Windows10のパソコンで、BackSpaceキーもしくはDeleteキーのみが反応せず、文字が消せなくなったり、キーの機能が動作しないトラブルが起きるケースがあります。
上記の問題は、PC全体で入力ができないケースもありますが、特定のアプリケーションだけ入力できなくなるケースもあります。
本記事では、Windows10でキーボードのBackSpace/Deleteキーが効かない時の対処方法について詳しく紹介します。
この記事の内容
対処1: 固定キーとフィルターキーをオフにする
Windows10の固定キーやフィルターキーの機能が有効になっていることが原因で、BackSpaceやDeleteキーが効かなかったり、想定外の動作をしているケースが考えられます。
- 固定キー: CtrlやShift等のキーを離してもキーを押した状態が持続するようになります。
- フィルターキー: 連続したキー入力を無視したり、入力の認識速度を遅くして、キーボードの誤入力を防ぐ機能です。
固定キーやフィルターキーの機能は、特定のキーを連続で入力すると有効/無効が切り替わるため、設定が勝手に変わってしまっている場合があります。
そのため、BackSpace、Deleteキーの動作がおかしい場合は、以下の手順で固定キーとフィルターキーの設定を確認してみてください。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を開きます。
- 「簡単操作」をクリックします。
- ウィンドウ左のメニューにある「キーボード」をクリックします。
- 「固定キー機能を使用する」と「固定キー機能を起動するショートカットキーを許可する」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
- 「フィルターキー機能の使用」と「フィルターキー機能を起動するショートカットキーを許可する」のスイッチを「オフ」に切り替えます。
固定キーとフィルターキーの機能が有効になっていた場合は、設定変更後にBackSpace、Deleteキーが正常に動作するか確認してください。
対処2: キーボードドライバーを再インストールする
インストールしているキーボードドライバーに異常があるとBackSpaceやDeleteキーの入力が反映されなかったり、キーの対応と違う文字が入力されるケースがあります。
そのため、キーボードドライバーを再インストールすることで、BackSpace/Deleteキーの入力が正常になる可能性があります。
キーボードドライバーの再インストールを行うには、次の手順で操作します。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
- デバイスマネージャーウィンドウが開いたら、「キーボード」をダブルクリックしてツリーを展開します。
- ツリーの下に表示されたキーボードのドライバー名を右クリックし、「削除」または「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 確認メッセージが表示されるので、「アンインストール」をクリックします。
- 取り外せるタイプのキーボードの場合はパソコンから取り外します。
- デバイスマネージャーを閉じてから、パソコンを再起動します。
- 取り外したキーボードを、再起動完了後に接続し直すとドライバーが自動でインストールされます。
キーボードドライバーが再インストールできたら、BackSpace/Deleteキーが正常に動作するか確認してください。
対処3: Numlockキーを押す
ノートパソコンでBackSpace/Deleteキーが動作しない場合は、Numlockキーが原因になっているケースが考えられます。
通常Numlockキーはテンキーの入力動作を切り替えるために使用します。しかし、テンキーのない一部のノートパソコンでは、Numlockキーを押すと他のキーの入力動作が変わる場合があります。
そのため、Numlockのランプがオン(点灯)になっている場合は、Numlockキーを1回押してオフの状態に戻してからキー入力を確認してみてください。
対処4: トラブルシューティングツールを実行する
キーボード入力に問題がある場合は、Windowsに付属するトラブルシューティングツールを実行することで問題を検出して修復できるケースがあります。
そのため、キーボードのトラブルシューティングツールを実行して、BackSpace/Deleteキーが正常に動作するようにならないか試してみてください。
キーボードのトラブルシューティングツールを実行するには、次の手順で操作します。
- 「Windowsマーク」を右クリックして、「設定」を選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- ウィンドウ左のリストにある「トラブルシューティング」をクリックします。
- 「その他の問題の検出と解決」→「キーボード」を選択して「トラブルシューティングツールの実行」ボタンをクリックします。
- 検査と自動修復が開始します。問題が検出された場合は画面の指示に従って対処を行ってください。
対処5: Alt + ← を入力する(Chromeの場合)
Google Chromeでは、前のページに戻るショートカットキーの機能がBackSpaceキーに割り当てられていました。しかし、最新のバージョンでは、ショートカットキーが「Alt + ←」キーに変更されています。
そのため、ChromeでBackSpaceキーで前のページに戻れない場合は、代わりに「Alt + ←」キーの入力を試してください。
また、Google公式が提供している拡張機能をインストールすることで、以前と同じようにBackSpaceキーで前のページに戻るようにすることもできます。
BackSpaceキーを以前と同じ動作にしたい場合は、上記の拡張機能をインストールしてください。
対処6: アプリケーションの設定をリセットする
特定のアプリケーションでのみBackSpaceやDeleteキーが効かなくなる場合は、アプリケーションのショートカットキーなどの設定に問題があることが考えられます。
そのため、アプリケーションのキーボード関連の設定のリセットを試してみてください。設定のリセット方法は、アプリケーションによって異なるためマニュアルやサポートページを参考にしてください。
設定を変更しても改善しない場合はアプリケーションを一度アンインストールしてから、最新バージョンを再インストールすることをおすすめします。
また、特定のブラウザでキーが効かない場合は、追加しているアドイン・拡張機能の削除も行なってください。
対処7: キー入力の補助アプリを停止する
キーボード入力に影響を与えるアプリケーションが動作していることが原因で、BackSpaceやDeleteキーが正常に反応しないケースが考えられます。
そのため、キーボード入力を補助するアプリケーションを起動している場合は、動作を停止してからBackSpace/Deleteキーが正常に反応しないか確認してください。
また、PCをセーフモードで起動してBackSpace/Deleteキーの入力を試すことで、インストールされているアプリケーションが原因か判断することもできます。
対処8: 別のキーボードの入力を試す
ここまでの対処法でBackSpaceもしくはDeleteキーの問題が解決しない場合は、キーボードのキーが故障していることが考えられます。
問題の切り分けのために、以下の方法でキーボード自体が故障しているか判断してみてください。
- 方法1: 別のキーボードを接続して、BackSpaceもしくはDeleteキーの入力を試します。
- 別のキーボードでBackSpace/Deleteキーが効く場合は、キーボードが故障していることが考えられます。
- 方法2: 他のPCに問題のキーボードを接続して、BackSpaceもしくはDeleteキーの入力を試します。
- 他のPCでもBackSpace/Deleteキーが同様に効かない場合は、キーボードが故障していることが考えられます。
- 方法3: スクリーンキーボードでBackSpaceもしくはDeleteキーを入力して文字が削除できるか試します。
- スクリーンキーボードは、「Windowsマーク」→「Windows簡単操作」→「スクリーンキーボード」から起動できます。
- スクリーンキーボードは正常に入力できる場合は、キーボード自体に問題があることが考えられます。
- スクリーンキーボードは、「Windowsマーク」→「Windows簡単操作」→「スクリーンキーボード」から起動できます。
キーボードは一部のキーだけ故障するケースもあります。上記の方法でキーボードの故障が疑われる場合は、キーボードの買い替えを検討してください。