OneDriveを使用しているとアクセスが異常に遅かったり、同期保留中で同期がまったくできなくなったりする場合があります。
また別の PC でファイルをアップロードし、さらに別 PC でアップロードしたファイルをダウンロードしようとしても一向に終わらないといったケースもあります。
今回は、Windows10でOneDrive が保留中で同期できない・更新されない時の対処法をご紹介いたします。
この記事の内容
- 対処1: OneDriveの障害状況を確認する
- 対処2: OneDrive・PCの容量を確認する
- 対処3: PCを再起動する
- 対処4: OneDrive のリンクを解除する
- 対処5: OneDriveアカウントを追加する
- 対処6: OneDriveを手動で更新する
- 対処7: セキュリティプログラムを停止する
- 対処8: 「すべてのファイルを使用可能にする」を有効にする
- 対処9: 特定のファイルの同期をやり直す
- 対処10: ファイルに異常がないか確認する
- 対処11: OneDrive をリセットする
- 対処12: 別の端末のOneDriveのリンクを解除する
- 対処13: 通信環境を確認する
- 対処14: 速度制限を解除する
- 対処15: OneDrive の再インストール
- 対処16: Windows Update を実行する
- 関連ページ
対処1: OneDriveの障害状況を確認する
OneDriveのストレージサーバーに障害が発生しており、ファイルの同期ができないケースが考えられます。
Microsoftの公式ページから障害状況を確認することができます。
OneDriveの項目が正常か確認して下さい。障害が起きている場合は、障害復旧までMicrosftの対応を待ちましょう。
OneDriveに障害が発生していない場合は、次に紹介する対処方法を順に試してください。
対処2: OneDrive・PCの容量を確認する
OneDriveを同期するには、OneDrive側とPC側に十分な空き容量が必要です。
容量が不足すると同期が途中で停止してしまい、同期できない状況になってしまいます。
OneDriveの空き容量を確認する
OneDriveの容量は、無料プランで5GBまでのデータを保存できます。
容量がオーバーしてしまった場合は、不要データの削除をするか、プランの変更が必要になります。
OneDriveの使用量は、次の手順で確認することができます。
- 『OneDriveの公式ページ』にアクセスします。
- 右上の「サインイン」をクリックします。
- Microsoftアカウントの情報を入力してログインします。
- 左ペインの一番下にOneDriveの使用量・空き容量が表示されます。
PCの空き容量を確認する
PCの空き容量が足りていないと同期が途中で停止してしまいます。PCの空き容量は次の手順で確認できます。
- 「エクスプローラ」を開きます。
- 左ペインで「PC」をクリックします。
- OneDriveのリンク先に指定しているドライブ(C:など)の空き容量を確認します。
PC側の空き容量がない場合は、PC内のファイルを削除するか、OneDrive側のファイルを削除しましょう。
対処3: PCを再起動する
OneDrive、もしくはWindowsで一時的なエラーが発生しており、同期ができないケースが考えられます。
PC を再起動して、OneDriveの同期が開始しないか確認してみて下さい。
- 左下の [田] マークをクリック。
- 歯車のマークをクリック。
- [再起動] をクリック。
- 再起動後、OneDrive の同期ができるか、更新されるか確認します。
対処4: OneDrive のリンクを解除する
OneDriveの同期で一時的な不具合が起きている場合、OneDriveのリンクを一旦解除し、再度リンクすることで改善する可能性があります。
Windows10でOneDriveのリンクを解除するには次の手順で操作します。
- OneDriveが起動していない場合は起動します。
- タスクバーの右側に表示される「OneDriveアイコン」をクリックします。
- もし見つからない場合は、「上矢印」マークをクリックして下さい。
- 「その他」→「設定」の順にクリックします。
- 「アカウント」タブをクリックします。
- 「このPCのリンクを解除」をクリックします。
OneDriveのリンクが解除できたら、再度初期設定を行って下さい。初期設定の手順については、次のページを参考にして下さい。
OneDriveのリンク設定後、正常に同期が開始しないか確認します。
ネットワーク上のフォルダは同期できないので注意
OneDriveはネットワーク上の共有フォルダでは動作しないので注意して下さい。
リンク先のフォルダにネットワーク上のフォルダを指定すると同期が開始しません。
対処5: OneDriveアカウントを追加する
新しいパソコンやローカルアカウントでサインインしている場合は、OneDriveアカウントを設定していないケースが考えられます。
OneDriveアカウントを追加するには、次の手順で操作します。
- タスクバーの右側に表示される「OneDriveアイコン」をクリックします。
- 表示されない場合は、「上矢印マーク」をクリックして下さい。
- 「その他」→「設定」の順にクリックします。
- 「アカウント」タブをクリックします。
- 「アカウントを追加」をクリックします。
- [OneDriveアカウントのメールアドレス]を入力して「サインイン」をクリックします。
- [パスワード]を入力して「サインイン」をクリックします。
- 「次へ」をクリックして指示に従って初期設定を行います。
OneDriveアカウントの追加ができると、OneDriveの同期が開始します。正常に同期できないか確認して下さい。
対処6: OneDriveを手動で更新する
OneDriveは、自動でアプリがアップデートされますが、自動アップデートができておらず同期の不具合の原因になっているケースがあります。
次の手順でOneDriveを手動で更新して、正常に同期ができるようにならないか確認して下さい。
- 『OneDriveの公式ページ』を開きます。
- 「再インストールする必要がある場合」の横にある「ここをクリックしてダウンロードします。」のリンクをクリックします。
- 「OneDriveSetup.exe」のダウンロードが開始します。
- ダウンロードした「OneDriveSetup.exe」をダブルクリックして開きます。
- OneDriveが最新バージョンに更新されます。
- 最新バージョンの場合は、インストーラーが自動で終了します。
OneDriveが更新できた場合は、「スタート」から「OneDrive」を起動して、同期が正常に始まらないか確認します。
対処7: セキュリティプログラムを停止する
ウィルス対策ソフトのファイアウォール機能が原因で、OneDriveが同期できないケースがあります。
一旦ウィルス対策ソフトを停止して、同期が正常にできないか確認してみて下さい。
同期ができるようになった場合は、ウィルス対策ソフトのファイアウォールの例外設定にOneDriveを設定して下さい。
対処8: 「すべてのファイルを使用可能にする」を有効にする
一部のファイルやフォルダが同期されない場合は、OneDriveの設定で同期するフォルダーを指定しているケースが考えられます。
次の手順で、OneDriveの設定を確認して、「すべてのファイルを使用可能にする」を有効にして下さい。
- タスクバーの右側に表示される「OneDriveアイコン」をクリックします。
- 表示されない場合は、「上矢印マーク」をクリックして下さい。
- 「その他」→「設定」の順にクリックします。
- 「アカウント」タブをクリックします。
- 「フォルダーの選択」をクリックします。
- 「すべてのファイルを使用可能にする」のチェックをオンにして「OK」をクリックします。
設定が完了すると、すべてのファイルとフォルダが同期されます。
対処9: 特定のファイルの同期をやり直す
特定のファイルをOneDriveに同期してアップロードする際、一部のファイルが保留中となってしまうケースがあります。
同期が止まったファイルがある場合は、次の手順で再度同期を行ってみて下さい。
- タスクバーの右側に表示される「OneDriveアイコン」をクリックします。
- 表示されない場合は、「上矢印マーク」をクリックして下さい。
- 「その他」をクリックして「同期の一時停止」→「2時間」を選択します。
- 「エクスプローラ」から[同期が保留中になったファイル/フォルダ]を選択します。
- OneDriveのフォルダ以外の適当な位置(デスクトップなど)に移動します。
- 「OneDriveアイコン」→「その他」→「同期の再開」の順にクリックします。
- 移動した[同期が保留中になったファイル/フォルダ]を再度OneDriveのフォルダ内に移動します。
保留になったファイル、フォルダが正常に同期されないか確認して下さい。
対処10: ファイルに異常がないか確認する
OneDriveで同期できるファイルには、一定の制限があります。同期できないファイルやフォルダに次の問題がないか確認して下さい。
- ファイル/フォルダ名に特殊な文字を使用している
- Windowsのファイル名として使用できない記号や環境依存文字を含んでいると同期ができません。
- ファイルパスが長すぎる
- 400文字を超えるファイルパスを持つファイルやフォルダは同期することができません。
- ファイルサイズが大きい
- 5GBを超えるファイルは無料プランでは同期できません。課金プランであっても20GB以上のファイルは同期できません。
対処11: OneDrive をリセットする
OneDrive の同期状態を一旦、切断することいで改善する可能性があります。
- 左下の [田] マークを右クリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
- [名前(O):] の右側入力欄に、以下をコピー&ペーストします。
%LocalAppData%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset
- [OK] をクリックします。
- 通知領域に OneDrive アイコンが表示され、再度同期が始まったか確認します。
対処12: 別の端末のOneDriveのリンクを解除する
OneDriveを別の端末でも利用している場合は、他の端末のOneDriveの同期に問題があり同期が止まってしまうケースが稀にあるようです。
上記の場合、一旦全てのOneDriveのリンクを解除することで改善できる可能性があります。
- OneDriveを使用している端末(PC やスマートフォン、タブレットなど)を全てサインアウトします。
- 同期が止まっていたWindows PCで再度サインインします。
- OneDriveの同期が開始してファイルが更新されるか確認します。
対処13: 通信環境を確認する
OneDriveの同期は、ネットワーク経由で行われるため通信環境に問題があると同期が始まりません。
通信環境に問題が起きていないか、次の簡単なチェックを行って下さい。
- インターネットは使えるか
- Google検索やWebページが正常に見えるか確認して下さい。
- タスクバーのWi-Fiマーク(有線の場合はLANマーク)に問題はないか
- ビックリマークなどが付いている場合は、ネットワークに問題が起きています。
- マークがグレーになっている場合は、ネットワークに接続できていません。
- フリースポットやポケットWi-Fi、テザリング、VPNなど特殊なネットワークを使ってないか
- 上記のネットワーク上でも正常に動作する場合もありますが、環境によってはファイアウォールなどによりOneDriveの通信がブロックされるケースがあります。
普段と違う通信環境で同期ができない場合は、普段の通信環境でも同期ができないか確認してみることをおすすめします。
対処14: 速度制限を解除する
OneDriveのダウンロード・アップロード速度が遅いせいで、同期が停止して見える場合があります。
OneDriveの速度制限を設定していると、同期の速度が遅くなるため、一旦制限を解除してみましょう。
- タスクバーの右側に表示される「OneDriveアイコン」をクリックします。
- 「その他」→「設定」をクリックします。
- 「ネットワーク」タブをクリックします。
- 「アップロード速度」「ダウンロード速度」を「制限なし」にして「OK」をクリックします。
対処15: OneDrive の再インストール
OneDriveを一旦、アンインストールし、再インストールすることで改善する可能性があります。
- 左下の [田] マークをクリックし、歯車のマークをクリックします。
- アプリと機能が表示されますので、下へスクロールし、[Microsoft OneDrive] をクリックします。
- [アンインストール] をクリックします。
- PCを再起動します。
- PCが再起動できたら、『OneDriveの公式ページ』にアクセスします。
- [再インストールする必要がある場合 ここをクリックしてダウンロードします。] をクリックします。
- [OneDriveSetup.exe] をデスクトップ上にダウンロードします。
- [OneDriveSetup.exe] をダブルクリックします。
- ユーザーアカウント制御が表示されますので、[はい] をクリックします。
- インストール完了後、サインイン可能か確認します。
対処16: Windows Update を実行する
Windows0Sのバージョンに不具合があり、OneDriveが正常に同期できないケースが稀にあります。
次のページを参考にWindows Update を実行して、Windowsが最新のバージョンになっているか確認して下さい。
Windowsの更新が合った場合は、更新後に再度同期を試してみます。
関連ページ
Windows以外の環境でOneDriveで同期ができない場合は、次のページも併せて参考にして下さい。