ノートパソコンが電源は入るのに画面がつかない/表示されない時の対処法

電源ボタンを押しても電源が入っているようですが、画面だけ真っ暗な状態で映らず、ノートパソコンが使えない状態になってしまう場面に遭遇することが意外と多く見られます。

今回は、ノートパソコンが電源は入るのに画面がつかない・表示されない場合の対処法をご紹介いたします。本稿は Windows 10 上で発生した場合を想定しています。

関連: ノートパソコンの電源ボタンを押しても電源ランプが点かない場合は、以下のページを参考にしてください。

対処1: PCの強制終了

起動が止まっている場合がありますので、一旦強制終了し、再度電源投入しなおすことで改善する可能性があります。

  1. 電源ボタンを長押しし、強制的にノートパソコンをシャットダウンします。
  2. 再度電源ボタンを押下し、ノートパソコンを起動します。

対処2: 周辺機器を外す

外付け機器が接続されていることによって、動作に必要な電力が不足して画面が正常に映らないケースが考えられます。そのため、外付け機器をすべて外すことで改善する可能性があります。

  1. 電源ボタンを長押しし、強制的にノートパソコンをシャットダウンします。
  2. ノートパソコンに外付け機器がいくつか接続されている場合はすべて外します。
  3. 再度電源ボタンを押下し、ノートパソコンを起動します。

対処3: 外部モニターに接続する

液晶の問題なのかどうかを確認するため、外部モニターを持っている場合は、外部モニターを接続し、正常に表示されるかどうか確認する必要があります。

  1. 電源ボタンを押下し、強制的にノートパソコンをシャットダウンします。
  2. シリアルポートや USB 接続などの外部出力モニターを持っている場合は接続します。
  3. キーボードの [田] キーを押しながら [P] キーを押下します。
  4. 何回か押下し、外部モニターに表示されるか確認します。

対処4: ディスプレイの明るさを上げる

キーボード 輝度の調整キー

単純にノートパソコンのディスプレイの明るさ/輝度が最低になっていることが原因で、起動しても何も表示されていないケースが考えられます。

外部ディスプレイ側は正常に映る場合は、ノートパソコン側のディスプレイの明るさを上げみてください。

ディスプレイの明るさは、「Fn」キーを押しながら「明るさ調整(太陽マーク)」キーを入力することで調整できる場合が多いです。機種によって操作が異なるため、不明な場合はマニュアルを参考にしてください。

対処5: セーフモードで起動する

外部ディスプレイ側は正常に映る場合は、サードパーティ製のドライバーまたはアプリケーションが原因で、ノートパソコンの画面が映らないケースが考えられます。

そのため、ノートパソコンをセーフモードの状態で起動して、ノートパソコン側のディスプレイが正常に映らないか確認してください。

セーフモードで起動する方法については、以下のページを参考にしてください。操作は外部ディスプレイ側で行ってください。

セーフモードの状態で、ノートパソコンの画面が表示された場合は、インストールしているドライバーまたはアプリケーションに問題があると判断できます。ディスプレイに関連するドライバー、アプリケーションのアップデートや不要なアプリケーションのアンインストールを行ってみてください。

セーフモードの状態でもノートパソコンの画面が表示されない場合は、ノートパソコン本体の液晶ディスプレイの故障が疑われます。以降の対処方法を試して、解決しない場合はノートパソコンメーカーへお問い合わせください。

対処6: 増設した内蔵パーツを外す

メモリなどの増設した内蔵パーツが原因で、ノートパソコンの画面が表示されないケースが考えられます。

そのため、増設パーツを一旦外して、再度電源を投入することで正常に画面が映る可能性があります。

増設パーツをを取り外すには、以下の手順で操作してください。また、メモリやハードディスクの接続が緩んでいるケースも考えられるため、合わせて接続を確認してください。

  1. 電源ボタンを長押しし、強制的にノートパソコンをシャットダウンします。
  2. ノートパソコンの裏面のカバーを取り外します。
  3. ノートパソコンでも内蔵パーツを増設できるタイプがありますので、ノートパソコンを購入後、増設した内蔵パーツをすべて外します。
    • 搭載しているメモリ、ハードディスクも念のため再接続することをおすすめします。
  4. ノートパソコンの裏面のカバーを取り付け直します。
  5. 再度電源ボタンを押下し、ノートパソコンを起動します。

対処7: 外部モニターに切り替わっていないか確認する

知らないうちに、外部モニターがついていないのに外部モニターが指定されてしまっている可能性があるため、メインモニターに戻す作業を実施することで改善する可能性があります。

  1. ノートパソコンに電源が入っていなければ電源を投入します。
  2. キーボードの [田] キーを押しながら [P] キーを押下します。
  3. 何回か押下し、画面が表示されるか確認します。

対処8: バッテリーを抜き差しする

バッテリーの接触不良が原因で現象が発生する可能性がありますので、バッテリー抜き差しで改善する可能性があります。

  1. 電源ボタンを押下し、強制的にノートパソコンをシャットダウンします。
  2. お使いのノートパソコンがバッテリーが取れるタイプであれば、バッテリーを外して、再度取り付けます。
  3. 電源ボタンを押下し、起動します。

対処9: 放電する

単純にノートパソコンを使い過ぎで電気が内包されていてそれが原因で本現象が発生する可能性があるため、放電することで改善する可能性があります。

  1. 電源ボタンを押下し、強制的にノートパソコンをシャットダウンします。
  2. 電源ケーブル・AC アダプターもノートパソコンから外します。
  3. 30分ほど、放電します。

解決しない場合

ここまでの対処を実施してもノートパソコンの画面が真っ暗で表示されない場合は、BIOSが起動していないケースが考えられます。

BIOSが起動していない場合は、以下のような状態になります。

BIOSが起動していないことが考えられる場合は、ノートパソコン内部のCMOS電池の劣化が一番の要因として考えられます。

補足: CMOSとは、PC を起動さえるために必要なパーツの1つです。CMOS の役割は、BIOS の設定情報を保存することが役割になります。

CMOS 自体は揮発性メモリなので CMOS に BIOS の内容を保存するためには電池が必要になります。デスクトップパソコン、ノートパソコンに限らず、デジタルカメラやスマートフォンなどの携帯電話といった電子機器の多くに搭載されております。

そのため、ノートパソコンの裏面のカバーを開けて、CMOS電池の交換を行ってみてください。CMOS電池は、『CR2032』が使われていることが多いです。

ただし、CMOS電池がマザーボードにハンダ付けされている場合は自身での交換は難しいため、メーカーサポートや専門の業者に依頼することをおすすめします。

CMOS電池の交換を行っても問題が解決しない場合は、内部のハードウェアに問題が起きていることが考えられるため、修理を前提にメーカーサポートや専門の業者にへお問い合わせください。

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