。データを保持して変換する方法も併せて紹介します。

1. ディスク番号とパーティション形式を確認する

システムドライブのパーティション形式を確認

システムドライブのGPTに変換する前に、システムドライブのディスク番号とパーティション形式がMBRであることを確認してください。

システムドライブのディスク番号とパーティション形式を確認するには、以下の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「ディスクの管理」を選択します。
  2. ディスクの管理ウィンドウの下側のディスク一覧で、「Windowsがインストールされているドライブを含むディスク番号(ディスク0など)」を確認します。
  3. 「Windowsがインストールされているドライブを含むディスク(ディスク0など)」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
  4. 「ボリューム」タブを開いて、パーティションのスタイルが「マスターブートレコード(MBR)」であることを確認します。
    • 既にGPTの場合は、「GUIDパーティションテーブル(GPT)」と表示されます。

以上の手順で、システムドライブのディスク番号とパーティション形式(MBR/GPT)を確認することができます。

システムドライブのパーティション形式がMBRの場合は、以降の方法でGPTに変換することができます。

2. システムドライブをMBRからGPTに変換する

Windowsには、ディスクのパーティション形式をMBRからGPTに変換する機能が標準で実装されています。Windowsの標準機能を使用してシステムドライブをGPTに変換する方法は以下の通りです。

方法1: Windows回復環境でMBR2GPTを実行する(推奨)

Microsoftから提供されているMBR2GPTツールを実行することで、Windowsのシステムドライブ内のデータを保持したままMBRからGPTに変換することができます。

このツールは、バージョン1703以降(推奨は1809以降)のWindows10に標準で組み込まれているプログラムで、専用のアプリをインストールする必要はありません。古いWindows10ではツールを実行できないため、Windows10が最新のバージョンになっているか確認してください。

MBR2GPTツールを実行してシステムドライブをMBRからGPTに変換するには、以下の手順で操作します。

  1. Windowsを起動した状態で、「Windowsマーク」をクリックして「設定」を選択します。
  2. 設定ウィンドウが開いたら「更新とセキュリティ」をクリックします。
  3. 左ペインの「回復」をクリックします。
  4. 右ペインで、「PCの起動をカスタマイズする」にある「今すぐ再起動」のボタンをクリックします。
  5. オプションの選択画面が表示されるので「トラブルシューティング」を選択します。
  6. 「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」の順に選択します。
  7. アカウントの選択画面が表示された場合は、「管理者アカウント」を選択してサインインします。
  8. コマンドプロンプトが起動したら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    mbr2gpt /validate

    • 上記のコマンドを実行すると、ディスクがMBRに変換できる要件を満たしているか確認できます。
  9. 「MBR2GPT: Validation completed successfully」と表示されれば、ディスクをGPTに変換できる状態です。
    • 「MBR2GPT: Disk layout validation failed」と表示された場合は、ドライブがGPTに変換できる要件を満たしていません。以下の公式ページを参考に、要件を満たすようにドライブの変更を行ってください。
  10. MBRに変換できることを確認したら、MBRからGPTに変換するコマンドを入力してEnterキーで実行します。
    mbr2gpt /convert
  11. 「Conversion completed successfully.」と表示されれば変換完了です。
  12. コマンドを実行できたら、コマンドプロンプトを閉じて「PCの電源を切る」をクリックします。

以上の手順で、MBR2GPTを実行して、データを保持したままシステムドライブをGPTに変換することができます。GPTに変換できたら、『3.ブートモードをUEFIに変更する』に進んでブートモードの変更を行ってください。

方法2: Windows上でMBR2GPTを実行する

MBR2GPTツールは、回復環境を起動を起動せずにWindowsを起動した状態のまま実行することもできます。Windowsを起動した状態のまま実行しても、データを保持したままシステムドライブをGPTに変換できます。

ただし、MBR2GPTは回復環境での実行を前提に設計されているため、変換時の予期せぬトラブルを回避したい場合は回復環境から実行することをおすすめします。

Windowsを起動した状態でMBR2GPTを実行する場合は、以下の手順で操作します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
    • ユーザーアカウント制御画面が表示されたら、「はい」を選択してください。
  2. PowerShellウィンドウが開いたら、GPTに変換できるか確認するために以下のコマンドを入力してEnterキーで実行します。
    mbr2gpt /validate /disk: 0 /allowFullOS

  3. 変換可能であれば「Validation completed successfully.」と表示されます。
  4. MBRに変換できることを確認したら、MBRからGPTに変換するコマンドを入力してEnterキーで実行します。
    mbr2gpt /convert /disk: 0 /allowFullOS

    • 「/disk:」の後ろにある数字は、確認したディスク番号に置き換えてから実行してください。
  5. 「Conversion completed successfully.」と表示されれば変換完了です。

以上の手順で、Windowsを起動したままMBR2GPTを実行して、システムドライブをGPTに変換することができます。GPTに変換できたら、『3.ブートモードをUEFIに変更する』に進んでブートモードの変更を行ってください。

方法3: Windowsインストール時にDiskpartを実行する

Windowsのインストール時にDiskpartツールを実行することで、インストール先のシステムドライブをMBRからGPTに変換してからインストールを実行することができます。

ただし、Diskpartによる変換は、ディスク内の全てのファイルが削除される点に注意してください。データを保持したい場合は、操作を行う前に必要なデータのバックアップを作成し、GPT変換後にデータを手動で移行する必要があります。

また、Windowsをインストールするためのインストールメディア(USBメモリ)を用意する必要があります。

Windowsのインストール時にDiskpartを使ってシステムドライブをGPTに変換するには、以下の手順で操作してください。

  1. システムドライブ内に必要なデータがある場合は、バックアップを取っておきます。
  2. Windowsのメディア作成ツールをダウンロードします。
  3. メディア作成ツールを起動して、「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択し、USBメモリにWindowsのインストールメディアを作成します。
  4. パソコンをシャットダウンして、インストールメディアを接続した状態でパソコンを起動します。
  5. 起動直後の画面で、「ブートメニューの起動キー(F8、F12など)」を連打します。
    • ブートメニューの起動キーは、PCやマザーボードによって異なります。不明な場合はメーカーマニュアルを参考にしてください。
  6. ブートメニューが表示されたら、「インストールメディアのUSBディスク」を選択します。
  7. 「Windowsセットアップ」の画面が表示されたら、キーボードの「Shiftキー + F10」キーを入力し、コマンドプロンプトを開きます。
  8. コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    diskpart
  9. 続いて以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    list disk
  10. ハードディスクの情報が一覧で表示されます。サイズ等の情報を参考にして「GPTに変換するディスクの番号(ディスク0など)」を確認します。
  11. 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。コマンドが実行できると「ディスク○が選択されました」というメッセージが表示されます。
    select disk 0

    • 最後の「0」の部分は、確認したディスクの番号に置き換えてください。
  12. パーティション情報を削除する以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    clean
  13. GPTに変換する以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    convert gpt
  14. 「選択されたディスクをGPTフォーマットに正常に変換しました」と表示されたら変換は成功です。右上のバツボタンをクリックしてコマンドプロンプトを終了します。
  15. Windowsのインストールを続行します。インストール先でGPTに変換したドライブを選択し、案内に従ってインストールを完了します。

以上の手順で、インストール先のシステムドライブをMBRからGPTに変換してからWindowsをインストールすることができます。

Windowsをインストールできたら、『3.ブートモードをUEFIに変更する』に進んでブートモードの変更を行ってください。

方法4: ディスク管理ツールを使用する

Windowsを新しく用意した別のHDD/SSDにインストールしようとしている場合は、Windowsのディスク管理ツールを使用してGPTに簡単に変換することができます。

ただし、この方法も別のHDD/SSDをGPT形式に変換して、Windowsを新規でインストールするためデータは引き継がれません。Windowsをインストールした後で、手動でバックアップしたデータを移行する必要があります。

ディスク管理ツールを使用して、HDD/SSDをGPT形式に変換してWindowsをインストールするには、以下の手順で操作してください。

  1. 新しく用意したHDD/SSDを接続してから、Windowsを起動します。
  2. 「Windowsマーク」を右クリックして「ディスクの管理」を選択します。
  3. ディスクの管理ウィンドウの下側のディスク一覧で、「新規のHDD/SSD(ディスク1など)」を右クリックして「GPTディスクに変換」を選択します。
    • 対象のディスクにボリュームが割り当てられている場合は、右クリックして「ボリュームの削除」を実行してからGPTに変換してください。

以上の手順で、HDD/SSDをGPT形式に変換することができます。Windowsのインストールメディアをブートして対象のHDD/SSDに、Windowsをインストールしてください。

Windowsをインストールできたら、『3.ブートモードをUEFIに変更する』に進んでブートモードの変更を行ってください。

3. ブートモードをUEFIに変更する

搭載しているマザーボードによっては、GPT形式のシステムドライブでWindowsを起動するために、BIOSの設定でブートモードをUEFIに変更する必要があります。

ブートモードを従来のレガシーBIOSのままWindowsを起動しようとすると、以下のエラーメッセージが表示されてWindowsが起動できない状態になります。

Reboot and Select proper Boot device
or Insert Boot Media in selected Boot device and press a key

そのため、GPT形式に変換後にWindowsが起動できない場合は、以下の手順でブートモードをUEFIに変更してください。

  1. PCが起動している場合はシャットダウンします。
  2. PCの電源を入れて、起動直後の画面で「BIOS起動キー(F2、Delなど)」を連打します。
    • BIOSの起動キーは、PCやマザーボードによって異なります。不明な場合は、メーカーのマニュアルを参考にしてください。
  3. BIOSの設定画面が開いたら、「Boot(またはブート、起動など)」の設定で、「Boot Mode」の設定項目を探します。
  4. 「Boot Mode」の設定値を「レガシーBIOS」から「UEFI」に変更します。
  5. 「EXIT(終了)」メニューより、「Save and Exit(保存して終了)」を選択してパソコンを再起動します。

以上の手順で、GPT形式に変換したシステムドライブのWindowsが起動します。最新のマザーボードでは再起動するだけでUEFIに切り替わるため、基本的に上記の設定は必要ありません。

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