Windowsのフォルダ画面(エクスプローラ)では表示するファイル情報やアイコンの大きさをユーザーの好みに合わせて変更することができます。
しかし表示方法を変更したものの、フォルダを移動したりパソコンを再起動したりすると初期設定の表示に戻ってしまうというトラブルが一部のユーザーに発生しているようです。
今回は、Windows10のエクスプローラで各フォルダの表示形式の設定が勝手に変わる時の対処法について紹介します。
この記事の内容
対処1: 「すべてのフォルダに適用」を使う
開いているフォルダによっては設定の変更が一部のフォルダ・ディレクトリにしか反映されないことがあります。
その場合は「すべてのフォルダに適用」ボタンをクリックするとすべてのフォルダに現在の表示形式が適用されるようになります。
この操作を行うには次の手順で操作します。
- エクスプローラ(フォルダ)を開き、フォルダの表示設定を好みに応じて変更します。
- ウィンドウ上部のメニューバーから「表示」タブを開きます。
- メニューリボンの中にある「オプション」をクリックします。
- 「フォルダオプション」ウィンドウが開きます。フォルダオプションウィンドウ内の「表示」タブを開きます。
- 「フォルダに適用」をクリックします。確認メッセージが表示されたら「はい」をクリックします。
対処2: 表示形式を一旦初期化する
対処1の方法で解決しない場合は、設定の初期化を行ってみてください。
- メニューリボンからフォルダオプションウィンドウを開きます。対処①の手順1~3と同じ手順ですので詳しくはそちらをご参照ください。
- フォルダオプションウィンドウ内の「表示」タブを開きます。
- 「フォルダをリセット」ボタンをクリックします。確認メッセージが表示されたら「はい」をクリックします。
- フォルダの各種設定が初期化されます。
- 表示設定も初期状態に戻りますので、もう1度表示設定を変更します。
上記の設定後、表示形式が勝手に変わってしまう問題が解決したかどうか確認します。
対処3: レジストリ編集を行う
上記の方法で解決しない場合、システムファイルやレジストリに異常がある可能性が考えられます。まず次の手順でレジストリの値を正しいものに修正してみてください。
- 操作を行う前にエクスプローラ(フォルダウィンドウ)を終了します。また、次のリンク先を参考にレジストリのバックアップを作成します。
- レジストリエディタを開きます。タスクバーにある「スタート」ボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 表示されたウィンドウのテキスト入力欄にregeditと入力し、OKをクリックします。
- レジストリエディタが開かれたら、左側のツリーをたどるか上部のアドレスバーにパスを入力して次のレジストリキーを選択します。
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{42aedc87-2188-41fd-b9a3-0c966feabec1}\InProcServer32
- 画面右側の「既定」の項目をダブルクリックします。すると編集ウィンドウが表示されるので、値のデータを次のように変更してOKをクリックします。
%SystemRoot%\system32\windows.storage.dll
- 続いて左側のツリーまたはアドレスバーを使用して次のレジストリキーを選択します。
HKEY_CLASSES_ROOT\Wow6432Node\CLSID\{42aedc87-2188-41fd-b9a3-0c966feabec1}\InProcServer32
- 先程と同様に、「既定」の項目をダブルクリックして値のデータを変更します。入力する内容は手順4と同じです。
%SystemRoot%\system32\windows.storage.dll
- レジストリエディタを終了し、パソコンを再起動します。
対処4: ユーザーアカウントを再作成する
特定のアカウントでログインした時のみ問題が発生する場合はユーザープロファイルを再作成することで解決できる可能性があります。
プロファイルの新規作成方法については次のリンク先をご参照ください。
アカウントを初期化する方法はないので、アカウントを作り直すには新規のユーザーを作成した後、個人データを新しいアカウントに移行します。アカウントの個人ファイルは「C:\Users\(ユーザー名)」のディレクトリにあります。
アカウントを新規作成したら、このディレクトリにあるファイルを「C:\Users\(新規アカウントユーザー名)」のディレクトリにコピーしてファイルの移行を行ってください。
対処5: システムファイルスキャンを行う
Windowsのシステムファイルの破損が原因で表示形式の設定に問題が起きていることが考えられます。
そのため、システムファイルチェッカーを実行してシステムファイルの修復ができないか試してください。
システムファイルスキャンを行う詳しい手順については、次のページを参考にを行ってみてください。
対処6: システムの復元を行う
ある特定の時期から症状が発生するようになった場合はシステムの復元が有効です。事前に復元ポイントが作成されていなければこの方法は利用できませんが、リカバリやクリーンインストールよりも簡単に問題を解決することができます。
システムの復元に関する詳しい情報や手順については次のリンク先をご確認ください。
対処7: Windows10をクリーンインストールする
上記の方法で解決しなければクリーンインストールを行います。パソコンが初期化されるので、必ずデータのバックアップを取ってから実行してください。
パソコンを初期化する方法にはいくつかありますが、特にメーカー製パソコンの場合は製品の操作マニュアルに記載されている方法で初期化またはクリーンインストールを行ってください。
初期化の方法が記載されていない場合はインストールメディアを作成してクリーンインストールを行います。
ツールのダウンロードは、以下のMicrosoft公式ページからできます。
クリーンインストールの詳しい手順については、次のページを参考にして下さい。