Windows10で「WerFault.exe」のアプリケーションエラーが出る時の対処法

WindowsのPCでアプリケーションの起動時や起動中に突然「WerFault.exe –アプリケーションエラー」が表示されるケースがあります。

WerFault.exeのアプリケーションエラーが出るとマルウェアやウイルスではないかと心配になる方も多いと思います。また、WerFault.exeのアプリケーションエラーが頻発して煩わしい場合もあります。

本記事では、Windows10でwerfault.exeのアプリケーションエラーが出る時の対処法を紹介します。

「WerFault.exe」とは

「werfault.exe」ファイルは、Windows10で発生したサービスやアプリケーションのエラー情報を開発会社であるMicrosoftへ報告する実行ファイルです。

例えば、WordやExcelなどのアプリケーションがエラーで異常終了した際に、「この問題をMicrosoftに報告してください」という内容のメッセージが表示される時があります。このメッセージを表示させる際に動作しているのがwerfault.exeです。

アプリケーションでエラーが発生した時に、werfault.exeのプロセスが自動起動し、エラー情報を収集します。確認メッセージによって、エラー情報をMicrosoftへ提供するかユーザーが選択します。

WerFault.exeのアプリケーションエラーが出る理由

WerFault.exeで次のようなエラーメッセージが表示される場合があります。

WerFault.exe –アプリケーションエラー

アプリケーションを正しく起動できませんでした(0x0000000)「ok」をクリックしてアプリケーションを閉じてください

0x0000000の命令が0x0000000のメモリを参照しました。メモリがreadになることはできませんでした。

上記のエラーは、WerFault.exeのプロセスがWindows、もしくはアプリケーションのエラー情報を正しく取得できなかった時に表示されます。

一時的な不具合であれば、メッセージの「OK」をクリックして閉じることができます。

ただし、何度もWerFault.exeのアプリケーションエラーが表示される場合は、WerFault.exeのプログラム自体に問題が発生している恐れがあります。次に紹介する対処を参考にして下さい。

対処1: イベントビューアーで原因を確認する

Windows10のイベントビューアーを使って、werfault.exeのアプリケーションエラーが表示される原因を調べることができます。

werfault.exeが正常に機能している場合は、元のアプリケーションに問題があります。

次の手順で、アプリケーションエラーの原因のなるアプリケーションを調べます。

  1. Windowsメニューを右クリックして「イベントビューアー」をクリックします。
  2. イベントビューアーの画面が開いたら、左側にある「Windowsログ」フォルダを展開します。
  3. 「アプリケーション」の項目をクリックします。
  4. 「レベル」が「エラー」になっているイベントをクリックして、ログの内容を確認します。

ログが大量にあって目的のエラーが見つけにくい場合は、次の手順で「管理イベント」を確認して下さい。

  1. イベントビューアーの画面が開いたら、左側にある「カスタムビュー」フォルダを展開します。
  2. 「管理イベント」をクリックして、エラーログを確認します。
    • 「管理イベント」には、Windowsに起こったエラーと警告だけがフィルターされて表示されます。

エラーが出ているアプリケーションが特定できたら、停止かアンインストールを行って下さい。

対処2: werfault.exeを停止する

werfault.exeのエラーメッセージが「OK」を押しても消えない場合は、サービスを直接停止します。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
  2. 「サービス」タブを開きます。
    • タブが表示されていない場合は、「詳細」をクリックして下さい。
  3. 一番下に表示される「サービス管理ツールを開く」をクリックします。
  4. 「Windows Error Reporting Service」を右クリックして「停止」を選択します。
    • 状態が「実行中」になっていない場合は、WerFault.exeは起動していません。

対処3: werfault.exeを無効にする

werfault.exeのアプリケーションエラーの表示が繰り返し出る場合は、サービスの起動を無効にさせることもできます。

ただし、無効にするとエラーレポートサービスが実行されなくなるため、どうしても消せない場合のみ無効化を行って下さい。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
  2. 「サービス」タブを開きます。
    • タブが表示されていない場合は、「詳細」をクリックして下さい。
  3. 一番下に表示される「サービス管理ツールを開く」をクリックします。
  4. 「Windows Error Reporting Service」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
  5. スタートアップの種類を「無効」に変更して「OK」をクリックします。
  6. Windowsを再起動します。

Windowsが再起動すると、werfault.exeが無効の状態になります。

対処4: システムファイルチェッカーを実行する

WerFault.exeのプログラムやdllが破損しており、WerFault.exeのプロセス実行時にエラーが発生しているケースがあります。

Windowsのシステムファイルチェッカーを実行して、WerFault.exeのプログラムの修復を試してみて下さい。

  1. 「Windowsマーク」を右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
  2. 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    sfc /scannow
  3. 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    Dism / Online / Cleanup-Image / RestoreHealth
  4. Windowsシステムの関連ファイルに異常があった場合は、自動で修復されます。

修復が完了したら、PCを再起動してWerFault.exeのアプリケーションエラーの表示がでないか確認します。

対処5: Windows10のアップデートを行う

Windows10の不具合が原因でwerfault.exeのアプリケーションエラーが出てしまう場合があります。

Windows10が最新の状態になっているか確認して、古い場合はアップデートを行って下さい。Windows10のアップデートを行う手順は、以下のページをご参照ください。

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