フォルダ・ファイルの読み取り専用を解除できない時の対処法 – Windows10

Windows10では、ファイルを上書きできないようにする読み取り専用オプションや隠しファイルオプションなどが用意されています。これらのオプションの一つである読み取り専用オプションについて、解除したくてもなぜか解除できないということが発生することがあります。

今回は、Windows10でフォルダ・ファイルの読み取り専用オプションの解除ができない時の対処法について解説していきます。

本記事は、PCのローカル上の対処法です。Windowsの共有フォルダ上のファイルの読み取り専用が解除できない場合は、次のページを参考にして下さい。

「フォルダ」の読み取り専用が解除できない場合

フォルダのプロパティを見ると、何回変更しても必ず「読み取り専用(フォルダ内のファイルのみ)」オプションの項目が「■」のように黒い四角が入ってます。

非常に勘違いしやすいことなのですが、フォルダの読み取り専用オプションが有効化されているという意味ではありません。Windowsでは、フォルダを読み取り専用にすることはそもそもできません。

Windowsのフォルダのプロパティの読み取り専用オプションには、必ず「■」が表示される仕様になっています。

フォルダの読み取り専用オプションが「■」になっている場合は、特に対処する必要はありません。

「読み取り専用」オプションにチェックするとどうなる?

「読み取り専用」オプションは、()内に書いてある通り、フォルダ内の全てのファイルのみに適用されるオプションです。

間違えて読み取り専用オプションにチェックを入れて適用してしまった場合は、もう一度プロパティを開いて読み取り専用オプションのチェックを空白にした状態で、[適用]をクリックして戻しておきましょう。

ファイルの読み取り専用が解除できない場合

対処1:ファイルのプロパティから解除する


読み取り専用を解除したい上の階層のフォルダープロパティから読み取り専用を解除しようとすると、稀に一括で変更できないことがあります。

その場合は、以下の手順でファイルのプロパティから読み取り専用オプションを解除します。

  1. 「ファイル」を右クリックして「プロパティ」を開きます。
  2. 全般タブの属性の「読み取り専用」オプションのチェックを外して「適用」をクリックします。

複数選択で読み取り専用を解除する方法

個別ファイルの読み取り専用の解除手順を紹介しましたが、ファイルを一括選択して読み取り専用オプションを解除することもできます。

  1. 読み取り専用オプションを解除したいファイルが含まれるフォルダを開きます。
  2. エクスプローラー右上の検索ボックスに「*(半角)」を入れます。
  3. 表示されたファイルを全選択(Ctrl+A)します。
  4. 全選択した後どのファイルでも良いので右クリックしてプロパティを開く
  5. プロパティの中央付近に[読み取り専用]の項目が「■」か「✓」になっていた場合はクリックして空白にする。
  6. [適用]をクリック

以上で一括で読み取り専用オプションを変更することができます。

対処2:アプリがファイルを使用していないか確認する

ファイルがアプリケーションで開かれていると、読み取り専用を解除できないケースがあります。

ファイルを開いていると思われるアプリケーションが起動している場合は、一旦終了してから再度読み取り専用を解除できないか確認して下さい。

対処3:PCを再起動する

ファイルを開いていたアプリケーションを強制終了させた場合、アプリが終了してもWindows上ではファイルが開かれていることになっているケースがあります。

一旦PCを再起動してWindowsの処理をリセットすることで、読み取り専用を解除できる可能性があります。

対処4:管理者アカウントで解除する

フォルダごとではなくファイル単位でやっても読み取り専用を解除できない場合は他のユーザーアカウントによるアクセス権限の設定で、アクセス可能対象から除外されている可能性があります。

この場合は管理者権限を持つアカウントで作業することで読み取り専用オプションを解除できるようになりますので以下の手順を試してください。

  • 一度Windows10をログアウトし、管理者権限を持つアカウントでログインする
  • 読み取り専用オプションを解除を試みる

基本的にはこれで読み取り専用オプションを解除することができます。

ただし、管理者権限を持つアカウントにアクセスするための手段(ログイン用のパスワードを知らない等)がない場合はすぐにこの方法をとることができませんので、管理者権限を持つアカウントにアクセスできる方に相談するようにしてください。

対処5:セキュリティソフトを一時停止してみる

セキュリティソフトでファイルチェックなどの処理が行われていると、読み取り専用の解除ができないケースがあります。

セキュリティソフトを一旦停止させてから、ファイルの読み取り専用を解除できないか試して下さい。

ファイルが表示されず、プロパティを開けない場合

ファイルが読み取り専用になっているが、何故かファイルが表示されずどこにも見当たらないということがあります。

ファイルを表示するには、エクスプローラの隠しファイルオプションを向こうにする必要があります。

隠しファイルオプションの有効化されているファイルを表示するには以下の手順で行います。

  1. エクスプローラー上部メニューの[表示]をクリックします。
  2. 表示されたメニューの右側に[隠しファイル]と書かれた項目があるので、そのチェックボックスのチェックを外します。

これで隠しファイルオプションが有効化されているファイルも表示されるようになりプロパティにもアクセスできるようになります。

コメント

  1. sadao Usui より:

    この問題の解決方法をご教示頂き、大変助かりました。感謝を込めて連絡します。

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