Windows10/11でフォトの起動が遅い/画像を開くのに時間がかかる時の対処法

Windows10/11のパソコンで画像ファイルを開くと、デフォルトでは「Microsoftフォト」というアプリが起動して画像が表示されます。

しかしパソコンの性能が低いわけでもないのにフォトの起動が遅く、毎回画像が表示されるまで異常な程長い時間がかかるという症状が確認されています。

本記事では、Windows10/11でフォトの起動が遅かったり、画像を開くのに時間がかかる時の対処法を紹介します。

画像を開く時にフォトが起動しない場合は、次のページを参考にしてください。

対処1: Windowsを最新版にアップデートする

Windowsアップデートが利用可能であれば最初にWindowsの更新を行ってください。

Windowsアップデートの手順や詳しい情報については次のリンク先をご確認ください。

対処2: 不要な機能をオフにする

フォトにはOneDriveとのリンクやグループ分け機能など、画像を表示する以外にもいくつかの付属機能があります。

便利な機能ではありますが、もしこれらによってフォトの動作が遅くなっているようであれば、各機能をオフにすることで改善することがあります。

具体的にはOneDriveのコンテンツ表示設定と、人物機能(顔認識によるグループ分け機能)をオフにします。設定を変更するには次の手順で操作してください。

  1. フォトアプリを起動します。適当な画像ファイルを開くか、「スタート」メニューのアプリ一覧から「フォト」を選択してください。
  2. フォトウィンドウの右上にあるメニューボタン(「…」アイコン)をクリックします。
  3. メニューが表示されたら「設定」を選択します。
  4. OneDriveとの連携を切っても良い場合には「OneDrive(クラウドのみ)のコンテンツを表示する」のスイッチをオフにします。
  5. 人物機能をオフにしても良い場合には「人物」の下にあるスイッチをオフにします。

対処3: アプリの設定を初期化する

フォトアプリの設定をリセットしてみてください。設定をリセットするには次の手順で操作します。

  1. フォトアプリが起動している場合は画面右上のバツボタンを押して終了させます。
  2. タスクバーにある「スタート」ボタンをクリックし、「設定(歯車アイコン)」をクリックします。
  3. 「Windowsの設定」画面が開きます。「アプリ」をクリックします。
  4. 「アプリと機能」画面が表示されたら、画面右側に表示されているアプリリストをスクロールし、「Microsoftフォト」の項目を探します。
  5. 「Microsoftフォト」をクリックします。するとメニューが展開されるので、「詳細オプション」をクリックします。
  6. 「リセット」グループの中にある「リセット」ボタンをクリックします。確認メッセージが表示されるので、もう1度「リセット」をクリックします。

操作が完了したらもう1度フォトアプリを起動し、問題が解消されたか確認してください。

対処4: フォトを再インストールする

アプリの初期化で改善しなければ手動でアプリをアンインストールし、その後Microsoftストアから再インストールしてみてください。

多くのアプリは「アプリと機能」画面からアンインストールすることができますが、フォトアプリのようにWindowsにデフォルトでインストールされているアプリはこの方法ではアンインストールできないためご注意ください。

実際にフォトをアンインストール・再インストールするには、次の手順で操作します。

  1. フォトアプリが開いている場合は事前に閉じておきます。
  2. これからフォトアプリをアンインストールします。「スタート」ボタンを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
  3. Windows PowerShellウィンドウが開きます。表示された画面に次のコマンドをそのまま入力し、エンターキーを押してください。
    get-appxpackage *Microsoft.Windows.Photos* | remove-appxpackage

    ショートカットCtrl+Vを使用するとテキストの貼り付けができます。

  4. エンターキーを押した後、「初期化済み」の文字が消えたら画面右上のバツボタンをクリックしてWindows PowerShellを終了します。これでフォトアプリのアンインストールは完了です。
  5. フォトアプリを再インストールします。『Microsoftフォト』の配布ページをにアクセスします。
  6. 「インストール」ボタンをクリックしてアプリのインストールを開始します。
  7. インストールが完了したら適当な画像ファイルを開き、アプリが正しくインストールされたかどうか、またアプリが重い問題が解消されたかどうかを確認します。

解決しない時は

Windowsの動作を改善する

WindowsOSの動作自体が遅いと、フォトの動作も当然遅くなります。普段からPCの動きが遅い場合は、Windowsの動作を改善することでフォトの起動も速くなる可能性があります。

Windowsの動作を改善するための対処方法については、次のページで詳しく紹介しています。併せて参考にして下さい。

他の画像ビューアアプリを利用する

フォトアプリにこだわりがなければサードパーティ製の画像ビューアアプリの利用もご検討ください。

また、古いOSからWindows10/11にアップグレードしたパソコンなどでは、Windowsフォトビューアーという古いタイプの画像ビューアアプリが使えることがあります。

次の手順でWindowsフォトビューアーが使えないか調べ、もし使える場合はこちらで代用することもご検討ください。

  1. 「スタート」ボタンをクリックし、「設定(歯車アイコン)」をクリックします。
  2. 「アプリ」をクリックします。
  3. 画面左側にある「既定のアプリ」をクリックします。
  4. 「既定のアプリ」画面が表示されたら、「フォトビューアー」の下にあるアイコンをクリックします。この時、もし「アプリを選ぶ」メニューに「Windowsフォトビューアー」の項目が表示された場合には、これをクリックします。
  5. この設定を行うと、今後画像ファイルを開こうとするとこれまでのフォトアプリではなく、代わりに「Windowsフォトビューアー」というアプリが起動するようになります。

コメント

  1. 高橋修一 より:

    助かりました。ありがとうございました。

  2. 三上 より:

    非常にわかりやすく、詳しくない自分でもすぐできました。ありがとうございます。

  3. みかわおさむし より:

    最近、フォトが重くなって困っていましたが、おかげさまで設定を変えることで解決できました。助かりました。

  4. しんくら より:

    ありがとうございました。
    自分は「対処3」を参考に、最後を「リセット」ではなく「修復」で試してみましたが、これで上手くいったと思います。試しに10回連続でフォトを起動してみましたが、全く問題ありませんでした。
    スライドショー動画の作成をしている関係で、頻繁にフォトを使うのですが、最近になって起動に時間が掛かる症状が頻発して、もしやPCの故障か?と不安に思っていました。
    おかげさまで解決できました。
    わかりやすい解説、本当にありがとうございました。

  5. onedriveは切ってあるせいかオフ項目が表示されない環境下にて より:

    windows7からのアップデートPCでリセットは効果がなく、最後のフォトビューアー変更で劇的に早くなりました。ありがとうございます、助かりました。

  6. 原和範 より:

    ありがとうございました。当方の端末VOSTRO1510はOSをWidows VISTAからWindow10にまでアプデした老骨にムチ打ち状態での使用(CPU取替、メモリ増設)ですので、何かと問題を抱えて要るのには馴れていましたからWindowsフォトは諦めていました。たまたま何気に検索したらこのITおじさんのサイトに辿り着きました。分かりやすく丁寧な解説で手順を踏んで一つづつ階段を上るがごとく試行して、最終的には再インストールで解決しました。ITおじさんのお人柄が分かる丁寧な解説に結果も相まってさわやかな気分になれました。ありがとうございました。

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